顎の艶
感染するのは仕方ないことです。それでも、どれだけの人を収容するつもりなんだろう、と思います。
最初から自宅療養は不安でしょうから、先ずホテルに入ってもらい、医師や看護師による症状の観察をして、必要な薬を処方箋して、自宅療養へ切り替える。
事務的な処理が大変だが、安心感は高まると思います。
10日間をすべてホテルにしなくてもいいと思うし、もう少しメリハリのある対策はないものかと、末端で働くわたしは悶々しながら働いています。
でも、ウイルス学者によるとピークは越したようですし、しばらく感染者の人数は高めであっても、今、気を引き締めたら落ち着いてくることでしょう。
春には、思いきり花見がしたいです。では、今日もよろしくお願いいたします。
喪服着る二十歳の姪の顎の艶
(もふくきる はたちのめいの あごのつや)
季語はありません。母の葬儀に姪が来た時のことを思い出し、詠んだものです。
初めて親族の葬儀に参列した姪、新調してもらった喪服を着た、姪の若さを詠みました。
制服の幼き喪主や春の雨
(せいふくよ おさなきもしゅや はるのあめ)
季語は「春の雨」です。
両親ともに、葬儀の日は晴れでした。ただ、中学生くらいの男の子が、親族に囲まれて、父親の葬儀に参列していました。
その男の子の何倍も人生を送ってきたわたしなんかより、ずっとそれらしく、神妙な顔をして立っていました。
廃屋と家の境に咲く菫
(はいおくといえのさかいに さくすみれ)
季語は「菫」です。
先日も廃屋を詠みましたが、その廃屋と隣の家の境に、季節を間違ったのか、野菫が一つ咲いていました。
花は一つでしたが、家の境には列になって、野菫の葉っぱが並んでいました。
春の宵禍福の交差する駅よ
(はるのよい かふくのこうさするえきよ)
季語は「春の宵」です。
駅、ターミナル。大好きな場所です。大阪に住んでいた頃は、仕事を終わらせて、夜中に出発する寝台列車に乗って旅行するのが好きでした。
幸福も不幸も交差するあの場所で、人を観察していると飽きません。
ガソリンの値上げ告知の冬メール
うむむ。これはもはや川柳かもしれません。単なるボヤキです。
ただ、毎週末、行きつけのガソリンスタンドから値上げのお知らせメールが来ます。
地方は車がないと暮らせません。岸田さん、どうにかなりませんかね。
この絵は、和歌山の「ポルトヨーロッパ」にある建物です。今やっているNHKの朝ドラ「カムカム」の撮影でも使われています。
それにしても、今回もコメントに困るような絵ですね。間違って水性のペンを買ってきてしまい、水性色鉛筆で塗ると色が溶け出して黒っぽくなりました。
それにしても、笑うしかない。絵の歪みは、心の歪みに通じるのかしら。