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満天の花道

語学学校で働いていた頃、車がなくて原付のバイクで通勤していました。

その頃、突然、着付けにハマったわたしは、職場にも着物を着ていき、その格好で教壇に立っていました。

着物の裾が広がらないように前掛けをして、ヘルメット被って通勤する女講師。変わり者というレッテルは、どうやら自ら差し出していたわたしでした。

今では着物は着なくなりましたが、やたらと着物姿の女性を描くというのは、潜在意識に何かあるのかな。


ちょっと残念な桜並木


満天の花の車窓や439よさく


NHKの72時間のドキュメントみたいな番組がありますが、酷道と呼ばれる国道439号線を走り抜けていました。

わたしは狭い道を走るのが好きで、父が元気だった頃は、わざわざ狭い道をチョイスして走ったものです。

想定外の出会いとアクシデントが楽しいんですよね、酷道って。

滅多に人が通らない道ですが、春になると、満天の星ならぬ、満天の花のような道となるところもあります。山桜が綺麗です。

ばあちゃんと蛙


風に乗るシルバーカーの土蛙つちかはず


シルバーカーを押しているおばちゃんがいました。つい、乗っている筈もない蛙が、ちょこんと座っている姿が見えた気がしました。

道路の脇には、菜の花が咲いています。蛙が目を細めて、ゆっくりと進むシルバーカーで風を切っています。

なんとも長閑やなあ。


再チャレンジの桜並木


満天の桜並木を描きたかったのですが、すぐ苦手克服とはなりません。仕方がないので、ばあちゃんと蛙にも登場してもらいました。

でも、やはりもう一度トライ。それが今回の桜並木です。

ところで、シルバーカーと蛙。まさかこんなでっかい蛙を乗っけていたら、ほのぼのどころか、悲鳴をあげちゃいそうです。

さて、ばあちゃんの押すシルバーカー、風速何キロ程かしら。