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ばあちゃんのはぶ茶
たまらんぞ!
目は痒いし、鼻は垂れるし、鼻はカピカピに詰まって、頭は酸欠みたいだし、更年期でもないのにイライラする。
まあ、毎年恒例の花粉症なので、スギ花粉が終われば治ります。
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現実世界なら、転けちゃいますね。
庭いっぱい祖母のはぶ茶や新茶の香
わたしの家では、お茶といえば祖母の「はぶ茶」でした。
農家ならどこの庭も広くて作業場です。畑のはぶ茶を摘んできて、葉を揉んで、干す。
祖母の指は草の汁が染み込んで、いつも色が着いていました。お嬢様だった祖母。結婚をしても農家は手伝わなくていい約束だった、口癖のように嫌味を言っていました。
長年、自家製のお茶を飲んでいたわたしは、家を出て、他のお茶を飲んだ時は、その美味しさに感動でした。
でも、今になってみると、あの祖母のお茶が懐かしいです。これを年を取ったというのでしょう。
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子どもの頃は、店頭のお茶に憧れたもんです。
祖母まねて新茶もむ手や指笑窪
思えば、昔は今よりも手作業が多くて、手が道具の代わりでした。祖母も母も農家をしていたので、色は黒いし、シミもつれだし。
絶対に農家には嫁にいかんぜよ!!と思ったもんです。まあ、農家のみならず、どこにも嫁に行かないわたしです。
そういえば、祖母は若い頃に粟とか稗とか、そんな雑穀を食べてきたので、いくら健康にいいと言われても、絶対に白米しか食べない人でした。
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(顎のラインがあかんかったかなあ~)
そんな祖母の真似をして、はぶ茶の手揉みをしたことがあります。でも、お茶の汁に緑に染まった手を見て愕然。
やはり子ども心に、農家には嫁がん!と決意したのでした。
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