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つぶやき

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大つぶ、小つぶ、いろんなつぶやき
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2020年4月の記事一覧

真夏の恋、もしくは茶色い煮物

ラジオを流しながら通勤先まで車でひた走る時期があった。四方を農家と山に囲まれた基線なので見通しがよく、田畑と山と、空と雲だけの景色。車の前をひらひら横切る蝶。運転席の窓から助手席の窓へ飛びぬける蜂。最高に気持ちが良かった。 「あれ、いい曲だなこれ」という音楽は、そういうとき不意に流れてくる。最初は、ただそう思って聴いている。しばらく聴いていると「このアーティストは誰だろう」と気になってくる。わたしは「紙とペンは果たして車内にあっただろうか」と思う。そうこうしているうちに、ラ

文学的な予感

雨あがりの朝のしめった空気感は何物にも代え難い。文学的な予感がからだを満たす。 特別なことが起こるわけではないんだろうけど、そういう、なにかの前触れに感じるぞわぞわとしたもの、血湧き肉躍るような、そんな日曜日の朝でした。

いつでも許されている

アスパラの根元をどっさりもらったので、今夜はまるごと春巻きにした。皮も作ってみた。外はサク、中はアツアツジューシー。 世界中が「うちで過ごそう」ムードになっているから、「いつも買っているものを試しに手作りしてみようスイッチ」が簡単に入るのです。 そういう時間の使い方は、いつでも許されているのにね。 普段からそういう心持ちで台所に立っていたいと思う夜な夜なでした。

ママからの電話

なじみのスナックのママから電話がかかってきた。 ママからは、不意に脇を小突かれるようなタイミングで電話がかかってくる。最近会っていない人。会いたいと思っているのに会えていない人。 そういう人の中にママも入っていた。 「みんな元気にしてる?」そう言うママの「みんな」には、五目ご飯みたいにいろんな人や物事が含まれている気がする。その言い方がとても好きだ。 「会いたいね。でもこんな世の中だから。暖かくなったらだね」 お互いのことを想って、ママとわたしは今年の正月以降、積極的に

生活のよろこび

なぜ今このタイミングで…… 脱水できなくなった我が家の洗濯機。タオルとオムツの山を、全手動脱水機(手)で絞りあげる。 そうこうしているうちに、窓から光がもれてきた。きっとこの光は毎日もれているんだろう。 こういう生活の喜びは見逃したくないなと思う金曜日の朝でした。 北海道も、もうすぐ春ね。