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脳の凸凹によっての困りごと

昨日は自宅で、もやもや病全国統一市民公開講座をオンラインで受講しました。
2年ぶりの開催で、もやもや病患者、家族、医療者が無料で受講できます。
今回はオンデマンドで再度視聴できます。

集中して聞いていても、
聞きこぼしや見逃しが多い私にとっては、ありがたいです。

今回印象的だったのが、
もやもや病で起こりやすいワーキングメモリが低下することで困ることに関しての話題

もやもや病では、
脳血流のかたよりにより、
聞き言葉に関するワーキングメモリ(継次処理)が
特に苦手になりやすいそうです。


わたしの場合、
長い文章、長い会話は聞けるが、
その後の思考の整理、要約が苦手です。

会議などの議事録が書けなくなった。
書いている間に聞き逃す。

イレギュラーのことが舞い込むと
頭がパニック、思考が停止して感覚、
優先順位が咄嗟にわからなくなる


麻痺や言葉の障害はない、見た目はわからないのに、
自分の得意、不得意の凸凹によって、私にとっては、
得に職場での困りごとが生じています。

しかし、それらがあっても復職して半年以上勤務継続できているのは、
パートナーシップ制度を導入している臨床で、
常にペアで相談や確認しながら、業務遂行する環境なので、
サポートしてもらえている状況だからです。


急性期の臨床では、危機安全管理上、人員配置、環境調整は必須です。
以前わたしがリーダーの時は、
安全第一で、後輩が話しかけやすい環境調整、
経験の有無やフォロー体制などができているか気にかけていました。

悲しいことに、
現在、わたしの後遺症のことは、
ある一部の上司には理解してもらえていない状況が度々
あります。

わたしの脳の後遺症により、以前、業務量の制限を依頼した際、
わたしの努力不足や責任逃れと前の上司に思われたこともあります。

そのトラウマもあるので、ついつい目の前のことを頑張ってやり遂げようとするのですが、脳はもういっぱいいっぱいで、空回りのこともあります。

わたしにイレギュラーな業務(緊急入院対応)や
繁忙な状況下で呼び止められて、さらに業務の依頼、
早口で要件を言われる、聞き返すと、「もういいです」って言い放たれる。

手間がかかり、イレギュラーなことが割り込む可能性が高い患者を、わたしに多く受け持ちになっているなど。。。


その度に、業務を以前のように遂行できない自分自身に
自己肯定感低くなり、今後もまたこのような状況に陥る可能性に不安ばかりです。


わたしは、術後に復帰した際に、自分の脳機能低下を自覚して、
再入院し、大人の知能検査 WAISを脳精査の際に受けました。

WAISSは、大きく分けて「言語理解」「知覚推理」「ワーキングメモリー」「処理速度」という4つの指標と、それらを合わせた総合的な指標(全検査 IQ)で個人の特性を評価します。

わたしは、ワーキングメモリ以外は平均より上、
ワーキングメモリのみが極端に低い結果でした。

この検査は静かな環境で、精神的にも何にも追い詰められていないし、
焦ることもなく、職場の環境とは正反対の状況です。

なので、復帰してから臨床の現場では、
わたしの遂行機能や集中力などはさらに不十分なのを自覚します。


今回の講座で、先生もおっしゃっていたのが、
こういった困りごとは、脳機能の偏り(得意、不得意)から生じることで、
本人の努力不足ではありません!と。また知能とは別の問題です。
と言い切っていました。

それを聞きながら、理解してくださっている先生がいることに涙。
涙が流れたら、とまりません。

わたしの脳を執刀してくださって主治医も
医療現場で働くわたしの立場、困難も理解してくださり、
診断書を定期的に記載してくれていることもありがたいです。


きっとわたしだけでなく、
高次脳機能障害や診断なくてもわたしのように
脳の一部の機能低下による働きにくさ、学習困難で困っている方も
いると思います。

理解してくれる人、ちょっとした配慮、環境調整で
働きやすくなることを実感している日々
です。


本日もまとまらない記事になってしまいましたが、
今回の講座で印象的だったのを残しておきたかったので
書きました。

最後までお読みいただきありがとうございました。


自分自身も今回を機に
ちょうど1年前に記載していた記事を振り返る機会にもまりました。
1年前と比べても、分筆力も低レベルのままです。
当時も思考がバラバラと飛んでしまっています。

1年間細々と継続できているのも、
いいねをしたくださる方、
わたしの記録として、同じような状況の方に勇気だったり、安堵だったり。
そんな思いです。







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