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著者と読者の幸福な関係を。「物書き手売りフェス」

著者にとって、自分の本は「わが子」みたいなものです。いや、ほんとに。

でも実は、どんな人が本を買ってくれているのか知る機会はあまりないんです。書店でどんな人が手に取ってくれるのか、柱の陰から見守りたいぐらい。出版イベントはとてもいい機会だけど、今はなかなか難しい時期……ですよね。

それならいっそのこと、「書を持ち、売りに出よう!」。

10月7日、『1キロ100万円の塩をつくる 常識を超えて「おいしい」を生み出す10人』(ポプラ新書)を出版した僕は、商売の基本である「手売り」をしてみようと考えた。自著を携え、売りに出るのだ。イメージは行商。でも路上でただ本を買いませんか?と言うのも工夫がない。

そこで閃いた。大工の師匠・ニワさんが作った軽トラモバイルハウスで、「稀人商店」として本と本にまつわるモノを売ったら面白そうだ。これまた勢いで、友人の協力を得て暖簾まで作ってしまった。(↓はイメージ)

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ニワさんに連絡したら快諾してくれたので、次は「どこかで本を手売りさせてほしい!」とSNSで声を上げてみた。

すると、なんと下北沢の素敵施設・ボーナストラックさんが「どうぞ」と声をかけてくれた。そんな機会はなかなかないし、ひとりは寂しいから(笑)、「自分の本を手売りしたい人いる!?」と呼びかけたら、僕以外に5人の著者が手を挙げてくれた。ワオ、なんでも言ってみるもんだ!

ということで10月31日(土)11時より、稀人ハンターの僕(川内イオ)と、ノンフィクション作家の川内有緒(妻です)、スポーツジャーナリストの中島大輔、アーティストの秋山あい、コミュニティ・アクセラレーターの河原あず、ジャグラー書店員の青木直哉が、ボーナストラックで自著を手売りします。

名付けて、「物書き手売りフェス」。

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「わが子」である自著に興味を持ってくれた人に、自分の言葉で魅力を伝える。購入してくれた人にお礼を伝えて、一冊、一冊、丁寧に手渡す。アナログだけど、そこにはきっと著者と読者の幸福な関係があると思うんです。

気になる著者と話をしたり、お客さん同士でコミュニケーションしたり、新しい本や作品と出会ったり。本にまつわるものも販売する著者もいるし、ジャグリングタイムもあるから、きっと楽しい時間になると思います。

ちなみに僕のコンセプトは「読みながら味わう」。

新著に登場する日本に数%しかない安心安全の自然栽培茶葉、エベレストの麓で無農薬栽培されているタンパク質1.3倍のピーナッツを使ったピーナッツバター、前著『農業新時代 ネクストファーマーズの挑戦』に登場する星付きレストラン御用達のハーブハンター梶谷農園の極上ハーブ&ベビーリーフ、無農薬栽培で皮から食べられる奇跡の国産バナナも販売します!

土曜のひと時、下北沢に遊びに来ませんか?

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