【今週の1問】なぞなぞっぽく考える問題(38回48番/食べ物)
再び登場しました、構造式を選ぶ問題。試験勉強をするうえで、各栄養を構造式ごと覚えている人はほぼいないと思うので、難問というか、「そこまで知らないよー!」と言いたくなる問題。僕も、受験当時も今もほぼ覚えていません。(ちょっと知っているものはあるし、なんとなくの傾向はつかめるけれど)
なので、よく捨てる問題と言われますが、意外とそうでもなく、考えて解けることもあるよ、というのが今回の解説です。言い換えると、構造式を覚えているか?ではなく、実は糖質の基礎構造を覚えているか?という質問だったりします。
まず今回の場合は、「牛乳に含まれる主な炭水化物」がポイント。
ここで「乳糖(ラクトース)」とイメージできるのが重要です。
(牛乳に関してはカゼインやホエーなどのたんぱく質が問われることが多いですが、「乳糖」というくらい特徴的な名前がついているので、思い出したいところ)
そして次に、乳糖(ラクトース)は「二糖類」だったと思い出します。
単糖類が2つ結合したのが二糖類。乳糖(ラクトース)の場合は、グルコースとガラクトースが材料です。
さらに、単糖類であるグルコースとガラクトースは、両方とも「六炭糖(ヘキソース)」でした。六炭糖は、炭素を6コもつ単糖類のこと。
グルコースとガラクトースは、両方とも単糖類で、六炭糖。つまり、だいたい似たカタチをしているとイメージできます。
ということは、乳糖(ラクトース=グルコース+ガラクトース)は、似たカタチが2つ結合している構造をしているはず。選択肢を探してみると、まさに(3)がそんなカタチをしているので、構造式を暗記していなくても、これかな?と選ぶことができます。
ややなぞなぞっぽいですが、構造式を選ぶ問題は、こんな考え方多いです。試験本番で登場したときは、ぜひ、なにか自分の知っている知識でヒントになることはないか?と考えてみてください!
ちなみに、構造式を選ぶ問題は、「37回48番」「36回50番」「24回195.196」で登場しています。過去20年分くらいを見てもほとんど出ないので、構造式の暗記に時間を使うより、基本の理解を増やして、構造式の雰囲気をつかめるようになることを目指す方がよいかなと思います。
今日も勉強おつかれさまです。
marcy
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?