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FEサイファの歴史・その3(9〜12弾)

今回は9弾〜12弾について書きます。

前回の記事はこちら。



■9弾(2017年6月22日発売)

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FEサイファ2周年! 3年目に突入です。この年の1月に電撃発表・4月に発売した「エコーズ(外伝のリメイク)」が早くも収録、「蒼炎・暁」のラグズたちが多数登場、「封印の剣」とマンガ「覇者の剣」から登場と盛りだくさんです。

3シンボル収録は3弾でもありましたが、シリーズとしてはifと蒼炎の2つでした。今回は初の3シリーズ以上収録、そしてこれ以降ほぼ全ての弾が3シンボル以上収録が続きます。理由としては2タイトル(2シンボル)ずつでは収録のペースが遅くなってしまうというのがあったのでしょう。FEシリーズはたくさん出てますし、発売のペースも3ヶ月おきなので相当待たされることになりますし。とは言え、それでも1年以上待たされることがほとんどなんですけどね…。

この時期は自分では勝手に節目の時期(6月は◯周年にあたる)だと思っていて、公式も新規獲得に力を入れるだろうと期待していたのですが、9弾では5弾のときほどプレイヤーが一気に増えたりはしなかったように思います。しかし発売したてのエコーズが収録ということもあり、新たにサイファを始める人はいてました。

この時期によく見かけた主人公はアルム、ジーク、ベルクト、ロイ、アイク辺りでしょうか。セーバー、アル、ジェミー、スクリミルも使ってる人はいました。

ロイは新しく登場した1cが強力で、アイクは新しい4-3cが成長させやすくなったのと2cナーシルが登場したこともあって使われる機会が増えました。後に流行ることとなるアルが登場していますが、このときは特に目立っていませんでした。

主人公以外でよく使われていたカードはSR4-3cメイ、2cボーイ、3cイナ、5-3cと1cのジル辺りでしょうか。赤としては初の運び手持ちの1cクレアももちろん。

シングル価格はSRのクレア、メイ、イナ、ジル、そしてRのリリーナが高めだったかと思います。クレアは当初高く評価されていましたが、実際にはあまり見かけることも無く、その割に2000円前後をキープしていたと思います。高いから誰も買わず、使わずということだったのかもですね…。高値はそれ以降2年ぐらい続き、半年ほど前(2019年ごろ)にようやく1000円ぐらいにまで下がってきてました。メイは公開当初から高く評価されてシングル価格も1500〜2000円前後をキープしていました。ジルに関しては関西では2000〜2500円ぐらいだったと思いますが、関東方面に行ったらそれよりも安くてちょっと驚いた覚えがあります。地域によって値段がずいぶん変わるんだなぁと実感しました。イナはジルから出撃させる候補として注目され、すぐに値上がったと思います。

この9弾〜12弾はシークレット枠として「効果が少し違うカード」がありました。例えば9弾ではデューテが該当して、通常版は加入後のイラスト、シークレット版は加入前の敵側にいたときのイラストで、効果も少し違います。「今は魔法主人公が流行ってるのでシークレット版を使う」など使い分けてる人もいてました。

強いとされていたデッキはオボロにフレデリクを入れた白青オボロ、エリーゼ、あとは暗闇マルスなどがあったと思います。

タイトルの「響地轟轟(きょうちごうごう)」というのは感覚で付けたとかおっしゃってた気がします。 すごいとかでかいとかそんな感じでしょうか。「轟」という字は3つの字(車)が集まってて、それが3つのシンボルをあらわしてるようにも見えるので…とか。また、この年の夏に各地で開催されたイベントも「GO! GO! 夏ツアー」と9弾のタイトルに関連した名前が付けられています。

うーん…分かってはいたけどネーミングについては真面目に考察しない方が良さそうですね…w 言うだけ野暮ですw

それでその夏ツアーですが、自分は浜松会場へ行きました。当時の感想ツイートを貼っておきます。(リプライで続けて書いてます)

終わったあとに、友達と静岡名物の「さわやか」でハンバーグを食べた思い出も。他のサイファ勢も何組か寄ってて笑ったなぁ。


■10弾(2017年9月21日発売)

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ついにトラキア776がサイファに登場です。また、この年配信が始まったヒーローズが早くも収録。白夜と暗夜のカードも子世代を中心にたくさん。

今回よりシンボル無しのカードが登場します。どういう扱いになるのかで少し話題にもなりましたね。また、白と黒の両方のシンボルを持つカードも登場です。こちらは生放送で紹介されたのですが、「デュアルランドだ!(マジック・ザ・ギャザリングの2色土地カードのこと)」と驚くコメントも見受けられました。ちなみに自分は当時東京に遊びに行ってたので、現地で観覧してました。生放送の観覧は周りの人と一緒に楽しめるのが良かったですね。貴重な機会でした。

発売直後は店舗主催の大会(CS)でナンナ主人公のデッキが優勝し、その影響でSR5-4cナンナのシングル価格が一気に上がったのと、各地のショップ対戦会でも優勝が続出し、「10弾はナンナ環境」と言う人もいたりで、ナンナフィーバーが起こっていました。

しかしナンナだけでなく、6-5cカムイ女も台頭してきます。カード紹介で公開されたときは「絆を増やしながら敵を撃破!?」と、これまた大騒ぎ。同時に公開された6-5cカムイ男も強力なのですが、インパクトの差は圧倒的でした。カムイ男は後から強さが浸透していき、シングル価格も上がっていったように思います。

アルフォンスもけっこう使われていました。オーブを見れる4-3cルフレ女はもちろん入ってましたが、当時は退避→デッキトップ→オーブという流れで好きなカードをオーブに仕込める4-3cティーナを入れてる人もいてましたね。

カムイ男と女が竜なので、その対策として竜特効持ちのマルス主人公デッキを使う人も多かったように思います。他には引き続きオボロもいました。

他に見かけたデッキは、リーフ、フィン、シヴァ、ミーシャ、カンナ男、女辺り。

主人公以外で使われてたカードは、ナンナの横でトラキアを統べて大量展開する5-4cリーフ、詰めの段階で強力な5-4cフィン、白黒両シンボル持ちの4-3cと1cシグレ、2cアクア、3-2cアリス、3-2cと1cマトイ、カムイ女を早くクラスチェンジさせるための青4cチキ辺りでしょうか。

シングルカードに関しては、カムイ女は当日深夜のネット通販で980〜1700円ぐらいスタートだったのが、すぐに2000円台後半〜3000円台に上がったようです。開始価格はもっと高いと思ってたんですが、これを書くに辺り当時のスクショを見直したら全然違って驚きました…。また、初動は前評判こそ微妙ながらキャラとイラストレーター人気でオルエンが2000〜2500円ぐらいと非常に高かったです。すぐに値下がっていきましたが、それでも1000円以上はキープしてたかと。ヴェロニカも「相手の出撃をカウンターで止められる」というインパクトから「これは必須だ!」という雰囲気があり、初動価格も2000円以上で始まりました。こちらもだんだん値下がっていきましたね。お店が設定した価格とプレイヤーの評価、流行などいろんな要素が絡み合ってシングル価格がかなり変動していった弾でした。

ちなみにタイトルの「クロスローズ」については、「ロードたちがクロス(交差)する」とかそんなことをおっしゃってたように記憶してます。

個人的な話ですがこの時期はいろいろと都合がつかず、公式の交流会もキャンセルするなど10月中は全然遊べなかったので、対戦した数は少なめです。11月には落ち着いたので、遅れを取り戻すようにたくさん対戦してたようです。(うろ覚えなので過去のツイートを調べて確認しました…)


■11弾(2017年12月7日発売)

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ついに聖魔の光石と、数ヶ月前に発売したFE無双のキャラが収録です! 聖魔はずっと収録が期待されていたので喜んでる人が多かったですね。個人的には、聖魔のファンがこんなに多いとは全く思ってなかったので、当時けっこう驚いてました。

驚いたのには他にも理由があって、それは聖魔の収録が発表されたときに賛否両論があったからです。聖魔のシンボルは神器(紫)なのですが、それについて「封印と烈火は大陸が同じだから神器で統一は分かる。でも聖魔は大陸が違うから一緒にするのはおかしい。シンボルを別にしてほしい」という声が挙がりました。

自分もその意見にはなるほどと思いました。同じGBA作品だからってひとくくりにするのはおかしい。しかし、サイファのゲームデザイン上、シンボルを新たに作って聖魔だけ独立させるのは難しいものがあります。聖魔は1作で完結しているし、シンボルが独立してる覚醒のように子世代があるわけでもないのでキャラクターが少なめです。そのため新たにシンボルを作った場合、シンボル別に見たときカードの種類が少なく、拡張性も低くなってしまいます。なので公式の意向どおり神器にするのが適切だろうと思いました。

しかしその代わりに聖魔のカードは、カードのフレームデザイン(戦闘力、支援力の周りの柄)を変更しているので、封印、烈火と完全に同じではないということも同時に発表されました。これには納得出来た人もけっこういたように思います。

生放送以降、反対し続ける人は何人かいてましたが、発売後は落ち着いてその声も無くなっていきました。公式としても難しい問題だったと思うので、苦渋の決断だったのではないかと想像してます。

長くなりましたが、11弾でよく見かけた主人公などについて書いていきましょう。エフラムとエイリークがTS(ツインスキル)という新たなスキルを持って登場…ですが、それよりも注目されていたのはエコーズのオーバークラス(以下、OC)のキャラでした。出撃コストよりクラスチェンジコストの方が大きいという初めて見る表示。11弾のカード紹介が始まった週末にOCエフィが公開、オーブを破壊ではなく退避に直接落とすということに多くのプレイヤーが衝撃を受けました。それでいて戦闘力が相手ターンまで80という堅さ。こんなに強くていいの…? また、後にOCジェニーも公開され、オーブを増やせる、回収効果に回数制限が無いなど非常に強力。更にOCデューテはランダムで2枚ハンデスと恐ろしい効果。とにかく決まれば強力な効果ばっかりですが、デューテに関しては他2枚と比べると少し注目度は低かったように思います。

せっかくの聖魔初登場なのにエフラムとエイリークは微妙だったのか…? と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。3-2cエフラムは実質戦闘力が70になれるので非常に堅く、エフラム、エイリークともに自身ともう片方を退避から回収出来るので、中継するクラスチェンジ先としてはかなり優秀な性能です。それぞれ紫単色や紫主人公横で使っても強いことから主人公以外でも使いやすく、評価は高かったように思います。

また、無色の5-4cチキも登場です。撃破時効果で絆を伸ばしたり、竜石全員の戦闘力を上げるなど非常に強力で、これ以降チキ主人公もかなり流行ります。

他にもユニークな効果のヨシュア、一気に手札入れ替えしたり高戦闘力を出せるルーテ、絆を回収しつつ戦闘力80のミルラ、主人公の戦闘力を補助する無マルスと無クロム、効果撃破を狙える無リンなど、使いやすいカードも増えました。

よく使われていた主人公はエフラム、エイリーク、ヨシュア、アメリア、チキ、リン、他にはラーチェル、リオン、エコーズキャラが追加ということでアルムやベルクト、紫の強化ということでロイドも見かけることがありました。

特に強力なデッキとしては、OC入りカムイ女、マルス、オボロ、ミカヤ辺りが多かったと思います。

シングルカードが特に高かったのはルーテとチキ。いずれも2000円を越える値段が付けられていました。次いでターナとデューテが1000〜1500円ぐらいだったでしょうか。

11弾は強力なカードが多数登場して、戦い方が大きく変わったように思います。決まれば大きなアドバンテージとなるOC、チキなど、高い壁を感じることが増えました。個人的にも戦績は奮いませんでしたね…。

「赫々たる双撃」というタイトルはエフラムとエイリーク、シオンとリアンを指します。どちらも双子ですし、ピッタリのタイトルですね。

また、11弾で聖魔の光石が登場、数ヶ月前に発売した無双も早速収録ということで、この時点で存在する原作シリーズは全て収録されたことになります。(オリジナル版やリメイク版がある作品はひとまとめで数えてます)


■12弾(2018年3月22日発売)

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緑、青、黄色が強化です。エルトシャンの絆フェイズを2回行う効果、暴走アイク、戦闘力Xアイク、グレイル、新しい漆黒の騎士、ヴァルハルトなど、従来の常識をひっくり返したり、タイトルどおり豪快でパワフルなカードがたくさん登場しました。

個人的には漆黒の騎士を実質主人公として使うことが出来るようになったのが嬉しくてよく使ってました。敵を一掃出来るのが気持ち良かったですね。

戦闘力Xアイクは重なった枚数だけ戦闘力が上がるので、戦闘力100以上…高いと130〜190など必殺攻撃でも届かない数値になることも。しかもアイクは射程1-2を持ち、回避されない限り何回でも攻撃出来るので、相手の盤面を一気に倒し切ったりオーブを削り切ることも可能です。このように、デッキや相手のアイクの成長具合によっては詰みのような状況が起こる可能性が出てきました。

しかし12弾でいろんなカードが登場して各シンボルが強化されたとは言え、11弾に続いてOCユニットを入れたデッキが流行っていたので、それらを越えるほどの主人公が新たに流行るといったことはありませんでした。一応、OCへの対抗手段だろうと思しきヴァルハルトとエクセライが登場してるのですが、抑制になるほどでもなく。そんな中、6-5cカムイ女の効果を封じる強力な対策カードの無1cシェイドはかなり使われてました。

一方で、聖戦で敵として登場する魔道士三姉妹や、3-2cマカロフのようにユニークなカードも収録されています。マカロフは公開当初けっこう批判されてた覚えがありますが、自分はレシピカードを参考に作ってけっこう楽しんでました。また、これよりだいぶ先の話になりますが、自分以外にもイベントのときに見かける方がよく楽しんで使ってたのも印象に残ってます。

よく見かけたデッキはアイク、ゼルギウス(漆黒の騎士)、エルトシャン、新たに4-3cが登場したシグルド、あとは1弾スタータークロムにレンハを加えたクロムレンハ、屍兵将の追加で屍クロムも少し見かけました。

カムイ女にOCを組み込んだデッキもあったり、それの対策として暗闇紋章をたくさん入れたマルスも多かったです。1弾1cルキナ主人公で序盤は竜人紋章で絆加速、マルスにCCしてOCパーツを集めながらOCするデッキなんてのもありましたね。エリーゼもよく対戦で当たりました。

シングルカードは、オーブに主人公を追加するリズが2000円越えでしたね。他にはキャラ人気もありイシュタル、効果が強力なラケシス、ミスト辺りも1000〜1500円ぐらいと高かったでしょうか。


■3年目まとめ

エコーズやヒーローズなど新作発売に合わせて収録される弾が多かったこともあってか、そちらを遊んでサイファにも興味を持った、という人もけっこういたように思います。

ゲーム的には、戦闘力が80以上の主人公と対戦する機会が多くなったのが印象的でしたね。まあそのほとんどは6-5cカムイ女とオボロ+弓でしたが。また、OCジェニーの登場で長期戦になることも増えました。このように強力なカードが一気に増えたため、苦しい対戦を強いられたと感じる人は多かったのではと思います。


さて、先日FEサイファが22弾で終了という発表があったため、終点も明らかになりました。つまり、この3年目(の11弾)が折り返しとなります。

次は4年目(13〜16弾)です!

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