2022シーズン柏レイソルの補強状況について
世界三大カップの一つ、スーペルクラシコ・ちばぎんカップのチケット発売を来週に控えているこの時期に、2022シーズンの柏レイソルについて触れてみたい。
柏レイソル
2021シーズン15位(J1) 勝ち点41
37得点56失点(-19)
監督
ネルシーニョ
過去の実績からレイソル史上最高の監督であることは間違いない。ただ昨季の低迷から評価を落としており、続投には疑問の声も。
昨季は5つのシステムを使い分けたが、10試合運用した4-2-3-1で0勝9敗1分、4-1-2-3は0勝1敗1分と4バックで苦戦。4-4-2で2勝しているものの、4バック合計で17試合2勝11敗4分は適正に欠いた結果に見える。
逆に3バックでは3-4-2-1が8勝8敗1分、3-3-2-2が2勝2敗と共に五分の成績。
ちばぎんカップでのシステムにも注目したいところ。
放出
チーム最多ゴールの太陽王クリスティアーノ放出のインパクトは大きいが、王様を続けさせるにはやや衰えも感じられた。それより働き盛りであった仲間・神谷の流出は痛手。左サイドのレギュラーを失ってしまった。
・CF クリスティアーノ(31試合)
・SH 仲間隼斗(24試合)
・SH 神谷優太(25試合)
・SH 瀬川祐輔(18試合)
・CH ヒシャルジソン(25試合)
・SB 高橋峻希(19試合)
加入
センターバックは古賀、上島、大南、高橋祐、サントス、染谷の6名にユースから188cmのU-20日本代表・田中隼人が昇格。3バックでも戦えるラインナップだが、ネルシーニョが4バックを継続させるなら、左サイドバックは古賀太陽、右サイドバックは大南拓磨がファーストチョイスか。センターバックは最も放出が多かったポジションだが、それでもこの人員ということは昨季はやや過剰なスカッドだったのかも知れない。
3バックのシステムであれば、左ウイングバックに三丸拡と新加入の岩下航、右ウイングバックに北爪健吾と川口尚紀が競う形になるだろうが、4バックだとやや浮いてしまう。こちらも放出が多かった割に選手層は厚い。
センターハーフはドッジ・三原雅俊・椎橋慧也・大谷秀和という昨季の戦力が残った上で大卒の加藤匠人と高卒の土屋巧が加入。加藤匠人は柏の下部組織出身で筑波大学では森海渡と共にプレーしている。
サイドハーフは入れ替わりのあるポジションに。神谷と仲間の2枚が抜けた左サイドには小屋松知哉と中村慶太を獲得して補充完了。右サイドはマテウス サヴィオと戸嶋祥郎が残った。
最前線には新エース候補であるドウグラスと次世代のエース候補の森海渡が加入。昨季は二桁得点がなかったが、それを期待できる2人の加入は大きい。
補強総括
柏レイソルの象徴的な選手であったクリスティアーノが抜けたことで必要以上にネガティブな評価を受けているが、不足していたファーストストライカーであるドウグラスを獲得出来ているので、さほどの戦力ダウンには感じられない。
新加入が揃う左サイドと右サイドハーフのレギュラー争いが気になるところだが、ここで終盤戦にキレのある動きを見せていたマテウス サヴィオがブレイクすれば面白い。
降格候補という前評判は正直どうかと思っている。クリスティアーノがスペシャルな選手だったことは間違いないが、あまりにも大きな存在とするのはどうか。それよりも昨季迷走している感があったネルシーニョの采配がどうなるか。それでも守備ラインの成長と前線の補強で昨季よりも落ち着いた戦い方ができると予想する。
どちらにしても、ちばぎんカップが非常に楽しみ。ネルシーニョはあまり手の内を見せることはしないだろうが、2022シーズンのスタイルの片鱗が見られるはずだ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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