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最初のお手紙

こんにちは。そして、初めまして。踊る猫といいます。

どこから書いたらいいのかわからないのですが、まず往復書簡の話に乗って下さったこと、感謝しています。私のことを書いた方がいいでしょう。私はデパートで働いています。仕事を続けながら、一方で本を読んだり音楽を聴いたり映画を観たりするのが趣味です。

好きな作家ですが、私は読書を始めたのは遅かったです。中学生の頃からなのです。姉が持っていたスティーヴン・キングの『スタンド・バイ・ミー』を読んで、読書が面白いものであることを発見しました。それで高校時代に入ってから村上春樹『ノルウェイの森』を読み、一気に読書にハマりました。あまり声高に言いたくないのですが、当時はいじめに遭っていたということもあって現実から逃げる場所が必要だったのです。

大学で、私は翻訳家になれれば、あるいは出版社で働ければと思い――どちらも無謀な夢だと思いますが――英文学を学びました。そういう事情もあって私は柴田元幸が翻訳していた作家を読むようになりました。ポール・オースター、スティーヴ・エリクソン、スティーヴン・ミルハウザーといった作家です。卒論はポール・オースターで書きました。とはいえ日本語で書いたし、そんなに威張れるほどのものではありません。

実を言うと、私は発達障害という障害を抱えています。そのせいで人ときちんと渡り合えず、苦労しました。就職する時にこの障害が邪魔をしてうまく行かず、自殺未遂をしました。それで半年ほどニートの時期を経ました。この時期に私は中上健次と大江健三郎の作品を読みました。読み通して、日本の作家も侮れないなと思いました。

そして時は過ぎて、車谷長吉やニーチェなどその時々にハマったりハマらなかったりする作家は居るのですが、概ねミーハーに本を読んでいます。

好きな音楽や映画の話も、もし興味があるようでしたらもっと書きます。最初のお手紙がこんな内容でいいのか不安ですが、自己紹介をしてみました。

それではよろしくお願いします。

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