見出し画像

教授・坂本龍一が私にもたらした影響

私の推し、影響を受けた人、尊敬する人、教授、坂本龍一氏が亡くなった。
亡くなった人についてあれこれ書きたくなく、心の内に留めておきたいタイプなのであまり書く気にはなれないが、書かずして教授に関しての想いが忘却の彼方に消え去ってしまうのはなんとも悲しいのでここに書き記します。
そして想いの全てをできる限りここに記します。(随時加筆予定)
注意事項:あくまで私個人の備忘録なので、ここに書いてある情報は正確なものではない可能性があります


出会いはYMOから

私は音楽の授業は正直好きではなかった。音楽を聴くことは好きだけど、当時(小中学生の頃)は音楽の良さ(といっても本質というか構造)をあまり理解できなかったし、歌も上手くないうえに楽器を弾くことの苦手意識が強かった。
そんな私が教授を知ったのはYellow Magic Orchestraイエロー・マジック・オーケストラ(=YMOワイエムオー)がきっかけである。(YMOについて、SONY公式がちょ~~~分かりやすく簡潔に説明してくれてる!↓)

YMOを知ったきっかけは、YouTubeにてライディーンを弾いてみたという動画による。いい曲だと思ったのですぐ本家の音源を聞きに行った。
それはさておき、当時は「ああ、メンバーにいる人だな~~」としか思ってなかった。
YMOって、3人が共同で作ってる曲もあれば1人で作ってる曲もある。例えば『U.T.』という曲は3人で作った曲だし、『ONGAKU』は教授が作った曲。

3人それぞれの曲を聴いているうちに、「どれもいい曲だけど、特に教授の曲は自分に刺さるな」と感じた。『テクノポリス』『Castalia』『Behind the Mask』『東風』『京城音楽』など。
何が刺さるっていうとメロディーが刺さる。毎度「何この曲!?!?」と思わせてくれる。どのメロディーも新鮮に聴こえる。
3人はそれぞれソロ活動もしていますから、3人のいずれかについて知りたければいくらでも深掘りできるわけです。そうして沼に嵌っていったのです、、、


教授の曲に出会ってから音楽の良さを理解できた、そして音楽を好きになった。いつの間にか好きになっていった。
そして聴いて聴いて聴きまくった。教授のいろんな曲を。もっと知りたいという気持ちが湧いてきた。

そして沼へ

以下、私の感想を書いています。ご了承ください。

『G.T.』という曲は車の衝突音から始まる。「そういう始まり方、というか楽器から発せられる音以外も使っていいんだ」と教えてくれた(いわゆるサンプリングですね)。この曲は残念ながらサブスクに無いのでメディアバーンライブのCDを買いました。
『Tokyo Town Pages』は、ゆりかもめの音をサンプリングしているらしい。

『differencia』という曲は足音から始まる。ちょーかっこいい。(これって足音なのかな?)

クラシックを学んでいた影響か、『Stairs』という曲の間奏はオリジナルのクラシック曲のようなパートがある。なかなか聴きごたえがある曲。これも工場のプレス音をサンプリングしているらしい。


ひと通り聴くと、次はその素晴らしい曲たちを自分で弾いてみたいという思いが強くなった。
ただ、楽器を弾くことはすごく苦手で、ましてやピアノなんて……
未経験だけどやってみよう!ということでピアノを始めた。そしてどうにか一曲、『Merry Christmas Mr.Lawrence戦場のメリークリスマス』を弾けるようになった。弾けたときは本当に嬉しかった。坂本教授に一歩近づけたと思えた。
今となっては私の十八番です。いつでも弾けます。
あとこの前、戦メリを観に行きました。観てよかったな~。劇場上映最後の機会なのでギリギリセーフ。よかったよかった。『Sowing The Seed種を蒔く』という曲も劇中で流れるんだけど、いい曲だなーと観ていて感じました。

そうやって沼っていくうちに、いつの間にか音楽を好きになっていた。
これまで聴いた中で思い入れのある曲をまとめます。布教も兼ねてます。気になった曲はぜひ聴いてみてください。泣いて喜びます。

Thousand Knives

千のナイフだったり1000Knivesだったり表記揺れが激しい。
教授のデビュー曲。これがデビュー曲ってマジで天才。武道館ライブ(1980)は、YMOとしての千のナイフ史上最高レベルだと思っている。めっっっちゃ好き。国会図書館でLD(レーザーディスク)借りて聴いたほど。サビで片腕上げる演出、これもなかなか印象深い。真似したくなる。
YMO版(1981)を初めて聴いたときは「スーパーメトロイドのbgmみたいだな~」と感じた。重厚感のあるアレンジ。
紀伊国屋ホールのライブ(1978)は音割れしてるけどそれを上回るメロディーの良さ。CD欲しいんだけど、、、なかなか売ってないんですねこれが。
ロンドン・ヴェニュー公演はさわやかって感じだけど、NY・ボトムライン公演のは少し重みがある。
メディアバーンライブ版の音源、すごく良いので正式に発売してほしいなあ。なんで収録しなかったんだろう
World Happiness(2009,2011)とNO NUKES 2012、『スコラ 坂本龍一 音楽の学校』(2010)ってなんか似てるアレンジですね。ワーハピ版のサビで旗を振るの好き。NHK Live(2011)ではピコピコ音が追加されてた。
Trio World Tour(1996)のバイオリンかっこよくないですか!?これが千のナイフの最高傑作だと思うなあ。
ソウル公演(2011)のピアノの音色も大好きです。
原曲(1978)↓

YMO版(1980)↓

NO NUKES 2012版(幕張)↓

おそらくソウル公演の音源(2011)↓


東風(Tong Poo)

トンプー(东风)って中国語ならば読み方違くね……?兵隊シナ語ってやつですかね。九龍城みたいな。だって風水はFeng shuiだし……まあいいや。
原曲は1978年のYMO1stアルバムに収録。テクノとピアノの融合。
グリークシアター(1979)では緊張してミスするも後半勢いついてアドリブをかますという流れ。アドリブもなんだけどミスも良い。そこでしか聴けないバージョンになるというか特別感が出る。
パブリックプレッシャー版もいいね。ほんとにライブの音拾ったの?ってくらい綺麗。YouTubeでYMO版東風のカバーしてる方の多くは公的抑圧パブリックプレッシャー版を再現してる気がする。それくらい人気。
武道館ライブ版はしっとりした感じ。矢野顕子カバー版の逆輸入。ところで矢野顕子のGRANOLA Tourの東風大好き。
KYLYNライブの終盤のアレンジすごすぎやしないか!?あれ再現したいな
FAKER HOLIC版(1979,ロンドン)も同じアレンジで披露してた。
散開ライブ版(1983)はいかつい感じ。何と言うのが適切か分からないが、威圧感がある。これ大好きでずっと聴いてた。
それに対して再生ライブ(1993)はきらきらしてた。聴いてて気持ちいいよ~さわやか。
Beauty Tour(1990)の沖縄民謡を取り入れたアレンジは最高。間奏で、女性の声で何か言ってるように聞こえるが何て言ってるか分からないのが悔しい……
フジロック2011年版、NO NUKES 2012版もいいぞ。
NO NUKES 2012って21世紀のYMOの集大成みたいな勢いがある。どこを切り取っても全盛期、みたいな。着信音にしてます。士気が上がる。
最近だとPlaying the piano 2022でも弾いてた。しっかり観ました。武道館ライブ版準拠って感じかな。このバージョンを参考に練習して弾けるようになりました。
“Tokyo Melody Ryuichi  Sakamoto”というドキュメンタリー映画では、矢野顕子と連弾している。
サカナクションがTong Pooをカバーしたらしい。確かワーハピで。一度で良いから聴かせてほしい。まじでこの音源聴くまで死ねないなあ。どこにも出回ってない。そりゃそうか。
また思い出したら随時追加する。

YMO版(原曲,日本版)↓ アメリカ版はYellow  Magicという曲名になっていて、これにボーカルがついてる。

パブリックプレッシャー版↓

散開ライブ版↓

矢野顕子カバー版↓

Trio 1996版↓

NO NUKES 2012版↓


テクノポリス

「Tokio!」
大都会東京の曲。高速手引きしないといけないパートは機械による自動演奏に任せるつもりだったが、人間が弾いたほうがいいなということで教授自ら手引きしたらしい。根性のブリッジというやつですね。
ムジカ・ピッコリーノのテクノポリスの回で「根性の演奏、頑張ります!」ってセリフがあった。完全にリスペクトしてますね。
夜のヒットスタジオのテクノポリスかっこいいなあ。教授がヴォコーダーで「Tokio」と発して先陣を切るの何回見ても痺れる。
ウィンターライブだけ「Tokyo!」なんですよね確か。
大阪公演では「Osaka」とか札幌公演では「Sapporo」っていうのもあった気がします。
散開ライブの、テクノポリス~ライディーンの流れほんと大好き。
T・E・C・H・N・O・P・O・L・I・S
教授は、Cはちゃんとスィーって英語準拠の発音だし、Lも舌を上の歯につけてる発音をしている。

散開ライブ版↓


アジア三部作

私が勝手にアジア三部作と呼んでいます。大目にみてね

『Asience』
シャンプーのCM曲。Inner Beauty内面からの美しさ.
アジアンテイストな緩急のある曲。いつかピアノで挑戦します。


『Steppin'into Asia』
サブスクにないんで仕方ない、YouTubeの動画貼ります。これが聴きたいがためにメディアバーンライブのCD買いました。原曲とは違うアレンジなので気をつけてね。タイ語のパートがあって、タイの文科省みたいなところがタイの昔話を提供してくれた、みたいな話があるが、歌詞に載ってないゆえになんて言ってるか分からない。タイ語を勉強して聴き取ろうとも思ったが現実的ではないな……


『The end of Asia』
アジアの終わりではなく、アジアの果て=日本のこと。
アルバム『Thousand Knives』に収録されていて、これが初出。
パブリックプレッシャー版が一番安定していて聴きやすい。
武道館ライブ版のは遅い。逆になんかとんでもなく速いバージョンがあったけどなんだったかなあ。また探しておく。終わり方がアジアすぎる~~〜!ちょーかっこいい。
追記:速いバージョンのは1980年の新宿厚生年金会館でのライブでした。


M.A.Y. in the Backyard

M.A.Y.を「メイ」って言ったアナウンサーが教授に怒られたみたいな話、あった気がします。「えむ・えー・わい」と読むらしい。飼い猫3匹の頭文字。


↓弦楽器で猫の鳴き声を表現してるのすごいな……ここまで表現できるのか……


Self Portrait

人に教授の曲を勧めるときは絶対この曲を入れてます。落ち着いた曲だから聴きやすい。ジャケ写とよく合う。このジャケ写だーーいすき。


Riot in Lagos

初めて聴いたとき「なにこの変な曲!?」って思った。変だなー変だなーと思いつつも何度も聴いてた。癖になるんですよ。武道館ライブの一発目がこの曲なんです。もうかっこいいったらありゃしない。武道館入場の映像からのライブ開始!こりゃたまらんでほんま。国会図書館で観た時はほんと心躍った。というわけで自分の中で日本武道館はYMOの聖地なのです。


The End of Europe

ところでこんな曲もあります。欧州の終焉。これも意味が分からないのにめちゃくちゃ!とても!すごくかっこいい。
個人的にはCD音源よりもROCK IN JAPAN FESTIVAL 2005のバージョンが好き。これが最初で最後の披露なのかな。この映像を円盤化してぜひ発売してください、買わせてください、お願いします。

↓RJF2005


Dear Liz

冒頭から心掴まれる曲。
教授に影響受けた点の一つに、タイトルのつけ方があるんですけど、写真展にて自分の作品を展示する際にタイトルをつけないといけない。何にするかと悩んだんですが、「Dearって単語いいな、丁度Dear Liz聴いてるし、“Dear○○”にしよう」ということに決まったんです。


国防総省

ぷい~~~~ぷい~~~~ぷい~~~~~
てん!てんてんてんてん~~~~
ぷい~~~~
文字に起こすとこんな感じ。決してふざけてるわけではない。バイト中に頭の中でずーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっと流れてたことがあった。この曲ってもしかして雅楽の流れ汲んでたりする……?
YouTubeに公式音源があったが知らぬ間に消えてた(もしくは埋もれてどこかに行ったか)。

Ballet Mecanique

この曲を知ったのがやくしまるえつこのカバー版だったんだけど、まさか教授の曲だと思わなかった。
えつこさんは教授と仕事したことがあって、「素敵なおじさまでした」と言っていた。
えつこさんのファンでもあるのでこのコラボはアツい。激アツ。クレジットに砂原良徳(まりん)もいるので尚アツい。
メディアバーンライブ版もあるよ。
Playing the Orchestra 2014版は出だしから感動。
そもそもこの曲は岡田有希子の『WONDER TRIP LOVER』をセルフカバーしたもの。
中谷美紀がカバーした『クロニック・ラヴ』も是非。


The Last Emperor

Playing the Piano2022を聴いて思ったんですけど、ピアノで中国の音楽感を出せるのすごいな。
いま丁度ピアノ練習中なんです、、、教授、わたし頑張ります!


Undercooled

イントロは韓国の民族音楽を意識してるのかな。韓国のラッパーが韓国語でラップを披露しているのでその可能性ありそうです。こっちはメッセージを呼びかけて「落ち着けよ」と伝えているように聴こえるし、ピアノ版は「曲で落ち着かせる」といった感じに捉えました。
BTSのSUGAさんがこの曲をチョイスしていた。本場の韓国の方も聴いてるのか~。


Venezia

水の都のイメージが浮かぶ曲。水の都を曲に落とし込むのすごいなあ。形あるものを、曲という触れることのできないもので表現するのすごいなあ。


The Wuthering Heights

嵐が丘。恥ずかしながらPlaying the piano 2022を観るまで知らなかったんですけど、嵐が丘っていうのか、、、、す、すごい、、、ってなりました。(なお語彙力)


The Sheltering Sky

これもPlaying the piano 2022で披露していました。教授の曲のなかでつい口ずさんじゃう曲第1位。


美雨さん

ところで、教授はPerfumeとの絡みはないけれど、美雨さんはあります。ディアフレンズで2回、POP FESで1回。2022年8月のPLASMAツアー東京公演で観に来てた。かしゆかと猫友達らしい。
『The Other Side of Love』でプレデビュー。いい曲だよ;;
ピアノだけでも泣きそうになるのに……
『Aqua』は美雨さんのために作った曲。それのカバー『in aquascape』もいいね。坂本龍一プロデュースってのが激アツすぎる。『ONGAKU』は美雨さん(3歳)のことを書いた曲ですね。きーみはー ピアノに登ってー 音楽ー
Yellow Magic Childenという、YMOにルーツのあるアーティストのライブがあって、坂本美雨が『The Other Side of Love』『ONGAKU』を歌ってる。
余談だけど、DAOKOが在広東少年歌ってるの良すぎる。まさかこういうところに出るとは思わんやん。腕に赤いバンダナして歌ってた。1980年武道館ライブの矢野顕子の再現で泣いた

親によると、私が小さい頃に坂本美雨の生歌を聴いたことがあるようですが、幼すぎたので記憶にありません……ざんねん






Dancing in the Sky

そよ風と青空の中、草原を歩くイメージ。なんか勝手にそう思ってる。
それかパリの街並みを歩いている情景。いい曲です。


Behind the Mask

YMO時代の曲。ヴォコーダーが印象的。テクノポリスもそうだけどヴォコーダー使われたらほしくなるなあ(すぐ影響される人)
マイケル・ジャクソンが「歌詞つけてカバーしたい」と言ったが拒否ったらしい。が、結局2010年に日の目を見ることになる。
メディアバーンライブでは歌詞がついたバージョンで披露されている。
↓原曲

↓散開版


ドイツ語

教授ってドイツ語ブーム来てた???ドイツ好き???

フォト・ムジークFoto Musik』という曲があります。これもサブスクに無いのでYouTubeで聴くしかありません、、、コンピューターおばあちゃんはあるのになんでよ……カップリングじゃん……
電気的音楽講座、聞いたことなくて……一度ちゃんと聞いてみたいものです
矢野顕子版があるとかないとか。

『Das Neue Japanische Elektronische Volkslied』
なっっっっが!!!って思いませんでした?いつ見てもそう思います。新しい日本の電子民謡という意味らしいです。ただ、いい曲なのは間違いない。聴いてると自然にリズムをとっている。

『NEUE TANZ』
新舞踊という意味。Dance,Neue tanz 
楽曲クレジットはYMOの3人だけど、タイトル決めたのは多分教授だろうなあ
ドイツの映画(字幕版)観た時に「Tanz tanz!ダンスよダンス!」と言っていたのを聞き取れて嬉しかった。

『Media Bahn Live』
ライブのタイトル。メディア・バーン・ライブ。「mediaは分かるけどbahnってなに???」って思って検索かけたけど、ぼんやりした情報しか出てこなかった。言語のネット検索って英語以外弱いな。日本語から他言語の変換がそこまで発展してないからか?
それはそうとして、詳細を調べたくて大学の図書館で日独辞典引っ張り出して調べた。そのとき書いたメモ用紙失くしちゃった;;
結局、bahnは「道」って意味なんですよ。メディア道。テクノ道みたいな。ちなみにテクノ道→テクノドンになったらしい。
ドイツの高速道路、アウトバーン。制限速度無制限の区間があることで有名。アイスバーンは凍った路面のこと。クーゲルバーンはボールを転がすおもちゃ。
そうか、クラフトワークか!ドイツのグループ、機械音楽の先駆者。アウトバーンって曲あったな(書いてて思い出した)。機械音楽をYMOでやろうと言ったのは教授だと思ってたが細野さんが言ったみたいな話もあって、どっちか分かんなくなっちゃった。どっちにしろ影響は受けてるかも。

Perfumeに関して

“パフューム、知っています。でもああいうのはよく分からないね。”
中田ヤスタカにも言及しています。それにしてもPerfumeのことを「とってもかわいい」って言ってる方の言葉遣いもかわいい。
『OPENERS』2015年4月16日より


中田ヤスタカとの対談

推しと!!!推しの!!!邂逅!!!!ッ!!!!!!東京の国会図書館まで出向いたほどこれを探し求めてたんだ~~~
ようやく手に入れた!!!!!!大事にする
何度も読み返してる。ヤスタカがテクノドンに影響受けたとか、教授がきゃりーぱみゅぱみゅに触れてる話とか興味深い。受け継がれるテクノポップの遺伝子って正にそうだよなあ。
クラフトワーク→YMO→ヤスタカ(CAPSULE)→Perfume、きゃりーetc


ピアノに挑戦

さあ始めよう

昨年4月からピアノを練習している。楽譜は読めないし基礎知識も無いし教授みたいに音楽理論は何一つ知らない。
YMOのライブ映像とか観てるとキーボードやシンセサイザーに魅力を感じてきてさ……上述したように音楽の楽しさも分かって、それも十分味わったし、実際に弾いてみたいし、弾けるようになりたいし、次のステップに進もうかなと。ただ、自分は保守的で新しいことに挑戦するのになかなか一歩踏み出せないという悪い点があり、今回もそれが邪魔をしたが、後押ししてくれた人がいて始めることとなった。始めたはいいものの最初に何を弾くべきかが不明だったが、これもまた「好きな曲を弾けばいいじゃん」と言ってくれ、こうして1年続けることができたのでその方にも感謝である。
楽譜が読めないので指の動きを真似しよう、YouTubeには運指で練習できる動画がたくさんある。かつて私の恩師は言った。「“学ぶ”は“真似る”から来ている。“見学”は“見て学ぶ”という意味。ただ見るだけでなく学べ」と。
弾きたい曲を探したのちに「おっ、戦場のメリークリスマスじゃん、これ弾いてみるかー」という軽いノリで練習は始まった。

練習スタート

いざ練習していると問題になったのが使用機種である。家にあるキーボードは鍵盤の数が足りないし音も良くない。クルクル巻いて持ち運べるタイプのピアノを借りて練習していたが、鍵盤の数が足りないし音もあんまりだし弾きにくいしで気に入らなかった。だが本番用のキーボードを借りて練習したことでどうにか練習できた。鍵盤の数も音も申し分ない。……のだが、わざわざ遠くまで出向かなくてはいけなく、大変効率が悪い。結局家にあるキーボードと併用した。
6月に祖母の家にあるお高いピアノで弾いたこともあったが、練習不足でした。
始めてから毎日練習したわけではなく、ちまちまと、ちょっとずつ練習していった。忙しくて練習に手が回らなかった月もあった。
ある程度形になったのが10月あたり。そろそろちゃんとしたキーボードが家に欲しくなってきたので、長考と比較検討を重ねてピアノを買った。キーボードじゃなくてピアノ。12月の頭に届いた。
音が良すぎる!綺麗!なんだこの本格的なピアノは。本番が12月下旬にあるため、練習練習~~~っ

1曲弾けた!

こうして初心者の私は8カ月かけて戦メリを全部弾けるようになった。嬉しかった。憧れの教授の曲を、技量は教授には到底至らないが弾くことができた。
本番、無事に弾けた。「クリスマスってことは壮大な伏線回収じゃん」というコメントをいただいた。確かに笑
弾けるようになったら次の曲をどうするかを考えなければ。
弾きたい曲……自分の今のレベルでも弾けそうな曲……Tong Poo、これだ!(なんで??なんでこれ??)

2曲目

Tong Pooの原曲版はテンポが速いので厳しい。ならば1980年武道館ライブの矢野顕子版ならどうだ。テンポは落ち着いているし、好きな曲だ。運良くYouTubeに運指の動画がある。というわけで練習を始めた。期間は1ヶ月とちょっと。足りないところ、ピアノで弾いても味気ないところは音を探して再現し、各ライブの好きなところを詰め合わせた。

参考にした音源↓
YMO原曲(1978)
〃 武道館ライブ(1980)
矢野顕子カバー版(1980)
〃   カバーリメイク版(2015)
〃   GRANOLA Tour(1988)
Tokyo Melody Ryuichi Sakamoto(1985)
Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano(2022)

練習期間が短かったのと緊張のため、本番ではミスが目立った。ていうかほとんどミスじゃん。1ヶ月じゃ流石に無理だということが分かっただけでも収穫だな。

今後の目標

Thousand knives弾けるようになりてぇ~~~~~自分の中ではガラスの仮面でいう紅天女みたいに雲の上の存在だから、まだまだ先だなあ……
3月には伴奏も担当しました。これも1ヶ月で練習した(せざるを得なかった)ので出来はまあまあだが、良い経験になった。教授もこんな感じだったのかなあ。もっと修行を積みます。
今はThe Last Emperorを練習中です。弾けるかこれ……??

追記:ラストエンペラーは結局練習を途中でやめて、千のナイフを練習しました。で、6月に弾けるようになりました!!!!11月には人前で演奏した!!!わあ!?!?!?もう十八番だよ
さ、今度こそラストエンペラー練習しますか~~~

推し活

台場:マダム・タッソー

2022年6月、蝋人形の館マダム・タッソーにて。
受付の方「今日お目当ての人はいますか?」
自分「坂本龍一です」
受付「……!坂本龍一さんですか!衣装とメガネはご本人から譲り受けたものですよ~」
自分「え、まじすか!?!?!?うそ!?!?!?!え!!!!????(限界オタク)」
受付「そうなんですよ~」
受付「では、お楽しみください」

~しばらく楽しむ時間~

「……え?あ……!!!坂本龍一やん!!!!!!教授~~~~~~~!!!!!!!!!!会いたかったよ~~~~~~~~~めっっっっっっっっっっっちゃ嬉しいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいすげえええええええ教授~~~~~~~♡♡♡♡♡」

和製ビートルズ……?言われてたの?自分が知らないだけ?確かにDay TripperやAll You Need Is Loveをカバーしてたけども。世界的に人気って意味で……?

「ツーショット撮ろ……はあはあ(緊張と興奮で呼吸が乱れてる)」

「本人着用のものなのか~~~~すごいな~~~~~~メガネも……!」
「いや~~~~教授、ほんま会えて良かったです……」

しばらくそこにいた。名残惜しかった。
「ありがとうございました……また会いたいよ~~~;;また会おうね」

行ってよかった。また行こうかな。

浜松市楽器博物館

2023年2月。浜松市楽器博物館にて。
電子楽器コーナー。

電子音楽の歴史にYMO
おそらく教授も使っていたと思われるJUPITER-4
YAMAHA DX7
DX7と教授
TR-808 親子

タワーレコード新宿店

なぜ青春18きっぷの適用期間外に新幹線禁止縛りをしたか!タワレコ新宿店で伝説の名機Prophet-5を生で見るためだーーーっ!!!!!(縛りしたいのと展示が被ってしまった)

New Album 12 特設コーナー
とてつもない熱量だ……
Space Sakamoto Shinjuku

伝説の名機Prophet-5!!!!!!!!!!!!!!

年季が入ってる
自筆サイン
夜のヒットスタジオの映像流れてた


おわりに

喪失感が大きいです。こうして書くことで気持ちを紛らわせているのです。どうかお許しください。
坂本龍一様、教授さま、私はあなたからたくさんの、そして多大な影響を受けました。音楽のみならずです。ピアノを始めたのもあなたのようにかっこよく弾いてみたかったからです。たくさんの素晴らしい音楽に出会えました。教授の曲を好きで良かった。心の底から敬愛しております。
本当にありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?