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「暗い世界 ウェールズ短編集」

東京の本屋さんでウェールズの短編小説の朗読&トークショーというの行われるということを、たまたまツイッターで知った。
オンラインでの参加も可能で、500円とお安かったのでお試し気分で申し込んでみた。
私の勤務先は、リモートワークさせる気なんてサラサラないので、ズームは触ったこともなく、インストールすらしていない。
せっかくのChromebook(先週電気屋で衝動買いをした)も使ってみたいし・・・。
まぁ要するにZoomをやってみたかったわけだ(申込後に、ChromebookではZoomは使えないことが判明したのだが)

慌ててiPhoneにアプリをインストールして、なんとか参加。
双方向ではなく、一方向のコンテンツだったので、自宅でご飯を食べつつ軽い気持ちで楽しんだ。

イングランド、スコットランド、アイルランド、ウェールズ。正直、地方の名前(九州、四国、本州みたいな)だと思っていた。
それは、のんきな日本人の誤解らしいぞと、最近気がついてきた。そこから、それぞれの文化の違い的なものが、随分気にはなっている。(きっかけはアイリッシュ・フィドルを習い始めたことで、アイルランド音楽から広がっていった感じ。ちなみにフィドルは現在挫折中)
そもそも「一緒にいるんだから、仲良しなんでしょ」というのは日本人お得意の決めつけで、その愚かな思い込みが、色んな場所でいろんな人を不幸にしてるんじゃないかと、今ふと思ったがまぁ、それはおいておく。
物語で触れるアイルランドは、スコットランドは、ウェールズは、だいたい貧しくて暗い。
この小説も暗い。炭鉱町の20世紀初頭の物語は、暗く死がすぐ近くにある。一つの短編。その中の一文、ちょっとした廟所を掘り下げて語られるトークはとてもおもしろかった。そもそもその時代のウェールズに関する知識がなにもないので、トークショウで当時の背景がしれたのはとてもよかったと思う。
本を読んでみたくなった。