見出し画像

聖書を読むnote#18

マルコによる福音書14:53-72


人々がイエスを大祭司のところに連れて行くと、祭司長たち、長老たち、律法学者たちがみな集まって来た。
ペテロは、遠くからイエスの後について、大祭司の家の庭の中にまで入って行った。そして、下役たちと一緒に座って、火に当たっていた。
さて、祭司長たちと最高法院全体は、イエスを死刑にするため、彼に不利な証言を得ようとしたが、何も見つからなかった。
多くの者たちがイエスに不利な偽証をしたが、それらの証言が一致しなかったのである。
すると、何人かが立ち上がり、こう言って、イエスに不利な偽証をした。
「『わたしは人の手で造られたこの神殿を壊し、人の手で造られたのではない別の神殿を三日で建てる』とこの人が言うのを、私たちは聞きました。」
しかし、この点でも、証言は一致しなかった。
そこで、大祭司が立ち上がり、真ん中に進み出て、イエスに尋ねた。「何も答えないのか。この人たちがおまえに不利な証言をしているが、どういうことか。」
しかし、イエスは黙ったまま、何もお答えにならなかった。大祭司は再びイエスに尋ねた。「おまえは、ほむべき方の子キリストなのか。」
そこでイエスは言われた。「わたしが、それです。あなたがたは、人の子が力ある方の右の座に着き、そして天の雲とともに来るのを見ることになります。」
すると、大祭司は自分の衣を引き裂いて言った。「なぜこれ以上、証人が必要か。
あなたがたは、神を冒瀆することばを聞いたのだ。どう考えるか。」すると彼らは全員で、イエスは死に値すると決めた。
そして、ある者たちはイエスに唾をかけ、顔に目隠しをして拳で殴り、「当ててみろ」と言い始めた。また、下役たちはイエスを平手で打った。
 ペテロが下の中庭にいると、大祭司の召使いの女の一人がやって来た。
ペテロが火に当たっているのを見かけると、彼をじっと見つめて言った。「あなたも、ナザレ人イエスと一緒にいましたね。」
ペテロはそれを否定して、「何を言っているのか分からない。理解できない」と言って、前庭の方に出て行った。すると鶏が鳴いた。
召使いの女はペテロを見て、そばに立っていた人たちに再び言い始めた。「この人はあの人たちの仲間です。」
すると、ペテロは再び否定した。しばらくすると、そばに立っていた人たちが、またペテロに言った。「確かに、あなたはあの人たちの仲間だ。ガリラヤ人だから。」
するとペテロは、噓ならのろわれてもよいと誓い始め、「私は、あなたがたが話しているその人を知らない」と言った。
するとすぐに、鶏がもう一度鳴いた。ペテロは、「鶏が二度鳴く前に、あなたは三度わたしを知らないと言います」と、イエスが自分に話されたことを思い出した。そして彼は泣き崩れた。


要約(Claude3)

この物語から学べる主なポイントは以下の通りです:

  1. 真理と正義は時に迫害されるものである:イエスは真実を語ったがゆえに迫害され、死刑を宣告されました。真理を守ることの難しさと尊さを示しています。

  2. 信仰の試練:ペテロはイエスを知らないと三度否定しました。これは、信仰が試練に遭うことがあり、人は弱い存在であることを表しています。

  3. 神の愛と赦し:イエスはペテロの裏切りを予め知りながらも、彼を赦しました。これは、神の愛と赦しの深さを象徴しています。

  4. 復活の希望:イエスの死は物語の終わりではなく、その後の復活が信仰の核心です。困難や死をも超越する希望のメッセージが込められています。

  5. 信仰の勇気と忍耐:イエスは自らの運命を受け入れ、黙して耐え忍びました。信仰を持つことの勇気と忍耐の大切さを教えています。

  6. 人間の弱さと神の力:ペテロの裏切りは人間の弱さを、イエスの受難と復活は神の力を表しています。人は弱くとも、神の愛と力によって救われるのです。

この物語は、信仰、忠誠、裏切り、赦し、希望といった普遍的なテーマを通して、キリスト教の核心的なメッセージを伝えています。

Claude3 とのやりとり

どんな気持ちで3回もイエス様を否定したんだろう、って思います。あれだけ情熱的だったペテロですから、、、

ペテロがイエスを三度否定したことには、複雑な心理状態があったと考えられます。

  1. 恐怖心:イエスが捕らえられ、自分も危険にさらされていると感じたペテロは、自分の身を守るために否定するという選択をしたのかもしれません。

  2. 弱さと人間性:ペテロは情熱的な信仰を持っていましたが、同時に弱さを持った人間でもありました。危機的状況下で信仰が揺らぐ姿は、人間の脆弱性を表しています。

  3. 期待と現実のギャップ:ペテロはイエスをメシアとして信じ、地上の王国を築くことを期待していました。しかし、現実はそれとは異なり、絶望感から信仰が揺らいだのかもしれません。

  4. 後悔と悲しみ:イエスを否定した直後、ペテロは自分の行動を深く後悔し、涙を流しました。これは、自分の弱さと裏切りに対する深い悲しみの表れでしょう。

  5. 成長の契機:この経験はペテロにとって大きな試練でしたが、同時に信仰を深める転機にもなりました。後にペテロは教会の指導者となり、殉教するまで信仰を貫きました。

ペテロの経験は、信仰の道のりが試練と失敗を含むものであり、それでも神の愛と赦しによって立ち上がり、成長していくことができるというメッセージを私たちに伝えています。ペテロの物語は、弱さを持った人間が神の恵みによって変えられていく希望を示しているのです。

感じたこと・まとめ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?