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スプリントトレーニングを他分野へ(九鬼靖太)

「スプリントに関する知見や経験を活かして、他競技の選手のパフォーマンス向上をサポートする」ということに興味を持って、研究と実践を続けています。

はじめまして。九鬼靖太です。

この記事では、僕の自己紹介をしたいと思います。

高校・大学・社会人と、陸上競技の100m走を専門にしてきました。100mの自己ベスト記録は10秒45で、大学では、全日本インカレで4位に入賞しました。陸上競技の魅力は、何と言っても、自分の頑張りや努力の結果が、数値で明確に現れるというところ。努力するというのは当たり前で、「どうすれば記録が伸びるか?」という、自分なり工夫が楽しくて、陸上競技に没頭することができました。

ここまでを読むと、高校から着実に?記録を伸ばしていったように思われるかもしれませんが。僕の競技人生は常に、弟の背中を追いかけるような日々でした。

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実は、僕の弟は高校・大学と日本一になっており、ロンドンオリンピックの代表にもなった選手です(自己ベスト記録:10秒19)。上の写真は、地元の和歌山国体で、兄弟リレーをした時の写真です。ちなみに、彼が高校2年生の時に出した記録を、僕は、生涯越えることができませんでした。目の前に大きな目標がいて、

「どうすれば弟のように上手く走れるの?」というのが、僕が研究の世界に向かう大きなキッカケでした。

いざ始めてみると、これが面白い。

ということで、京都教育大学を卒業後は、筑波大学の大学院へ進学しました。大学院では、谷川准教授(陸上競技部の監督で数多くのトップアスリートのコーチ)の研究室で勉強しました。

この出会いが、今の僕の道を決定づけたと言えるくらい、影響を受けた先生です。

大学院を卒業後は一旦、和歌山県で中学校の教員を2年間しました。ここでも素晴らしい出会いがありましたが、一念発起して、教員を退職。さらに上の筑波大学博士課程へ入学。そこでも同じ先生のもとで学びました。

ここまでは、陸上競技一筋でした。しかし、

サッカー日本代表の原口くんが、谷川先生のトレーニングを受けて、サッカーのパフォーマンスを高めるのをスグ側でみて、「こういう形で他の競技の選手のサポートもできるんだ」

こう思ったのがキッカケで、他競技のスプリントに関する研究や活動に興味を持ちはじめました。僕が好きでやってきたことが、「ヒトの役に立つ」ということにすごくやり甲斐を感じて、しかもそれが陸上選手以外の選手にとってすごく価値のあることだと知ってからは、より一層、魅力を感じました。

博士論文で扱った研究対象者は、サッカー選手が主でした。ラグビーのアジリティやトレーニング効果に関する論文も書きました。

これまでの実践の活動としては、

筑波大学蹴球部(サッカー部)や防衛大学校ラグビー部で、スプリント・トレーニングコーチとして活動してきました。

もちろん、本業の陸上選手も指導しており、弟のコーチや大学陸上部のコーチもしています。

そして、2019年から大阪経済大学の教員として働き始めます。そこで、出会ったのが竹澤健介さんです。竹澤さんの紹介はする必要もないくらい著名な方で、現役箱根ランナーとして44年ぶりにオリンピック(北京)に出場された方です。

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竹澤さんの経験談として、

スプリンターのトレーニングやドリルが、パフォーマンスを向上するヒントになった。スプリントの知識やトレーニングを、市民ランナーに活かせば、タイム短縮の大きなサポートになる。

という話から、「次は、市民ランナーにスプリントを応用する」というプロジェクトが始まりました。

おそらく、ランナーは「スプリントトレーニング」を具体的に習ったこともなければ、ドリルなどを体験したことも少ないと思います。しかし、記録の伸び悩みにあるひとや、さらに記録を伸ばしたい市民ランナーにとっては、スプリントのトレーニングが起爆剤になるかもしれません!

そこで、スプリント担当として九鬼が担当して。それをどのように、実際のランニングに活かすのかを竹澤さんが担当することに。

いや、この取り組むおもしろいぞ、と勝手に思っております。

さらに!!そこに、尼崎タイムトライアル運営代表で自身も市民ランナーの外村さんも合流。単なる情報提供だけじゃなくて、

多くの市民ランナーやそれに関わる人を巻き込んだ、ビックウェーブを起こそう!

とあれこれ考えています。

また、私が各記事では、論文の紹介が多くなると思うので、スプリンターやフィジカルトレーナー、ストレングストレーナーの皆さんにも活用してもらえるような情報も多く盛り込もうと思っています。

と、言うことで。僕たちと一緒にオモロイことやる仲間、大募集します!

詳細はまた別途🙇‍♂️

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