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伊豆文学賞受賞式

この度小説、随筆、紀行文部門の佳作に選ばれて受賞式に参加してまいりました。

当日まではわちゃわちゃで、やらなきゃいけないことばかり。三木卓先生をしのぶ座談会もあると知り急遽図書館で芥川賞受賞作の「鶸」を読む。

時代を感じて古いのかと思ったら驚愕の新鮮さ、鮮烈さ。少年が身近に迫ってくるような、心臓の音が聞こえてきそうな描写力と鮮烈なラスト。
「ふたりはきょうも」の絵本は先生の翻訳で何度も読んで毎回泣けるが小説の素晴らしさを今まで知らずにきた無知を反省しつつ、出かけた。

自分が所属していた遠州豆本の会のメンバーにも何人か会場で会い昔話に夢中になりながらも受賞者の皆さまとお話という慌ただしくも祭りのような楽しさ。交流会では太田治子先生に「あなた、よかったわね」と言われて脳が溶けた。
太宰治の娘さんに起雲閣で褒められてるなんて凄すぎて信じられない。

三木卓先生を偲んでの座談会では朗読もありエピソード満載で全部忘れぬよう心に留める。嵐山光三郎先生がこれ読んで、とラフな感じに促されての太田治子先生による「鶸」の朗読に震える。えくぼのある三木先生、お会いしたかったな。生原稿のがまくんとかえるくんのキャラクターについて書かれた文字は先生の温かい性格を思わせるやわらかな字体で何度も見入ってしまった。

最後に、作品を選んでいただき、ありがとうございました。これからも精進しますのでよろしくお願いします。

#伊豆文学賞 #受賞式#熱海

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