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BCP(事業継続計画)でGISを使った帰宅支援マップをつくりたい
GIS芸人のいりやまです。
GIS(地理情報システム)は、行政機関でも緊急避難場所の表示やハザードマップづくりで使われている、というと活用イメージをもっていただける方も多いと思います。
一般企業でもBCP(事業継続計画)の策定が必要なご時世です。では災害対策で大人気の定番アイテムといえば「帰宅支援マップ」です(諸説あります)。
|帰宅支援マップをデジタル化しておきたい
今回のご相談は、災害時における社員の帰宅ルートに加え、たとえば外出している社員が無事に会社に帰って来れるルートを案内したりしたい、というものでした。
もちろん、通常は印刷して社員にもたせておきます。
|どこにいても社員が安全なように
ご相談いただいた方は、「はじめはBCP(事業継続計画)をつくる必要性からだったけれど、よくよく考えているうちに、もっと納得のいくものにしたくなった」とのことでした。
しかし、地理情報システムがどのように使えるかが漠然としていたため、GIS芸人のいりやまにご指名をいただきました。
多方面からヒアリングさせていただいた結果、要件は次の3つに落ち着きました。
1.自動車通勤の社員が浸水によるルート変更に対応できる
自動車通勤をしていると、浸水に道を塞がれるのは恐怖です。それを避けるために、地図情報として浸水の可能性をインプットしておき、それがきわめて低い場所だけを通るルートを表示します。
2.常に別ルートが提示できる
災害の度合いにより、思いもよらない道が通れなくなったり、カーナビの案内などで特定の道で大変な渋滞が起きたりします。そうしたことに直面したら、速やかに別ルートの提示ができるようにします。
3.外出先の位置情報から、安全なルートを表示する
常に社員が本社にいるとは限りません(むしろ業種や職種によっては外にいることの方が多いでしょう)。そこで、どのようなタイミングでも、社員が「いまいる場所」を起点にして、瞬時にルートを表示できるようにします。
|じつは、オープンソースもご紹介しました
ご要望をおうかがいすると、クラウド環境の方がいいかな、と思い、当社製品とあわせて、オープンソースのご利用についてもお伝えしました。
いまとなっては当社製品もクラウド対応できるよう開発中なのですが、当時はまだ草案段階だったので。
|まとめ
今回は、帰宅支援マップをGIS活用でレベルアップする、というご相談をとりあげました。
BCP(事業継続計画)は、「仏造って魂入れず」とならないようにしたいものですね。
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