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【GIS導入】役員決裁の成否を分けるポイントTOP3

GIS芸人のいりやまです。

今回は、経営陣にGISを理解をしてもらうためのポイントを説明します。

|GIS導入の検討の観点は経営陣と一致しない?

ご担当者様におかれましては、GIS開発に取り組むために、業務整理から始め、業務データ活用方法を検討したり、サプライヤーを比較してこられたことと思います。

そこで導入を、となりますが、最後は経営陣に納得してもらわなければなりません。

経営陣への説明は、これまでの検討状況をまとめた資料だけでは、必要な情報を網羅していないかもしれません。

経営陣は①GISには詳しくない②中長期目線での影響を考える

まず、GISとは?という点について、すでにご担当者様はかなり詳しいかもしれませんので、改めて分かりやすい言葉にすることが大事です。

そして、より大きな判断材料として、将来に亘る企業への影響が挙げられます。

|役員決裁の成否を分ける3つのポイント

(1)サプライヤーの信用度「GISエンジンベンダーはどんな事業者?」

「GIS導入」の最も大きなリスクは、導入後にGISエンジン提供者からGISエンジンが提供されなくなることです(GISに限りませんが)。特に、OS更新によりサポートしなくなるといった事態での対応は注意しておきましょう。

(2)継続的なコスト「導入したら今後どれだけ経費が掛かるの?」

初期導入費と運用費

GIS開発には初期導入費が必要となります。導入費は基本的にはGISベンダーからはGIS機能をまとめたGISエンジン(実際はGISエンジンを使う開発をする許諾、GISライブラリーや関連ドキュメント等を一式としたSDK(Software Development Kit)が提供されます)に関わるライセンス費があります。

そして、開発したGISをエンドユーザで運用するためライセンス費や地図データのライセンス費も必要となります。

また、運用費は、これらライセンスを維持していくための使用料や保守費となりますので確認しておきましょう。

※これらはGISエンジン提供者ごとに呼び名や価格が相違しますのでご注意ください。また、地図データの使用許諾も同様に確認しておきましょう。

GISを拡大するときに必要なコスト

次に、開発・運用を続けいくうえでどれぐらいの費用がかかるかを明確にしておきましょう。

GISの運用が活発化してくると追加開発やPC台数を増やしたくなる可能性がでてきます。その際の追加費用も整理しておきましょう。

また、実際のキャッシュアウトだけでなく、人的コストも考えておくといいかもしれません。

保守サービスの内容が一般的なIT開発へのサポートに終始して、開発チームは苦労している、と聞くことがあります。そうではなくて、GISのプロが対応してくれることでコストが抑えられます。

また、エンジニアの退社に伴う「覚え直し」もしっかりとサポートしてくれるか確認しましょう。

2.3 将来的な環境の変化「開発したGISは将来も使えるの?」

GISの利用が活発化してくると、利用者の増加/追加機能として拡大を検討すると思います。その際に抑えておくべきポイントは以下の通りです。

  • GISのレスポンスが悪化する?

レスポンスを改善するには高スペックPC導入やデータの整理整頓が必要になります。

※ただし、実際に弊社のGISエンジンを使って政令指定都市等でもGISを数十台のPCで利用している事例もありますので、それほど気にされなくて良いのかもしれません。

  • GISに関わる費用の増加する?

利用者が増えると地図データやGISライセンスの費用は増加します。

  • 将来必要となるGIS機能はある?

GIS機能拡大を開発を始める段階では説明できないので「GIS機能が分からないときどういった対応をGISベンダーがするか?」「どういった相談がどこまでできるか?」を押さえておくことで良いでしょう。

|まとめ

今回は、GIS導入について、開発のことはよく分かっていない(もちろんGISもよく分かっていない)経営陣への説明ポイントをお伝えしました。


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