見出し画像

2年目迎え曲者ぶり発揮!出塁率はチームトップ級!

VOL24 外野手 三上愛介(みかみ・あいすけ) 背番号51 2年目

Profile
2004/6/14 19歳 172㎝/70㎏ 右投/右打 愛媛県出身 済美高

入団2年目の外野手、三上愛介選手が本領を発揮し始めている。前期の中盤から後半にかけて打力を高めるとともに出塁率も向上、貴重なチャンスメイク役として成長しており、後期にも大いに期待が膨らんでいる。
 
名門・済美高野球部のキャプテンを務めた。1年生の夏から公式戦に出場し、在籍中の打率は優に3割を超え、チーム随一だった。小柄ながらもパンチ力に優れ、50ⅿ6.0秒の俊足、100ⅿを超える遠投力も武器に、彼は自信をもってパイレーツに入団した。だが、「リーグのピッチャーのまっすぐや変化球のキレは高校時代と全然違い、対応し切れませんでした」。昨年は41試合に出場したものの、打率は.154に止まり、8打点・8三振・出塁率.264に終わった。「ふがいない。自信があっただけに悔しかったです」と本音を覗かせる。同時に持ち前の俊足、強肩が「通用する」との手応えが掴めた1年目でもあった。

選球眼生かし四球も武器に

パワフルなバッティングを見せる三上選手

彼は1年目終了後、肉体改造に取り組んだ。「ウェイトトレーニングに力を入れ、体のキレやパワーを高めました」。練習グラウンドでトレーニングするだけでなく、パーソナルトレーナーも付け、「自分を追い込みました」。そして迎えた2年目、開幕序盤は先発から外れていたが、その後は出場機会が増え、「いい感覚でプレーできています」。打順は8番や9番、一時は2番を務めるなど、チャンスメイクするとともに中軸に繋ぐコネクト役を担うことが多い。今年は6月5日現在、19試合に出場し打率.273・3打点・5三振。打率の底上げだけでなく、優れた選球眼を武器に奪った四球は12を数え、それが.467というチーム有数の出塁率に結びついている。おのずと長打率を合わせたOPSも昨年全体の1・7倍の739という数値に向上している。そんな彼の良さが現れたのが、3試合ぶりのスタメンとなった6月5日の香川OG戦(川之江)で、2打数1安打2打点3四球だった。四球は得点に繋がり、自分の前の打者が長打を放った直後も冷静に投球を見極め1塁に歩き、9球粘った末の四球は相手投手の力を削いだ。厄介な曲者ぶりが彼の持ち味なのである。

チーム内競争に必ず勝つ

塁に出たら相手投手にプレッシャーをかけ続ける 曲者の三上選手

守備はセンターやライトが多く、手堅い。だが、彼は「自分はまだまだレギュラーになっていません」という。その発言の背景には同じ外野手として前期中盤までチームを牽引していた同僚選手の存在があり、彼らは故障から暫く試合から遠ざかっていたが、前期終盤相次ぎ復帰した。自ずとスタメン争い、ポジション競争が激しさを増すことになるが、彼も持ち味を発揮し始めているだけに、「(復帰選手を)押しのけて監督が使いたいと思える選手になります」と断言。今こそ培った〝済美イズム〟の見せ所だろう。
 
彼はこう力説する。「拘るのは走攻守の内容です。先ずは自分の中で納得できるものを大事にしたい」。後期を控え、「後期はNPBのスカウトが見に来られる」としたうえで、「ヒットを打ったあとの1塁に走るスピードを高めたい。スカウトはそこも見ていますから、早くトップスピードで走れるよう体全体のバランスを生かします」。チーム内競争を含め、彼にとりまさに勝負の後期なのだ。

ひとくちメモ
趣味:映画・音楽
血液型:A型
愛称:特になし
好きなタレント:ミセスグリーンアップル
好きな食べ物:肉
苦手な食べ物:トマト・アボカド