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前期はチーム最多登板!最終戦に熱投の最速155㌔!

VOL27 投手 土居毅人(どい・たかと)背番号18 3年目

Profile
2002/6/1 22歳 180㎝/70㎏ 右投/右打 愛媛県出身 宇和島東高~東亜大(中退)

前期はセットアッパーとしてチーム最多の20試合に登板した。前期後半以降調子を上げ、最終戦では自己最速の球速を記録するなど明確な手応えを掴んでおり、後期の活躍が大いに期待される。

 宇和島東高時代は内野手と投手をこなし、打率は4割を超す好打者でもあった。千葉ロッテに入団した兄の豪人さんのあとをようにNPB入りを目指し、大学を中退してパレーツに入団。1目は26試合に登板し2勝・防御率4.40、2年目は24試合に登板し1敗・防御率3.95、3年目となる今年前期は20試合に登板し3勝2敗で防御率5.01、奪三振18・与四球7・与死球3の成績を残した。登板数はクローザーの羽野選手と並んでチーム最多で、主に勝ち試合のセットアッパーとしてチームを支え、時には自身のコンディションを少々棚上げしても連投をこなした。そんな前期を振り返り彼は「セットアッパーは大事な役割ですが、納得できる内容とは言えず、抑えるべき場面を抑えられず、負けが2つついてしまいました」。この成績にはそんな忸怩(じくじ)たる思いも込められている。

フォーム改良し上下の連動性向上

ホーム開幕2戦目の香川戦で力投する土居選手(4月14日、坊っちゃ ん)

彼は昨年の公式戦後、投球フォームの改良に取り組んだ。昨年は、投球動作の中で捕手方向に身体を移動させる「並進運動が速ければ速いほどいいという考え方をしていて、上半身と下半身のバランスがそれに付いていかず、結果手だけで投げてしまう感じでした」とする。そこで「今年は少しゆったりとした感じに変え、その上で出力できるように調整したんです」。彼らしい表現だが、その調整をオフに行い、「今年の公式戦までに形にしたつもりでした」。それがマウンド上で上手く表現できると、下半身からの連動が円滑に進み、球速が高まるだけでなく、「昨年のような試合翌日の身体の張りが少なくなりました」という。

徳島IS相手に155㌔、2三振奪う

5月25日のソフトバンク3軍戦は、1イニングで1三振を奪った(坊っ ちゃん)

入団当初ストレートの最速は145㌔だったが、年々スピードアップ。今年前期最終戦6月8日の徳島戦(東予球場)では7回に登板し、自己最速の155㌔を記録するとともに、その1イニングの平均球速も151~152㌔を記録した。結果は2奪三振。球速アップの理由について彼は、フォーム改良とも連動して「(カットボール等の)変化球が腕を振れるようになることで、まっすぐにも好影響が出ているんだと思います」と分析する。

元々地肩が強く、細身の体躯ながらスタミナがあるだけでなく、そこにフォームの改良効果も加わった。それが今年前期であり、前期後半から終盤に得られた手応え、球速アップは確かな追い風だ。「正直、本音で言えばクローザーをやりたいですが、そこに繋ぐ大事な役目を任されており、首脳陣からの信頼も少しはあるのかなと思います。頑張ります」と、やや照れ臭そうに笑いながら後期の奮起を誓っている。

ひとくちメモ
趣味:スポーツ全般
血液型:O型
愛称:「どいちゃん」
好きなタレント:広瀬すず
好きな食べ物:カレー
苦手な食べ物:キノコ類