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「 躍動する新入団選手」 VOL.7

マンダリンパイレーツには今シーズン14人の新人選手が入団していますが、例年に増してチームの中軸として活躍し、リーグのタイトル競争を繰り広げている選手も少なくありません。今回はそんなチームを支える新入団選手にスポットを当て、彼らの「今」、そして「これから」に迫ります。題して「 躍動する新入団選手」。

ストレート磨き得意のスイーパー生かす
投手 泊広哉(とまり・ひろや)背番号43


右のサイドスローだ。得意なのは横に大きく動くスライダーで、米国メジャーではやりのスイーパーと呼ばれる球種を駆使し、入団1年目から貴重な中継ぎとしてチームを支えている。
 「任された場面に投げ役目を果たすことが自分の仕事です。前期は大事な場面で投げさせて貰いました。普段の練習からしっかり取り組んで後期の残り試合にも臨みます」と、理路整然と意欲を言い表す。8月20日現在、22試合に登板し、1試合1イニング限定の形で投げ、延べ111人の打者と対峙して防御率5.09。防御率は当初しばらく1点未満と好調で、その後も2点前後を維持していたが、ここにきて低下しておりその改善が求められる。持ち球は最速140㌔台のストレート、スイーパー、カットボール、ツーシーム、チェンジアップ。「自分は変化球ピッチャー。でもそれはストレートを生かしての変化球だと思うので、先ずはストレートのコントロール、球速、キレを今一度上げないといけないです。ストレートが悪いと他の球も生かし切れません」と話す。

 自らを評して「自分はまだ勝ちパターンの試合の一角に入り切れていないと思います。(勝ち試合・負け試合に関係なく)どんな試合展開でも投げるという位置だろうと思います」。中継ぎとして短いイニングを投げるだけに一旦低下した防御率を改善するのは並大抵ではないが、「これから登板する残り試合は1点台の防御率を目指したい。1イニング1イニングを大切にして何とか失点ゼロを積み重ねたいです」。

 身長169㎝の小柄ながらマウンドではふてぶてしくクセのあるピッチングを披露する。が、素顔は違う。口調は終始穏やかで、さわやかな笑顔も交える。中高の保健体育、特別支援学校の教員免許を持っており、自分の思惟を明確かつ誠実に表現する。「試合で投げるのは自分の中では楽しいこと。応援してくれるファン、見てくれるお客さんのため日々頑張るしかないです」。そんなありふれた言葉で自分の信条を偽ることなくストレートに示す

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