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勝負となる2年目の後期始動! スライダーの精度向上、球速アップを!

VOL.27 投手 馬渕 歩空 (まぶち ほだか)背番号19・2年目

Profile
1999/6/26 生れ 23歳 186㎝/95㎏ 右投/右打 愛知県出身 帝京大可児高~同朋大

 入団1年目の昨年、先発を主体に中継ぎも含めて19試合に登板した。成績は5勝9敗、防御率4.06で87個の三振を奪った。そしてフル回転した肘のコンディションを整えるため、ハイドロリリースという生理食塩水を使った治療を施し、オフからじっくりとリカバリーに努めてきた。そのため2年目となる今季は、チームの開幕から2週間遅れての初登板となったが、それは投手コーチとの話し合いをもとに決めた既定の路線。「おかげさまで今調子は凄くいいですよ。前期は(自分の初登板以来)4試合ローテーションに沿って投げられました。状態は万全です」と、表情はいたって明るい。
  中学時代に硬式野球を始め、投手は高校3年からと始動は早くない。父親の隆雄さんは元西武の投手で、名古屋市にある同朋大野球部の監督を務めており、彼は迷わず同朋大に進んだ。父のもとで時には意見も戦わせながら練習に励み、ストレートの球速は高校時代の130㌔台から148㌔にアップするなど、投手として確かな成長が見受けられた。しかし、コロナ禍で公式戦は縮小、彼自身も大学4年時に肘の故障に見舞われた。そうしたなか彼は自分で自分の野球人生を切り拓こうと独立リーグを選択、パイレーツの門を叩いたのだった。

前期の経験を後期に生かす

 1年目は有意義だったという。「大学時代、コロナで試合がこなせなかったですが、昨年先発も中継ぎもやらせて貰い、経験が積めました。どんな場面が来ても物おじしなくなり、気持ちの面でも強くなったと思います」。迎えた今年前期は、4試合(18回と3分の1)に登板し2勝2敗、防御率5.89。イニング数を上回る19個の三振を奪ったが、被本塁打が5本を数えている。その5本のうち4本が4月30日の徳島IS戦での被弾で、「あれがよくない時の自分です。2ストライクと追い込んだ後、勝負したい気持ちが前に出過ぎて、打てるものなら打ってみろとなり、丁寧さに欠けてしまうんです」と反省しきり。彼はマウンドで冷静と闘志のはざまを学び、決め球の大切さを改めて痛感した。そこで決め球として彼が今季ことさら力を入れているのが「横に大きく曲がるスライダー」で、精度向上に力を入れている。また、前期のストレートの球速はMAX144~145㌔となっていて、「まだまだ上げないといけません」と馬渕投手。肘のコンディションも万全なことから、「後期は150㌔を投げることに重きを置いて投げたい」と意欲満々で、取り組むべき課題は少なくない。
 「前期はリリーフ陣がしっかりしてくれていましたが、リリーフ陣も疲弊してくると思うので、チームを助ける意味からも少しでも長いイニングを投げていきたい。また、チーム状況に応じて自分の力が発揮できるポジションもやっていきたい」。さらに、かつて父が身を投じたNPBを指し「NPB選手になれるんだじゃなくて、なるんだという姿勢です。悔いがないよう、やり切ったと思えるように頑張ります」。

ひとくちメモ
趣味:読書・料理(得意はキーマカレー)
血液型:O型
愛称:ほだか・まぶ
好きなタレント:永野芽衣
好きな食べ物:肉
苦手な食もの:マヨネーズ


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