後期も自分がマスクを被る!堅守・強肩で優勝奪取だ!
VOL.25 捕手 竹次 海 (たけつぎ かい)背番号12・2年目
パイレーツの守りの要を担っている。「去年の前期、チームが9勝しかできなかったのはキャッチャーが原因だと僕は考えています。守りには波があってはいけない。特にキャッチャーがしっかりしないと勝てません。(優勝は逃しましたが)今年前期は自分が上手くリードできたのかなと思います」。キャッチャーに対して強いこだわりがあり、それを担うことに対するプライドも覗かせる。小学生時代から一貫してキャッチャーをやり続け、強肩として鳴らしてきた。「キャッチャーとしての力、経験は誰にも負けません」と言ってのける。
入団2年目だ。去年のチームのキャッチャー登録は5人で、激しいポジション競争があった。その中で横浜ベイに入団した上甲選手が先発に起用されることが多かったが、試合に出ない時、竹次選手はベンチから戦況をキャッチャーの目で凝視していた。「自分ならこうリードし、こうキャッチし、こう守る…自分が出ればこういう戦いができる、そう見ていました」。実戦に加えてベンチからのシミュレーションも重ね、1年間学び、彼は途中出場を含め29試合に出場した。そして、2年目の今年、キャッチャー登録は4人だが、1人は事実上外野にコンバートされていて、実働は3人。前期序盤は矢野選手と交代しながらマスクを被ったが、矢野選手の故障もあり、今は竹次選手の先発起用が多い。「今後は自分が全部マスクを被るつもりでいます」。
課題は打撃、チャンスに強いバッターに
彼は今年前期、一部DHを含め27 試合に出場し、守備面は失策2、捕逸1で、打率は.120、打点4、三振24。「バッティングはダメです。オープン戦はよかったのですが、公式戦が始まったら打てなくなりました」と話す。それには伏線があった模様で、「前期序盤の徳島戦でボール球を振ってしまい、そこから色々と考えるようになってしまいました」。昨年も打率.164で打点6に止まっており、「守れるキャッチャーでないとだめですが、やっぱりもう少し打たないといかん。打率3割は厳しいですが、打てないと楽しくないですからね。チャンスに打てるバッターになり、相手から見て嫌なバッターになりたいです」。
理想とするキャッチャー像はソフトバンクホークスの甲斐選手だという。「守備がしっかりしていて、そのしぐさ、ピッチャーに対する声掛けなどがキャッチャーらしいです」。今年からイチロー氏もやっている、弛緩・伸張・短縮の一連の動作を促進させるという、初動負荷トレーニングを松山市内中心部のジムに出向いて毎日行っている。「正直費用はかかりますが、体への投資なんで頑張りますよ」と笑顔を見せる。