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[NR]サイザス規制後の音響展開あれこれ

NoRichesの24/05/26の改訂で《音響戦士サイザス》は制限カードに指定された。
「音響戦士」としては被害は甚大であり、テーマ内だけの展開力が著しく低下してしまった。
以前書いた記事の展開は一切使用できなくなっている。

サイザス制限により起きた影響は以下の通りである。

  • 「音響戦士」のみでの展開の出力は☆7シンクロ1体が立つ程度まで落ちた

  • 展開を伸ばすためには他のモンスターが必須になった

  • サイザスの墓地効果の使用できる回数が実質1回のみになった

元々サイザス素引きによる先行展開は10%程度だったので、残り90%は音響展開ができない展開である。
つまり、全体の動き自体はさほど変わってはいない。
0-8スケールを有し、スケールのサーチ手段があるという強みは健在である。

上記の記事には記載していない、サイザスを引いていない音響初動がある。
記事の趣旨に沿わないので記載していなかったが、ここで確認して向き合ってみよう。

サイザス無しの音響初動

ギタリス+ディージェス

両スケールが確保できてるいい手札ではある。
2枚のパターン初動としてはこれが一番強くなった。

ディージェス召喚、サイザスをセット
ギタリスをPゾーンに設置
ギタリスP効果でディージェスと一緒にセルフバウンス
ディージェスをPゾーンに設置
ディージェスP効果でサイザスをリバース、ピアーノをサーチ

盤面はサイザス、ディージェス。
P召喚未使用で手札にギタリス、ピアーノ。
ディージェスの特殊召喚する効果が未使用なので、P召喚したピアーノの効果を使うことでディージェスを特殊召喚できる。
この場合、ディージェスを場に残してピアーノとサイザスを墓地に送ればピアーノの特殊召喚(サイザス墓地効果)もできる。
他のP召喚したモンスター1体を使えばフレス+アーリィは可能だろう。
ただ、マジェ罠の妨害は要求値が高いので両立が難しくなる。

ディージェス+ディージェス

基本的にはギタリスをサーチする形になり、出力は非常に低い。
(※下スケールを別途で持っている場合はピアーノをサーチできる)
下スケールを確保できるので、0-8スケールが揃う初動と考えれば悪くない。
P召喚前に場にサイザスとディージェスがいるが、チューナーが不在かつピアーノもないのでこの2体をどう活用するかが課題になる。
ランク4で出したいモンスターもいないし、プラス1体添えてフレス単騎が妥当だろうか?

サイザスディージェス初動

サイザス+ディージェス

サイザスをセット
ディージェスをPゾーンに設置
ディージェスP効果でサイザスをリバース、ギタリスをサーチ
ディージェスP効果で特殊召喚、特殊召喚時にピアーノをセット
ギタリスをPゾーンに設置
ギタリスP効果でディージェスと一緒にバウンス
ディージェスをPゾーンに設置
ディージェスP効果でピアーノをリバース

盤面はサイザス、ディージェス、ピアーノ。
P召喚は未使用。
サイザスが1枚しかないことで、サーチできる枚数が減ってしまった上に出力できる枚数も低下。
ディージェスの特殊召喚効果も使用していることを考えると、ギタリス+ディージェス初動よりも出力が弱くなっている。
Ζかフレスを構えるくらいになりそうだ。

サイザス+ディージェス+ギタリス

サイザスをセット
ディージェスをPゾーンに設置
ディージェスP効果でサイザスをリバース、ディージェスをサーチ
Pゾーンのディージェスを特殊召喚、ピアーノをセット
ディージェスをPゾーンに設置
ディージェスP効果でピアーノをリバース

盤面は変わらずサイザス、ディージェス、ピアーノ。
P召喚及びギタリスのP効果は未使用。
他にモンスターがいればフレス+アーリィはできる。
若しくはΖ+種族を変更したディージェスで素引きしたマジェ罠を構えられる。
サイザス+ディージェス2枚の場合もこの初動は可能。
サイザス+ディージェス+ピアーノはこの動きができず出力が落ちる。

まとめ

先に述べた通り、サイザス+αの初動は10%程度なのでその部分は出力が落ちてしまった。
相方としてよく組まれるマジェ自体も規制は受けたが、上振れを減らされただけで基本的な動きは一切変わっていない。
SRも問題なく使えるので、音響マジェというデッキで見た時のパワーはあまり変わっていない。
減った分を《死天使ハーヴェスト》などで補えば大丈夫だろう。
今後も活躍が見込めるデッキの1つなのは変わらないと思われる。

おまけ

減った分を他のカードで補うことになる。
主流の音響マジェ(Fast Magic)では《オメガの裁き》が入らないが、筆者は3枚採用していたので実はこっちの被害が大きい。
似た役割ができるカードがないので、主流の方に合わせていくことになりそうだ。

まず空いた枠に入る最有力候補は《死天使ハーヴェスト》。
☆4の闇属性でPスケールが8。
P効果で自身を破壊して《昇天の黒角笛》をサーチ。
召喚・特殊召喚時に《昇天の角笛》をサーチ。
リリースされた場合にPゾーンに置くことができる。
サイザスやテンペストが減った枠に入れられそうなカード。
自力でEXデッキに移動できるので、《調弦の魔術師》や《音響戦士ディージェス》と一緒にP召喚する際にメインモンスターゾーンに出ない事がメリットとなる。
筆者はサイザス2枚、テンペスト1枚、オメガの裁き2枚が抜けたので、この空いた5枠をピッタリ利用できた。
角笛の枚数は悩ましいところではある。


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