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【週刊】ドル円相場分析と今後のシナリオ【2020/01/05】FXサンデーレポートvol.20

明けましておめでとうございます。2020年です。
年末年始はゆっくり休めましたか?僕は通常と変わらず相場を観察していました笑

今週のドル円相場は、昨年のようなフラッシュクラッシュは無かったものの、下落一辺倒となりましたね。
30日、31日は利益確定売りやポジション調整売りと考えられ、108.500台まで下落。正月の休場を挟んで2日からは、相場参加者が少なさから戻りも弱く、3日にはイラン・北朝鮮の地政学リスクに嫌気されてさらに下落しました。
特に「イランとアメリカの関係悪化」が効いていそうです。ドル円は11月1日ぶりに108円台を割り、107.840まで下値をつけました。

イラン情勢がどこまでリスクオフに影響するかは気になるところです。

それでは、2020年1月5日時点のドル円相場分析と今後のシナリオを考えていきます。相場参加者も戻ってくるので来週からが本番ですね。

月足:年末年始で陰線つける。ここから下髭なるか?

引き続き、月足では
「トライアングル」が完成している⇒月足レベルの上昇トレンドの始まり 
がメインシナリオとします。

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年末年始では陰線をつけていますが、このあたりが押目となる可能性は十分にあり得ると考えています。
今後の値動きにおいて、106.000台まで下落するとメインシナリオは怪しくなります。さらに104.400(C波、E波の終点)付近まで落ちるとメインシナリオは否定されます。

週明けは現在の下落がどこまで続くかが注目ポイントです。直近の問題としては「イラン、北朝鮮の地政学リスク」がどこまで影響するかですね。

日足:フラットC波が形成中、そしてオーバーシュート気味

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上図のように白線でカウントした推進1波(ダイアゴナル)が完成、黄色線でカウントした修正2波(フラット)が形成中であると考えます。

修正2波の副次c波は、レンジ下限108.400をオーバーシュートしていますね。「フラット」のC波は、よくオーバーシュートをする特徴があります。
また、「C波巨大化フラット」という通常の「フラット」よりも価格修正が大きな「フラット」の変形も存在します。

現時点では「C波巨大化フラット」の可能性が高いと判断しています。

下落の目安としては推進1波のフィボナッチから考えて
・フィボナッチ61.8%付近:107.700~800
・フィボナッチ50%付近:107.300~500
・フィボナッチ38.2%付近:106.750:ファンダメンタルが相当悪いと

が考えられます。

4時間足の副次波のカウントからすると、61.8%~50%の間の価格で反発する可能性が高いと考えています。(後述する4時間足参考)
一方で「イランや北朝鮮の地政学リスク」があり、リスクの拡大・さらなるファンダの悪材料が続出するとフィボナッチ38.2%あたりまで一気に走る可能性にも注意したいです。

修正2波完成後は、推進3波が白矢印のように110円台を目指すのではないかと現時点でざっくりと考えています。
一方で、下落の勢いが止まらずにフィボナッチ23.6%の106.000まで食い込むと「月足レベルの上昇のメインシナリオ」自体が怪しくなります。

4時間足:C波はもう少し下落幅を広げる可能性あり

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4時間足で見た修正2波「C波巨大化フラット」を上図には示しています。

今週の下落で、c波はb波の副次波で形成されていた小さなレンジ109.200~109.700を下に割りました。
さらに、a波終点とb波終点で形成された大きなレンジ108.400~109.700も割っていることが確認できます。

フラットの副次波の構成は3-3-5波動であり、c波は5波動を作って下落していくと考えられます。
現時点で確認できるc波の副次波は上図のようになり、①~③まで完成していると捉えることができます。週明けは④の小さな上昇の戻しのあと、⑤のような下値を試す下落が予想されます。

反発上昇するとなると、白矢印のような上昇をざっくりと考えています。
c波と反発の上昇で「逆三尊」を作っていることが確認できればトレンド転換。すなわち、推進3波の始まりと判断できる優位性が大きくなります。

1時間足:c波の副次波カウントをもう少し深掘り

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1時間足で見たc波にチャネルラインを引くと上図のようになります。

副次①~③波のさらに副次波は確認しずらいのですが、チャネルラインが並行に引けることからc波は「インパルス」である可能性が高いと判断します。
「インパルス」であるということを仮定すると④⑤もチャネルラインまで価格を進め、そこで反発することが考えられます。

一方で、現時点で①波と③波の大きさを比較すると①>③です。
インパルスの特徴から考えると③は最小にはならないので、⑤波はさほど大きな下落幅にはならない可能性も考えられますね。
※③波がまだ形成途中の可能性がも十分あるので注意が必要。

まとめ

年末年始はフラッシュクラッシュはなかったものの、下落が続く相場となりました。また、年始から「イラン・北朝鮮の地政学リスク」に関する懸念材料も出ましたね。

週明けの値動きの注目ポイントは
・C波巨大化フラットの下げ幅はどこまで拡大するか:107.700~800、107.300~500、106.750
・上昇トレンドへ転換の兆しがあるか:逆三尊
・ファンダメンタルに対する市場の反応具合

来週から市場参加者も戻ってくるので、本番ですね。

以上、2020年1月5日時点でのドル円シナリオ分析レポートでした。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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