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【週刊】ドル円相場分析と今後のシナリオ【2019/9/22】サンデーレポートvol.6

今週のドル円は週末にかけて、いったん上昇トレンドの終わりが垣間見える相場でしたね。

週明け16日早朝は「イランがサウジアラビアを攻撃」報道がありました。地政学的リスク回避のための円買いが起こり、下窓を開けてスタート107.400台まで下落。

下落したものの上昇トレンドは続き、19日(深夜)のFOMCをこなして108.475までの高値を更新しました。しかし、19日早朝から上値は重くさらなる高値更新は見られませんでした。

19日昼中、108.000前後で揉み合っている時点でドル円の上げ相場は一旦終了かなと考えていました↓

そして、金曜日深夜から下落が始まり、終値は107.500台まで落ちました。

週明けからは戻り売り優勢の相場になることをメインシナリオとして考えています。その根拠となる分析を今回は述べていきます。

それでは、2019年9月22日時点のドル円相場分析と今後のシナリオ(日足→4時間足)を考えていきます。

日足:上昇1波は終了か(ここから下落2波を想定)

今週19日の108.475の高値をもって、8月末からの上昇トレンド(1波)は終了したと考えています。後ほど詳しく述べますが、4時間足で見ると3-3-3-3-3ダイアゴナルの5波動が完成したと考えられるためです。

週明けからは、下落2波を形成していくのではないかと想定できます。

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日足で見る下落2波の下値目安としては、以下の3つ想定しています。

① 107.250:上昇1波のフィボナッチ61.8%付近、サポート(緑丸)ライン

②107.000:キリ番で意識されやすく、下値が堅い場合がある

③ 106.680:上昇1波のフィボナッチ50%、レジスタンス(青丸)ライン

④ 106.250:上昇1波のフィボナッチ38.2%


個人的には106.680あたりまでは掘っても全くおかしくないかなと考えています。

④の106.250まで下落するには、ファンダメンタルにおいて大きなマイナス材料が必要になってくると考えています。例えば、米中通商協議中止など。


波のカウントをしながら①②③④のどのレートで止まるのかを注意して、戻り売りをしていこうと考えています。

下落2波終点が①~③のラインに到達するまでに、3波動(a)~(c)で下へ進んでいくと考えられます。4時間足で副次波を分析します。

4時間足:下落2波の副次波3波(a)~(c)を考える

日足の上昇トレンド1波は下の図のような(1)~(5)の副次波5波動で完成したと考えられます。チャネルラインが収束しているのでやはりダイアゴナル系説が濃厚です。また、下値のチャネルラインをブレイクしていることからも上昇トレンドが終了したと伺うことができます。

上昇の推進1波が完成したことから、日足の分析で述べたように下落の修正2波が形成されることが予想され、戻り売りに優位性があると考えています。

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修正波がジグザグ、フラット系であれば副次波は3波構成、トライアングル系であれば5波構成となります。


今回は下落幅が大きい傾向にあるジグザグ系の予想を述べます。

(a)波の下値目安は107.000~.250まであると考えています。週明けに下窓を開けるなり、再下落するのであればこの下値が優位的でしょう。逆に107.539前後で耐えるのであれば、次の(b)波形成に移ると考えられます。

(b)波の上値目安は108.000です。再び上昇トレンド形成を思わせるように(b)波はレートを上に進めるかもしれませんが、108.000前後がレジスタンスとして働くと予想しています。

高値(108.475)更新がなかったことを見て(c)波の下落が始まり、日足で述べた①~④のいずれかのラインまで下落すると考えています。


このジグザグのシナリオが崩される場合は、フラットやトライアングル系の修正波である可能性があります。

例えば、(b)波が高値(108.475)付近まで戻ってくるのであれば、フラット系の可能性が出てきます。そうなると(c)波の下値目安は②までであると予想できます。

下落幅があまり出ず、108.000前後で揉み合うのであればトライアングルの可能性も高くなります。そのときはチャネルラインが収束する形かつ副次波が5波あることを確認するべきです。


また、次の上昇((b)と考えている波)で高値(108.475)を更新した場合は、波のカウントを考え直す必要があります。高値更新した波が上昇1波の副次波(5)波と考え直すべきと現時点では言うことができます。

まとめ

分析をすればするほど、今週で上昇トレンドにいったん区切りが付いたような気がします。来週は「戻り売り優勢」を頭の中に入れてトレードしていこうと考えています。上値の更新には注意が必要ですが。。。

また上値更新があったとしても「上昇トレンドは終盤である」という考えは変わらないので、今回の下落シナリオがワンテンポずれるだけであるとも考えています。

どちらにしろ、安易な買いは危険な場面であると考えます。メインシナリオ通り行かなかったときこそ、冷静な分析と判断が大切ですね。


週明けからの注目すべきレートは以下の通りです。

☆日足:下値候補 107.250、107.000、106.680、106.250

☆4時間足:上値候補 108.000前後、高値更新(108.475)には注意


以上、2019年9月22日時点でのドル円シナリオ分析レポートでした。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

週明けからも頑張っていきましょう!!


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