みなさん何の話か分かってました? 〜 呉座勇一先生ネットリンチ事件
2021年3月17日に@Cristoforou先生による@goza_u1先生のtweet群の発見を発端とし,2021年11月25日が第1回期日である原告:呉座勇一,被告:人間文化研究機構の地位確認訴訟にまで発展している一連の事件についてメタな視点で語ります。8ヶ月間の経緯,そしてこれらに先行する@goza_u1先生の1.5年 or moreのtweet行動についての説明は割愛します。また本記事の趣旨からせねば割愛せねばなりません。
本記事の趣旨: 2021年3月28日に始まるハッシュタグ祭り「#さえぼう先生への二次加害に抗議します」加担者,2021年4月4日発表のオープンレターの賛同者(4月30日の締切までに1316名)… みなさん事情を把握してましたか?(修辞疑問文)
ハッシュタグ祭りの当時から以下の疑問(正確には確信)を持っていました。
私自身が2020年夏にこのやりとりに起因するネットリンチを受け,2000を超えるunfollowと無数のブロックを受けた経験がある(これについては後日に記事にします)ため,本ハッシュタグ祭り参加者やオープンレター賛同者のノリが想像できました。事情知らない,なんか悪いことしたんだろう、ソースは風評…こんな状態でリンチに参加する人はわんさかいるのです。キャッチアップが難しいtwitterでのリンチなんてそもそも「よくわからないけど流行ってるから乗ってみた」でしか成立しないものであり,体験なしにもこの想像は容易いでしょうが。以下のtweetは私の当時の気分を私以上に巧く言語化しています。
私はFollowingを200程度に絞り続けている中で,本事件の当事者である@Cristoforouさんを学生だった2010年からフォローしてました(※過去形 2021年11月2日に被ブロック)し,準当事者の@terrakei07君についても然りです(今も学生時代のイメージから脳内敬称は「さん/君」です)。また同時に相互フォローでもありました。なので私より2人のtweet把握率が高いアカウントもそうはいないはずです。ですが(ヴァイオレット・エヴァーガーデンの発声で),主当事者であり,そして鍵アカウントだった@goza_u1先生をフォローしてなかったため,2021年3月17日にまでの事情を全く把握できてません。@goza_u1先生が早々と全tweetを削除したことによりキャッチアップも不可能になりました。資料命の歴史学者としてこの行動は別個批判されて然るべきでしょうが,事実として氏が女性差別的なtweet行動を取っていたのか否かは判断しかねる状態であり,リアルタイムで@goza_u1先生のtweetをフォローしていた人以外には,オープンレターの主張の妥当性が検証され得ない状況です。私の見える範囲でさえ,男性の@lawkus弁護士が@goza_u1先生から攻撃を受けたことが分かっています。@goza_u1先生をフォローしていた性差別問題に敏感な社会学者が,長らく氏のtweet行動に問題を感じてなかったことを吐露しており,本件を女性差別と結びつけるのは困難な印象があります。
一方で,オープンレター組はそもそもこの点を問題にしてません。事情を問う人に対して野次馬根性だと批判する有様です。「意味わかんなくてもとにかく賛同しろ」「内容への疑義は受け付けない」という態度です。
1316名の賛同者の1人でしかない能川元一先生個人の見解とはいえこれだけの問題発言が一切批判を受けておりません。オープンレター組に「事情を把握すること」を求めてないこと,またそれを必要とも思ってない事が伺い知れます。
発起人だった河野真太郎先生に至っては,呉座勇一先生を突如セクハラ魔扱いし始めました。
「セクハラ」という重いレッテルを他人に軽々しく貼り,(個人の見解としてではなく)確定事実かのようにばら撒く凶悪さは勿論のことですが,ここで問題にしたいのはそのファクト軽視姿勢です。どこから出てきたその話?
そこにはあるのはファクトなんかどうでもいいという姿勢。「女性差別的な文化を脱する」という高いレイヤーの目的はなく、漠然と「呉座勇一先生を否定する」方向ぐらいの属人的な運動でしかなく,「これを叩くと正義感をアピールできる」とのファッションを原動力にした「叩けるやつにはなんでも言ってやろう」「何言っても許されるだろう」(その理由はこれ ※実は質問者は私)という行動原理です。
ちなみに長年の@Cristoforou先生相互フォローが外れた瞬間のtweetは以下でした。誰の味方もしているわけではない,ファクトを大事にすべきという意見が氏にはとても目障りなものだったのでしょう。そしてこの10日後にブロック。
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