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一人だけ~あなたさえいれば~

この作品は、U-NEXTで見放題になったらすぐに観る!って決めてた作品。
某DVDレンタルショップで、予告動画…番宣的なのをみて、これは観たい!!と思ってて、ずっと見放題になるのを待ってました。


一人だけ~あなたさえいれば~


キム・ギョンナムさん演じるミン・ウチョンは、密かに契約殺人を請け負っている孤独な男。
ある仕事を遂行しようとしていたところ、インスクと出会い一目惚れする。

アン・ウンジンさん演じるピョ・インスクは、銭湯で垢擦りの仕事をしながら何の希望も持たずただ生きている。
耳が不自由だが、相手の口の動きを見て会話ができる。


ストーリーは……

幼いころ両親が離婚し、祖母に育てられたインスクは、銭湯で垢すりの仕事をしている。
ある日、体調が悪く検査をしたところ、脳腫瘍の末期であることがわかり余命宣言を受ける。
彼女は、祖母に病気のことを話さず、旅行に行くと伝えホスピスに入ったのだった。
同室のメンバーは、インスクと同じく病気で余命宣告を受けている、人気インフルエンサーのミドと平凡な主婦セヨンだった。
ある日、祖母から連絡が入ったインスクは、顔にたくさんの痣がある祖母の姿を見て驚きを隠せない。
そして、ミドとセヨンと一緒に祖母を傷つけた奴に復讐に向かった。
一方、興信所で勤務しているウチョンは実は殺し屋だった。
殺しの依頼を受けてターゲットのヨングンの元に向かうが、ヨングンが自分の子供を虐待しているところに出くわしとっさに庇う。
そんなウチョンに襲い掛かるヨングンを、後ろからゴルフクラブで殴ったインスク。
ヨングンはその場に倒れこみ、びくともしない。雨が降る中、この事件をきっかけに出会ったウチョンとインスクは…。


どの作品にも自分の中での期待値があって、これはこのくらいいいい話なんだろうな…という自分の中でのこの作品の期待値ラインがあったんですが、この作品はそれ以上に良かったです。
そして、少し思ってた感じのストーリーとは違ってました。
あたしの中では、ホスピスといえば「あなたが願いを言えば」を思い浮かべて、あんな感じのドラマなのか…と思ってたら大間違い。
あれも少しミステリー要素もありましたが、この作品はミステリーというより、サスペンス感のラブストーリーでした。

そして個人的なことを言えば、ギョンナムさん…すごく久々に見たんですよ。
ドラマ開始して…ギョンナムさんを見て「あれ、待って?この人…見覚えある!」と思ってみたものの、全然思い出せない…
でも印象に残るくらいだから、推しか…準推しか…と思って過去作品調べたら…
「輝く星のターミナル」の保安隊長!
あー、あたしあのドラマで推しでしたわw
いつの間にやら主役級。
久々に見たけど、やっぱり演技が上手でした。
少しマヌケ感を出した殺し屋。

個人的には、ホントに見てよかった作品になりました。





ここからネタバレ……






自分の中ではアン・ウンジンさんは、以前見た作品で演技力のある役者さんだと思ってました。
なのでものすごく安心して見れました。
脇を固める役者さんたちも、数多くの作品でお見かけする方々ばかりでした。


ストーリー的には、本当に20話以降からひたすら泣いてたかも。
ジフの母親がみんなに見送られ旅立った時も、めっちゃ泣いてたけど。

ウチョンも悲しい人生をずっと送ってたんですよ。
父親が一家心中をしようとした時から始まって、母親も亡くなり、誰からも救いの手が差し伸べられることなく、孤独に生きてきて。
微かな望みは、自分を助けてくれたインスクを想う事だった。

インスクもまた期待してはダメと思わざるを得ない人生を送ってきた。
母親が出ていき父親には捨てられ、祖母に預けられ…
ミドやセヨンもまた幸せでは無い過去を持ち、3人の女性たちは死を目の前に、大きな出来事を経験してしまう。
殺人という…大きな出来事。
インスクは幼いサナを自分に重ねて、未来ある子に自分のようになってはいけないと、サナのために殺人をしてしまうわけだけど、結局はサナの母親がトドメを…
色んな人々がこの連続殺人に関与してしまい、クズたちが殺されていく。
人を殺していい訳では無いけど、殺されても仕方ない理由はあった。
刑事さんたちが優しく、いい人たちでよかった。
警察の圧力に負けず…子供に恥じない大人であってくれて良かった。
で、シヨンはどこいった?
署長から怒られて、…消えたまま。
最後までいて欲しかったなぁ。
あの性格なら、きっともっと早く事件の真相が明るみに出たと思う。

ホスピスの人達は本当に個性的な人ばかりで、楽しかった。
優しく温かく時にお節介でw
院長もユーモアあるキャラで優しくて。
ベロニカも憎めないシスター。
ほかのスタッフもボランティアなのに、家族のように守ってくれて。
患者たちも、喧嘩しながらもなんだかんだでお互いがお互いを見守りあって、親友のような家族のようで。

こういうドラマのセリフは一言一言が、重く深くて優しくて切なくて残酷。
本当に素敵なお話でした。
部屋の名前の「緑の光線」というお話も、素敵でした。

最後はインスクとウチョンはホスピスでは無い場所で再び会えた。
きっと2人は亡くなってしまったミドやセヨンの分まで、2人のペースで生きていくはず。
白髪になっても一緒に…

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