マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~

見てない作品でしたがレビューなどを見ると期待度高くなってしまい、ずっと出し惜しみというか大切に取っていた作品でした。
そんな中、大好きなイ・ソンギュンさんが亡くなって今日で1ヶ月。
少し前に奥様のヘジンさんが近況を発信したそうで…
あたしもまだ彼の死が信じられなくて…
でもそろそろちゃんと彼の死と向き合わないとなぁ…と思って、見ることにしました。


マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~


イ・ソンギュンさん演じるパク・ドンフンは、建設会社で働く建築構造技術者。
真面目で部下からの信頼も厚い。
三兄弟の次男で、定職にもつかない兄弟達をいつも気にかけている。

IUさん演じるイ・ジアンは、介護が必要な祖母と二人暮らし。
ドンフンの部署で派遣社員として働いている。
過去の事件のせいで、周囲とはほとんど関わりを持たずに生きている。



ストーリーは……

建設会社で働くドンフンに、ある日、差出人不明の5000万ウォンの商品券が届く。
直前に母から、無職の長男のために家を売って食堂をやらせたいと相談されたドンフンは、それを受け取ってしまう。
翌日、ドンフンは匿名の告発を受けた監査部から調査を受けることに。
しかし、商品券は彼の机からこつ然と消えており、ドンフンは答えに窮する。
すると、突如商品券がビルのゴミ置き場から見つかる。
ドンフンは「5000万の商品券を捨てた男」として社内で英雄扱いされることに。
商品券を捨てたのは契約社員のイ・ジアンだと知ったドンフンは、自分が捨てたことにしてほしいと彼女に頼む。
すると、ジアンから交換条件として1ヶ月間食事をおごってほしいと言われてしまう。
実はジアンは、ドンフンの妻ユニと不倫関係にある社長ト・ジュニョンからお金をもらうため、ドンフンを陥れようとしていた。
そうとは知らないドンフンは、ジアンに関わるうちに彼女が多額の借金を抱えていることや、孤独な人生を歩んできたことを知り、少しずつジアンを助けるようになる。
そんなドンフンの優しさに触れるたびに、ジアンの心は少しずつ揺らぎはじめ…。


イ・ソンギュンさんがとてもお芝居が上手だと思える作品でした。
役に徹して、感情の起伏やセリフと表情のタイミング、ドンフンってこういう人なんだなぁ…。
ストーリーは、コメディタッチではなく基本暗い話ではありますが、その中で人とのやり取りや想いなど…本当に素晴らしいんです。
セリフひとつひとつが、響いてくるというか。
イ・ソンギュンさんだからこその安定感や、三兄弟のキャラも本当に丁寧に活かされていて…素晴らしい作品でした。
最後のシーンで、イ・ソンギュンさん…ドンフンの笑顔のシーンがあるのですが、もうとにかくそこでまた色んな意味で泣けました。
1人の不幸続きの女の子と、順風満帆そうに見えてそうでないサラリーマンのおじさんとの出会いが…どうなるのか。
最後まで見て欲しい作品です。






ここからネタバレ……






いや、まじ最終話はただただ泣いてました。
ジアンの祖母が亡くなった時、長男サンフンが見返りとかそんなの求めず、関係なくただいい事をしたと胸を張って言ったのは、本当に泣けた。
あの辺から涙腺崩壊してめしたね。
怠けやすいしすこしおバカさんだし夫ととしてはダメだけど、人としてはいい人すぎなのよね。

三男ギフンも気性は荒いけど、兄弟思いの優しい人なんですよ。
兄ちゃんたちになんかあったら俺が許さない!という家族思い。

3人の母からしたら、どの子も可愛いけど、やっぱり次男が心配になるのはわかる気がする。
何かあっても自分は1人で抱え込むのに、兄弟や仲間が困った時は一緒になってピンチを乗り越えようとしたり…。
もっと要領よく生きてもいいのに、不器用だけどほんとに…ね。

ジアンもずっと誰にも頼らず、1人辛く苦しみながら生きてきて、辛かっただろうな。
人に対し優しくしたりされたりすることも無く、ドンフンからの優しさも初めは受け入れ難く…
でも、徐々に見返りを求めないドンフンの優しさがどんどんジアンを変えていくのが、切なく良かった。

グァンイルが、最後…昔の幼なじみに戻って良かった。
チャン・ギヨンさんの演技もなかなか迫真の演技で…。

ジョンミの店に集まる人たちの温かさは、本当に素敵だった。
みんな家族みたいで、もちろんそれが疎ましく思える人たちもいるだろうけど…

あと会長が話のわかる人で良かった。
普通にええ人やん!ってなりました。

なんだろうなぁ。
素晴らしいストーリーに泣いたのか、もうこの素晴らしい役者イ・ソンギュンさんをこの先見ることができないと思えて泣いたのか…自分でもよく分からなかった。
まだなんとなくだけど、この世のどこかで存在してるのではないかと…思えてしまう。
本当に最後の笑顔…忘れられないですね。
あの笑顔が、あの声がたまらなくまた見なくなるというか会いたくなるというか…

個人的にも、この作品は少し重い内容でありながらも三兄弟のやり取りに泣き笑いして、最後にまた笑顔で泣いた作品でした。
イ・ソンギュンさんのセリフと一言一言に、うるうる来たり励まされたり。

またいつかあなたの笑顔に会いたいです。


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