見出し画像

モヤモヤした『女囚セブン』

『女囚セブン』というドラマをご存知でしょうか?

2017年4月21日から6月9日まで、毎週金曜日23時15分 - 翌0時15分に、テレビ朝日系の「金曜ナイトドラマ」枠で放送された日本のテレビドラマである。主演は剛力彩芽。(Wikipediaより引用)

一話ごとに社会問題を提示し、それに翻弄され、罪を犯してしまった囚人を裁くと見せかけて、肯定してあげるスタイルのお話。

当時、最終回を身損ねてしまって、結末が分からないままの状態でした。

それが先日『Netflix』で存在を見つけ、全話改めて視聴することができました。

剛力彩芽ちゃんの決め台詞

「罪は犯した人間が悪いんやない。犯させるヤツが悪いんどす。」

を見て懐かしさに喜びつつ、回を重ねるたびに

散りばめられた『謎』をどう回収するのかに注視していたのですが……

結局回収されずに最終回を見てモヤモヤする結果に…。


↓↓↓ 【注意】以下はネタバレです。↓↓↓

ネタバレNGな方は、このままそっとページを閉じて下さい。



モヤモヤ其の①

自称週刊文鳥の香山一志は一体何者だったのか?

琴音と女将に『黒革の手帳』について尋ねて来た香山一志。

琴音の面会に訪れた女将が、「週刊文鳥に問い合わせた所、そのような名前の記者はいないことが分かった。」と伝えています。

しかし最終回、内藤失脚の場に女将と香山の2人で居合せ、「結局はイタチごっこ。」「全てを明らかにするのは机上の空論。」という会話をしています。

最終回の記者会見の場面から、一見記者のように見えるのですが、

週刊文鳥の記者ではないのなら、何者だったのでしょう?

なぜ週刊文鳥の記者と偽る必要があったのでしょうか?


モヤモヤ其の②

『ルパン』の謎

琴音の母、琴葉の最後の言葉の『ルパン』は、内藤を意味します。

それは琴葉が内藤のことを『ルパン』と呼んでいたからです。

そのルパンを、琴音はクラウドにログインする際のパスワードにも設定しています。


では雪乃の最後の言葉の『ルパン』は、何を意味するのでしょうか?

雪乃が管理していた「黒革の手帳」のパスワードが、何だったのかは劇中では不明でしたが、

琴音が内藤に教えた「黒革の手帳」のパスワードを『LUPIN』と設定したのは、「母の最後の言葉だったから。」

と内藤と話していることから、雪乃ではなく、琴音自身が設定したことが分かります。

他に伏線として、

女将が内藤のもとを訪ねた場面で、意味ありげに内藤のデスクの上に『Lupin』と表記のある本がありました。

雪乃と何か関連があるのかと思いましたが、特に何もないまま終わってしまいました。

結局は謎のダイイングメッセージを琴音に伝え、事切れた雪乃は何を伝えたかったのでしょうか?

モヤモヤ其の③

冤罪で無実だったのに囚人に戻っている謎。

まあこれは「女囚セブン」のタイトル通り、7人の囚人姿の絵で終わりたかったのだろうなあと思うので、そこまでモヤモヤしませんでした笑。


結局は人それぞれ


社会問題や人間模様を通しての、お話自体は面白かったです。

終始ギャグが入ったり、現実ではありえない展開だったりのドラマなので、設定云々にケチをつける気は毛頭ないのですが、

謎を作り、伏線を張ったのなら、きちんと回収して欲しかったなあと。

気にならない人は気にならないのでしょうが、私は思いっきりモヤモヤしてしまったので、こちらに書かせていただきました。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。


この記事が参加している募集

#テレビドラマ感想文

21,497件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?