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英文エッセイ

当教室めいぷるえいごでは、日常会話はほぼマスターされている段階で入室される小学生の生徒さんも多いので、海外の現地校と同じくライティングや英文エッセイの習得に力を入れています。

小学校2年生まではとにかく好きなことを自由に書いてもらい、この段階であまり細かい部分を指摘することはしていません。ここまでは思ったことを書いてもらうのも一苦労で書くことを誘導したり、頭の中にすでにある英語を引き出す段階です。

小学校3年生以降十分な実力がついた段階からライティングの指導を始めています。事前にライティングをある程度仕上げてもらい、指導の際は私だけはなく、ネイティブスピーカーにクイックチェックしてもらい、存分にレッスンに反映する形で行なっております。

5パラグラフエッセイ

英語のエッセイは日本の作文とは全く違い、決まった形があります。

5パラグラフエッセイと呼ばれ

導入

ポイント1

ポイント2

ポイント3

結論

から成り立ちますが、それぞれのパラグラフがまた小さな単位で、ある程度の導入、メインポイント、サポート文、結論(または次の文へのトランジション)を織りなしている必要があります。

小学生の子供達は、日常会話的に話したり書いたりはできても自分の意見をまとめたり、論理的に話を展開していくことには慣れていない場合が多いです。

カナダ在住の日本人が、カナダでEnglishのクラスを現地育ちの子供と一緒にとったら、日本人の親の方が成績が良かったと聞いたことがあり、不思議に思ったことがありましたが、親の元々の論理力と培われた経験が英語の論理展開の強さに反映されているのだと思います。

言語化していく能力

それから日本に住んでいると周りに波立てないように自分の意見をあまり外に出さないようになりがちだと思いますが、自分の意見を何らかの形で言語化する訓練をしないと自分の気持ちがわからない「自分の気持ちに無自覚」なまま大人になってしまいがちです。

ある日突然、自分の心の中の不満に気づき、暴発するようなケースもあると思いますが、子供が小さいうちから少しずつ自分の気持ちを表現する習慣をつけさせてあげるのは大切だと思います。このようなことも大人になってから急にというのは、心のブレーキもかかり中々難しいように思います。

そのため、教室では背伸びをせず、身近な周りにあることを題材にライティングを少しずつ始めるようにしてもらっています。

今後の目標

とはいえ、私自身も若い時は、ライティングの大切さに気づかずにカナダの大学へ飛び込み最初はとても大変でした。

話せれば良いと思って、日常会話はある程度マスターした状態で大学のクラスを始めましたが、今考えればアカデミックライティングの基礎をもう少しESLで修行してから、大学の本科の授業を受講するべきでした。

運よくアメリカ人のホストマザーが雑誌の校正経験がある方で、教育学部出身ということで私の書いたひどいエッセイに対して丁寧に指導してくれました。

彼女はこれまでの自分の経験に基づき沢山の素晴らしいアドバイスをくれていましたが、当時の私は全て理解することが出来ずに突っ走ってしまいました。

この経験から、もし自分の生徒さんが海外の学校で勉強することがあるならば、私のように無知なままではなく、きちんとした英文エッセイが書けるような状態で送り出したいと強く願っています。

そうしないと、折角高額な費用をかけて海外で学んでいるのに、情報の消化不良でもったいないです。

また将来再び英語教授法の勉強をするチャンスがあるならば、レポートは全て英語になりますが、教授に教えられたことをただ書くだけだった留学生だった時と違って、しっかり自分の意見とこれまでの仕事の経験も取り入れたエッセイを書き上げたいと思っています。

そのために今は少しずつですが、もう一度エッセイの基本を学んでいるところです。


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