最近観た映画について書く②
最近観た映画について、自由に書いてみる回です。前回同様ネタバレを多少含む場合がありますので、ご注意下さい。
『レザボア・ドッグス』
「初っ端からなんて会話してんだこいつら」と苦笑いで観ていたら、まさかの超展開。私は映画の専門的な知識を持っているわけではないので、上手く言葉にできないのですが、限られた空間内における場面展開（現在軸）と合間に挟まれる回想シーンのバランスが良かったなぁと。ストーリーよりも構成の方が印象に残りました。
タランティーノ監督の作品は、『パルプ・フィクション』や『キル・ビル』なども有名みたいですね。どれも未視聴なので、いつか観てみたいところ。
『Saltburn』
最近観た中だとストーリーに圧倒された映画。三流みたいなホラー映画よりもぞくぞく来ましたね。私はこういう、人間の愛憎渦巻く話はかなり好きですか、それにしても、よくぞそこまでやれたなと。俗に言う「クソデカ感情」というものでしょうか。ただ、ラストシーンはどういう感情で観れば良いのか分かりません……。滑稽なものとして観るのか、完成された美として観るのか。
主人公を演じたバリー・コーガンに何だか嵌りそうになりました。『聖なる鹿殺し』の時も思いましたが、日常に溶け込む狂気（良い表現が思い付かない）を出すのが上手いと感じました。駄目だと分かっても呑み込まれそうな雰囲気。もう呑み込まれていたかもしれません。
『ブルーベルベット』
あらすじを読んだ時点では、どんな奇妙奇天烈な話なんだろうか？ とワクワク感もありつつ少し不安もあって観てみましたが、良い意味で裏切られたというか。いや、あらすじは別に間違ってはいないのだけれど。サイコホラーの味わいもありつつ、繊細で美妙な雰囲気のある映画でした。何より、劇中歌が大変良い。オープニングから一気に引き込まれましたね。
余談ですが、ベルベットと聞いて私はTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTの「ヴェルヴェット」という楽曲を思い浮かべました。多分繋がりはないと思いますが。その内ミッシェルに関する記事も出したいです。
『X エックス』
怖いよりも、喉に詰まったような気色悪さが勝った映画。嫌いではありません。ラストのかなり皮肉めいた台詞は好きですよ。ただのブルーフィルに留まらない、もっと素晴らしいものを撮ろうとしたら、血肉溢れるホラー映画ができちゃいました、的な。
最近日本でも上映されていた『Pearl パール』はこれの後日譚、つまり老女の過去編ということになります。こちらも観てみたいですね。
『フリーキッチン』
最後に邦画を持ってくるのは前回と同じですね。設定に色々無理があるような気はしますが、まぁそういうものかと思って流すのがいいでしょうか。
ジャンル的にはブラックコメディらしいですが、冒頭で息子が風呂場に飲み物を持ち込んでいるシーンでまず笑い（私は風呂場に飲み物を持ち込んだことがないので、世間的にこの行為がおかしいのかどうかは分かりませんが……）、平然と息子の風呂に入ってきて物を食べさせる母親に更に笑いが止まりませんでした。それ以降は笑った覚えがありません。同系統のカニバリズムを扱った映画なら、『ヴィーガンズ・ハム』の方がブラックコメディとしての完成度が高いように感じました。
あとがき
今回は以上となります。実はこの他にも『ホーム・アローン』や『グレイテスト・ショーマン』など、多くの人々が観たことあるような名作を観たのですが、あえてそれとは違う映画の中から選んで書き散らしました。もちろんその中にも名作はいくつかありますが。定期的に何本かまとめて映画の感想などを書いた記事は出すと思いますが、一本の作品、あるいは一つの作品群をひたすら語る、みたいな記事も余裕があれば出したいです。
それでは、また。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？