まお蔵

平日はIT業界でお仕事をしてます。休日はオケマンで日本では珍しいドイツのエーラー式クラ…

まお蔵

平日はIT業界でお仕事をしてます。休日はオケマンで日本では珍しいドイツのエーラー式クラリネットを吹いてます。天気が良いとロードバイクで地方に「こころ旅」したりします

最近の記事

背伸びするエーラー式クラリネット

クラリネットの音域は、上級者向けの教則本では、最高音はドまで出てきます。更にフラジオ・トーンといって指使いやブレスによってはもっと高い音が出ます。一方、最低音は基本的にミまでしかでません。これはボエム式もエーラー式も同じです。 最低音ミ♭の謎しかし、オーケストラでは希にミ♭まで出てくることがあります。 下の楽譜は、マーラーの交響曲7番の第2楽章 Nachtmusikの最後の部分で3番パートの譜面です。ここにミ♭があります。他にも何か所がありました。 実はこの楽譜はB♭管で

    • エーラー式クラリネットはフォームが命

      これまでエーラー式クラリネットを吹くにあたっての楽器の仕掛けとか、フィンガリングについて解説してきましたが、今回は構え方=フォームについてご説明したいと思います。 ここでいうフォームとは指の配置や角度のことをさしているのですが、エーラー式クラリネットはこのフォームが結構大事です。多分このネタ書いているエーラー吹きのブログをみたことがないので貴重な情報だと思います。 エーラー式は穴だらけ、それによって独特の抜けたサウンドになる エーラー式クラリネットは、ボエム式より身長が低

      • エーラー式クラリネットはド#が命取り

        昨年10月に不覚にも転倒して骨折したこともあり、大分サボってしまいましたので、久しぶりにエーラー式クラリネットのことを書きます。前回のタイトルがファが命でしたが、今回はド#が命取りです(やっと4回目)。 五線上のド#(ソ#)のスプーン・キィは、エーラー式クラリネットは嫌なキィです。何故かというとボエム式よりスプーンが大きく、そして重く、そしてトリル時の反応も悪いのです。 謎の突起物? こちらの動画ではド#(ソ#)⇔レ(ラ)のトリルを紹介してます。実はエーラー式にはド#(

        • エーラー式クラリネットは「ファ」が命

          エーラー式(ドイツ管)クラリネットは楽器自身は入手しやすくなったけど、奏法については令和の今も殆ど日本に情報が出回っていない。なのでエーラー式を使っているプロの先生からレッスンを受けるのは情報収集の点でも重要です。 エーラー式を実践している国内のプロ奏者はボエム式(フランス管)に比べると圧倒的に少なく、周囲には5~6名しかいない。また、プロ奏者にも、エーラー式クラリネットに転向したけど諦めたヒトがいるのも事実で、正しい演奏技法を入手するのが難しい。 その1つがエーラー式キ

        背伸びするエーラー式クラリネット

          謎の多い「エーラー式クラリネット」

          今は昔。ボクがクラリネットを始めたのは1985年で吹奏楽部から。最初のクラリネットはNikkanという日本のメーカー。その後、YAMAHAのカスタムCS、Buffet CramponというフランスのメーカーのR13、RC、Prestigeと続く… 最初に聴いたクラリネットの録音は、モーツァルト作曲クラリネット五重奏曲で奏者は当時ベルリン・フィルのカール・ライスター氏。自分のクラリネットと違って、透明感のある音が衝撃的でした。それがはじまりでした。 自分のクラリネットの音と

          謎の多い「エーラー式クラリネット」