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うつの友人の声が怖い

私はうつ病を患った友人と同居生活を送っているアラサーの会社員です。
友人との関係や日常について、「#日記」のタグで備忘録や頭の整理を目的にnoteを書いています。

夜、隣室から聞こえてくる声が怖い

友人は極度の寂しがり屋で、常に配信ツールやSNSを使って誰かと会話しています。
特に夜なのですが、友人の話し声が隣の部屋から漏れ聞こえてくる時、私は少し不安になります。

不安の原因は2パターンあって、
ひとつは「声が泣いているように聞こえること」、
もうひとつは「ハイになってうるさくしていること」です。

泣いてるんじゃないかという不安

泣いているように聞こえるのは、おおよそ半分くらいの確率で当たっており、通話相手に話を聞いてもらっているようです。
泣いてない場合は笑い声の聞き間違いがほとんどで、数秒後に「がっはっは!」と景気の良い笑い声が聞こえてくるので杞憂だったとわかります。

友人はうつになってから数え切れないほど涙を流してきたことと思います。
1Rで一緒に住んでいた頃は、部屋が区切られていないため随分と我慢してくれていたと今では感じます。
それでも友人の泣き声は私にとって、心配や不安、無力感などあらゆる負の感情と結びついていて、聞こえてくる度にそれらの負の感情が一気にこみ上げてきます。

友人にとっては、溜め込んだ気持ちを吐き出して整理するためにも、心のデトックスは大切なことでしょう。
それに、話を聞いてくれる相手がいるのは、私にとってもありがたいことです。
私は友人の悩みを第三者として寄り添って聞いてあげることがもはやできなくなっているからです。
一緒に生活を共にしたことが私たちの友好関係を大きく変化させたのでしょう。

私は友人の「仕事したくない」や「疲れた」や「さみしい」に、「つらかったら仕事しなくていいよ」「ゆっくり休みなよ」「ずっと一緒にいるよ」とは言ってあげられません。
心に嘘を吐いて言うことはできますが、そうすると私の心がもたなくなるのと、どのみち友人も状況的にこれは嘘だと察しなくてはいけなくなる時のダメージを考えると私ではない誰か他の人が友人にそうした言葉をかけてくれるのが一番良いと思うのです。

ハイになっているという不安

もうひとつの不安、「ハイになってうるさくしていること」はより厄介です。
なぜかというと、ハイになっているということは、睡眠薬を服用しているということだからです。

この場合、友人はほぼ感情だけになっており、こちらから話しかけても応答はしてくれますが友人の記憶には一切残りません。
友人は元々声が通る方なので、近隣の迷惑を考えて「静かにして」と伝えるのですが、数秒後にはまた大きい声で話し笑ったり怒鳴ったりしています。

流石に私も腹が立つこともあり、暗い考えが頭を過ります。
どうせ何を言っても覚えていないんだからスカッとするように、「うるさい!いい加減にしろ!」と言ってしまえば良いんじゃないかと、思うこともあります。
ですが、結局はできません。
友人は記憶はなくなっても、感情はその場で行動に作用してしまうからです。
怒られた、悲しい、から続く負の感情の連鎖は友人が寝るまで止まりません。
友人が眠りにつく前に、その負の感情が「死のう」になるのが怖いです。
だから私は都度、努めて冷静に「静かにして」と隣の部屋に伝えにいくしかありません。

正直疲れます。
でも、今はこれ以上に良い対処法がわかりません。
友人が睡眠薬を必要としなくなる日がくるまで、私も腰を据えて付き合っていく気持ちでいます。

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