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視界に入って写真を見ても見えなかったAmazon Goでのあるモノ

前から気になっていた無人店舗のAmazon  Goに行ってみた。行く前は店について詳しいことは知らず、レジを通さずに出口のゲート通過で商品決済される所程度の認識だった。

店に入るには何が必要?

利用には米国Amazonのアカウントが必要で、Amazonのスマホアプリを入れ、クレジットカード登録をする。店舗に来たら、アプリのIn-Store Codeで表示されるQRコードをゲートにかざし入る。

入り口のゲート 

払う人が1人で家族、友人など連れがいる時は、同時に入る。元々アプリも入っていて買い物もしていたので、難なくコード表示しスキャン入場。

店はお洒落商品が多いコンビニのようで、値段はコンビニより安い。店内は広く、天井が高く、棚の間はかなり余裕があり、商品量に見合わないサイズと間取りだ。

どのように買い物、決済するの?

欲しい商品を自分のバッグ、手持ちのショッピングバッグ、服のポケットなどに入れたり、手に持ったままゲートを出て買い物決算終了。店は全くの無人というわけではなく、品出し、キッチンスタッフ、ヘルプアシスタントなどいて、レジ決済をする人がいないのだ。食べ物の注文もパネルタッチになっている。

食べ物はここでオーダー

今回私は携帯のショッピングバッグに商品を入れて買い物をした。店には99セントでAmazonのオレンジのショッピングバッグが売っていた。

今後は自分のバッグやポケットに入れたり、人がそれをしているのを見て「ま、万引きじゃないんだからね!」「あ!万引き?!ではないんだよね。」というようなドキッとした気持ちを体験をしていくのだろう。そしてその気持ちにも直に慣れていくのだろうということがなんだか怖い。

利用してみて

レジがなく選んだ商品と一緒にただゲートを通り出るだけ。はい、終了。こんなに簡単、あっさりでいいんだと。並ばないのでとても楽。通過後下記のお知らせメールが送信されているもののあまりの手軽さにこれでいいんだよね?大丈夫だよねとも思った。

店の滞在時間も4分57秒と細かく出ている。オンラインショッピングでは表示はされないもののサイトの滞在時間やどのページを見てから購入に至ったかなど今まで全部把握されてきて、店舗でも同様全部トラッキングされていることはわかっていても、見ていますよ、わかっていますよとはっきり身をもって言われたようだ。

また実験的店舗ということで、この余裕の間取りの中カメラで色々な行動詳細分析しオンラインショッピングでのパターンと合わせてデータ取りをされているのだろうなとか色々考えてしまう。まあ、全ては手の平の中の今の世の中、今更何言ってもしょうがないが、便利さというものはこういうことなのだということを体感する。

レシートメールが約3時間後に届く。

アプリの買い物詳細表示


何よりも驚愕したこと

買い物後に家でAmazon Goに関する記事を読んでみた。おびただしい数の監視カメラが設置されていると書いてあり驚いた。実際に高い天井を見て、カメラのファインダーにも捉え、その後写真全体をよく見ても記事を読むまでカメラに全く気がつかなかったのだ。

壁はオレンジと白で塗られ、オレンジの部分をカメラの設置位置に合わせてカメラを見えにく目立たなくさせている。背景のように馴染んでいる。店内では全くカメラを感じさせなかったし、何遍も写真を見ても気がつかなかったのだ。こんなに恐ろしい程の数なのに。見る人はカメラを一番最初に見るだろう。また、ふと気がつく人もいるだろう。

意識しないものは見えないのだな。心に留まらないのだな。目の前にこんなにもあるのに存在しないのと同じなのだなと。

こういう場所での買い物の感想は便利さ、手軽さとそれに対するリスク弊害や監視的怖さなどが主だとと思うが、今回私にとっては、全く見えていなかったカメラが一番怖かった。

他の生活場面でもこのことを意識していきたい。いいことを意識していれば、いいことに目が向くし、悪いことを意識していれば悪いことばかり目につく。望むもの、見たいものを意識していこう。

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