選ぶ
任期満了に伴う都知事選があり、再び再選される結果となったがほっとした。
ただ、今回投票率の低さが目立つ。
コロナウイルス感染を恐れ投票所へ足を運ばなかった、再選するのが目に見えていた、立候補者は一定数いたが支持する候補がいなかった...理由は様々。
政策に期待したい、今の状況を打開して欲しいとの期待を込めて自らの一票を投じることが大事なのだが、それすらしない人は大多数いる。
「誰がなっても一緒」
「面倒くさい」
「何かくれるなら投票しても良い」
「そもそも政策が理解出来ない・分からない」
こういった声が大半。
これではいくら立候補者が「あなたの一票が政治を変える!」と訴えても梨の礫でしかないのである。
有権者の意識を変えること、日々の暮らしの中で政治がもっと身近であること、選挙以外で嫌か応か判断する機会が存在することなど、やろうと思えば出来る事は沢山ある。
日本は「前例がない」事に関して及腰の姿勢だ。
それにあちこちへ顔色を伺い過ぎる。
権限がなく意思決定が出来ない人が多すぎるのだ。
まさに触らぬ神に祟りなしという諺そのもの。
やってみて難しかったからもっと柔軟な形にしてみようという発想には決してならない。
それならば民主主義をやめれば良いと論じる者が出てくるかもしれないが、社会主義や資本主義国家は「力」がモノをいう。力なき者は一言たりとも発言を許されないし、どんな悪法にも異を唱えることすら出来ない。
日本が発展出来たのは「民主主義」があったからこその話だ。それに協調や融和という恐らく日本人にしかないであろう、他人に対する思いやりもあってのこと。
この首長はダメだ、あの知事はダメだと嘆くのならば、いっそのことアメリカの大統領選のように国民投票として制度化するか、ネット投票の解禁、未投票や棄権を罰するくらいのことがあっても良い。
今後も政治について旧来の方法に拘り続けるのなら、選挙はおろか政治についても一票の重要性を理解されることは決してないだろうし、50代以上の人達による偏った投票しかなされないはずだ。
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