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献血民ワイ、怒り心頭

怒り心頭と書きましたけど、どちらかというとイラっとしたことです。
ブースカ言ってますので、そういうの求めてないって人はお戻りください。






ちょっと待て。

たまーに、裏垢でいろんな人を眺めていると、裏垢の人なのに「献血行きました!」みたいな記述を見ることがあります。そして少し遡ると普通に不健全している姿を見るんですね。
おいおい…、と思うわけです。

何でそう思うかというと、赤十字社自体が献血を遠慮いただく場合として以下の人を挙げているからです。

ちょっとね、赤十字社の書き方もわかりづらいよね。
もうバッサリと「ヤリマン、ヤリチン、アナルセックスする人」はハイリスク者だから献血できないよって書いてもらった方がいいと思う。
裏垢で活動し、実際に会って事に及んでいる人は普通に該当しますよね。
で、冒頭に戻るわけですよ。

「ちょっと待て、本当に献血行ってんの?」

モラルと責任

性病検査を受けたことがある人は分かると思うのですが、血液検査項目は感染からしばらくは結果が出ませんと言われます。
疑いのある接触から3か月空けての検査を推奨されます。

ウインドウ期というらしいですね。
先に挙げた赤十字社のHPにも記載がありますし、簡単にwikiを見ていても記述があります。この期間中はいくら検査をしてもすり抜けてしまう。
そして、これによる二次感染を招いた事例があるようです。

献血に行けば分かりますが、実際に献血に至るまでの確認事項は以前よりかなり項目が増えていて、献血終了後も問題が発覚したらすぐに連絡をするよう書面をもらいます。
また、確認事項の中には「6か月以内に不特定の異性または新たな異性との性的接触があったか?」という項目があります。
献血まで行くもしくは検査まで行くということは、この項目で虚偽の解答をしているのでないかと思います。

そこまでして献血に行く理由は何なんでしょうかね。
承認欲求?暇つぶし?私は大丈夫という正常化バイアス?
検査をすり抜けるなら個人のモラルに任せるしかないのですが、このモラルが崩れると医療の安全性は担保できなくなる。実際に二次感染が発生しているわけですし。

守るべきこと

裏垢で活動しているからって、病気にかかっているわけではない。
これはよくよく分かっています。私も裏垢の人間なので。
しかし、確実なハイリスク者であることに間違いはありません。
性感染症は体液でも感染するから、オーラルでうつりますからね。避妊してるから大丈夫ではない。体液に触れないセックスでなければハイリスク者です。それはさすがに無理じゃん?
相手が100%かかっていないという確証があればまだしも(そしてこの証明は難しい)、住所・氏名すら分からない相手の性交渉歴が分かるわけもなく。
であれば、そういう相手と関係を持った自分はキャリアの可能性がある前提で話をする必要が出てきます。

裏垢で活動している人同士はね、もうお好きにしたらいいんですよ。そのリスクを引き受ける覚悟があって、己の責任で活動しているはずですから。
うつしたうつされたなんてのは、裏垢の人間同士なら同じ穴の狢として「仕方がないよねー」という話で終わりです。

では、裏垢に全く関係のない人は?
病気や事故で仕方なく輸血を受けた人が、その輸血によって何かしらの感染症にかかるのは?
「仕方がないよねー」では済まないと私は思います。
少なくとも、ハイリスク者が献血しなければある程度防げたことだと思います。

本当は難しいんですよ。
以前に比べて献血者も減っていて、日々の血液が不足していますという連絡を受けます。私はラブラッド会員なのでね、よく通知を受け取るの。
低確率とはいえ、リスクのある血液でも輸血するか?
それとも輸血できないぐらい血液が不足したとしても断る?
赤十字社自体は後者の姿勢を堅持しているようなので、献血者はモラルを持ってそれに従うべきでしょうね。

何でこんなに怒るのか

私自身は献血するのが好きで、10年前後で表彰杯を2回いただいています。
ヘモグロビン値が足りなくてできなかった期間もあるので、まだまだできると思うし、死ぬまでに100回いきたいね。

でも裏垢始めてからは1回も行っていません。
ハイリスク者が献血に参加することは罪であると思っているからです。

私が幼いころ、母が大手術を経験しています。
10時間近くの大手術。
ずいぶんと輸血されただろうなと思います。自己血も採ったと聞いていますが、絶対足りてない。
手術しても生存確率は半々だったというのは後から聞いた話ですが、数か月の間に何度もお見舞いに行ったはずなのに入院時の母の姿は記憶にありません。
病院への道筋や病室、給湯室や屋上の光景まで思い出せるのに、ベッドにいるであろう母の姿だけはぽっかりと空白なんです。たぶんショックが強すぎて、私の記憶からは削除されたんだろうと思います。

献血で母を助けてもらった、そんな私です。
なにがしかの恩返しとして、出来るのならしよう。
それが献血のスタートでした。

今、母は元気です。
でもあの時の輸血で感染症にかかっていた場合、助からなかったかもしれない。助かったとしても、今みたいに元気でいられなかったかもしれない。
ただでさえ体に負担がかかっている状況なので、もし…と思うとやっぱり怖いですね。

献血で助かる命に、結果的に病を与えてしまうのは本末転倒ではないか。
安全が求められる医療で、自分の責任の範疇を超えて、リスクを他人に負わせるのはどうなのか。
ハイリスク者になった今、私が献血に行かないのはこういう理由からです。

終わりに。

ちなみに、今日見かけた方は「献血で人の役に立ちたい」って書いていました。そして、そのリプ欄では「いいことしたね!」みたいな言葉が並んでいます。んんん?????
「人の役に立つ」って何だろうね。
わりとフォロワー多い人なのに、誰も正しく伝える人がいないのかしら。
絡みも何もなくていきなり言うのもはばかられるから、こんなところでぶちぶち言うしかない私も残念な人種です。どう伝えたらええんや…。

無知は恥、無関心は罪かなと私は思います。
「知らなかったんです」で許されないことも世の中にはある。
示されていることにはだいたい理由があります。
その理由をすべて知ることは、複雑化した現代社会では不可能だろうと思います。だからこそ、示されたことを破るのであれば理由を知る努力をしてからでも遅くない。

社会に参画するってこういうことじゃないかな。
やっていいこと、やるべきこと、やってはいけないことを分けて、きちんと向き合うこと。自分の責任の範疇を認識すること。その上で、他人に無理に責任を負わせないこと。
それを積み重ねることが「人の役に立つ」なのではないでしょうか。
少なくとも、虚偽申告をしたり、ご遠慮くださいと言われている行為をして自己満足に浸ることは、「人の役に立つ」ことではないよ。





今回はだいぶ荒ぶってしまった。
私だって献血行けるなら行きたい!許されるなら行きたいよ!!
でも、何のために献血に行くのかってことを忘れないようにしたいなと思います。
次に行くのは、裏垢辞めて半年経ってからだよ!
今からの楽しみだね!