【声劇台本・3人用】魔法使いの〇(まる)
“魔法使いの〇(まる) “
ジャンル:現代ファンタジー・ヒューマンドラマ
こちらは声劇を想定した台本になります。
よろしければお読みいただけると幸いです。
◆内容
娘に魔法を教えるため、落ちこぼれ魔法使いだった母が頑張るおはなし。
魔法使いに大事な事を教えます。
◆登場人物
原エルトロッテ(エルトロッテ):お母さん。魔法使いだが落ちこぼれだった。敬語で喋るあわてんぼ。
原マリエル(マリエル):娘。10歳の元気な少女。なんにでも興味を示す。
原真一(真一):お父さん。市役所に勤める優しい男性。
・声劇等で使用される際は作者名をどこかに表記またはどこかでご紹介下さい。作者への連絡は不要です。
・性別・人数・セリフの内容等変更可です。また演者様の性別は問いません。
・自作発言はセリフの変更後でもお止めください。
・アドリブ可。好きに演じて下さいませ。
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◆自宅
エルトロッテ:受験、ですか?
真一:そう、マリエルを魔法学校に受験させようと思ってね
エルトロッテ:ま、魔法学校ですか!?もしかして、メイガス魔法学校、ですか?
真一:そうだよ、エル。君が通っていた学校だ。
エルトロッテ:でも、あそこに入学するには…
真一:魔法使いの適正試験をパスしなきゃならない、だろ?努力じゃどうにもならない、魔法の才能だけがモノを言う試験。
エルトロッテ:でも、マリエルは魔法なんて使った事ないですし
真一:そこをエルに見極めてほしい。僕は一般人だけど、君は魔法使いだ。一般人と魔法使いの子には、魔法の才能が流れてると思うんだけど?
エルトロッテ:でもでもっ!見極めるって言っても、どうやって
真一:魔法を教えてあげればいいじゃないか
エルトロッテ:…真一さん、私が魔法学校で落ちこぼれだったって知ってるでしょう!
真一:ええ?そうだったっけ?
エルトロッテ:そうです!成績はいつも赤点ギリギリ、座学は、ま、まあまあでしたけど…でも実技はからっきしで!そんな私が魔法を教えるなんて!
真一:いいじゃないか、別に絶対合格しなきゃいけないって訳じゃない、試しにだよ。どうかな…?
エルトロッテ:う、うう…真一さん、私が押しに弱いって知ってて言ってます
真一:ハハハ、じゃあ、お願いしてもいいかな?
エルトロッテ:…うう、じゃあ、ご褒美、ほしいです。
真一:ご褒美?
エルトロッテ:…今度、手を繋いで、デート、したいです…
真一:…ぷっ、そうだね。最近は親子3人でお出かけが多かったね。わかった。デートをしよう
エルトロッテ:えへへ…じゃあ、分かりました。引き受けます!でも…
真一:でも?
エルトロッテ:メイガス魔法学校は、学費高いですよ?大丈夫ですか?
真一:うっ…それは、頑張るよ…
マリエル:…ママー。ごはんまだー?
エルトロッテ:マリエル!
マリエル:はっ、パパ…そうか、いちゃいちゃしてたのか
真一:お、よくわかったね
エルトロッテ:してません!真一さんも悪ノリしないで!
マリエル:じゃあ、何してたの?一緒にご飯作ってたの?
エルトロッテ:それよりマリエル。今から大事な事を言います
マリエル:大事な事?
エルトロッテ:…これから、魔法使いになりませんか?
◆翌日 自宅の庭
エルトロッテ:ふう、12月ともなるとやっぱり寒いですねー
マリエル:うん
エルトロッテ:マリエル、マフラーはちゃんと巻けていますか?
マリエル:うん。ママ、お庭で何するの?遊ぶの?
エルトロッテ:遊ぶんじゃないです。マリエル、魔法使いって知ってますか?
マリエル:うん、知ってる。魔法を使う人。ママもそうだってパパが言ってた。魔法がきっかけでパパはママは出会って、いちゃいちゃできるようになったって
エルトロッテ:いちゃいちゃはもういいです!…こほん。実は、その魔法使いに、マリエルはなれるかもしれません。
マリエル:ホント!?
エルトロッテ:ええ、ホントです。マリエルは魔法使いになりたいですか?
マリエル:うん!なりたい!魔法使いになってホウキで空飛びたい!
エルトロッテ:随分昔のイメージの魔法使いですね…まあ、出来るといえば出来るんですが。そのために、マリエルにこれから魔法を教えます
マリエル:魔法!
エルトロッテ:マリエルももう10歳です。そろそろ自然・物質との同調もできるはず…才能があればですけど(小声)
マリエル:え?才能?
エルトロッテ:…まあ、隠すことでもないんですけど。魔法は代々受け継がれた才能…血筋や遺伝子によって適正を左右されるものです
マリエル:ちすじ…?いでんし…?
エルトロッテ:まあ、簡単に言えば、魔法使いの子は魔法使いになれる…かもしれない!という事です
マリエル:かもしれないなんだ
エルトロッテ:とにかく!先に説明しても難しいですし、まずはやってみましょうか!
マリエル:わーい!
エルトロッテ:まず…こうやって、前に手をかざします。そして、円を描く。ぐるっと。そして…
エルトロッテ:…炎
マリエル:わ!すごい、火が出た!
エルトロッテ:ええ、これが魔法です!…何故、炎を呼んだのに、ライターのような火しか出ないのかは分かりませんが(小声)
マリエル:マリエルにもできる!?
エルトロッテ:できますよ。さあ、こうやって、手を前に
マリエル:前に…
エルトロッテ:円を描く
マリエル:円!
エルトロッテ:そして、火をイメージして
マリエル:火…炎…ボーボー…
エルトロッテ:どうですか?
マリエル:…でない
エルトロッテ:まあ、最初は誰でもそうですよ。
マリエル:マリエル、何か間違えてるの?
エルトロッテ:うーん…マリエル、なぜ最初に手で円を描くか、分かりますか?
マリエル:分かんない。カッコいいから?
エルトロッテ:違います!いいですか、マリエル?円(えん)は縁(えん)。こうやって円を描くことで、火を司る者に、縁を作っているんです
マリエル:縁を、作る…?
エルトロッテ:例えるなら、家のドアにノックするようなものですね。すみませーん、火を使わせてくださーいって。それで、相手が応えてくれれば、火を使える、という事です
マリエル:相手…?どこにいるの?
エルトロッテ:私たちには視えません。場所も、次元の違う所だと言われていて、ハッキリとは分かりません。だから、感じるんです
マリエル:感じる?
エルトロッテ:そうです。五感と心を研ぎ澄まして、その存在を感覚で見つけるのです。そのための円を描く所作、ということです
マリエル:研ぎ澄ませる…円を描いて、相手を見つける…
エルトロッテ:…どうですか?
マリエル:うー…、やっぱり、よく分からない…どうしたら上手くなるのかな
エルトロッテ:そうですね…あ、それじゃあ、今度の日曜日、空いてますか?
マリエル:日曜日?友達と遊ぶ約束は入ってないけど
エルトロッテ:それじゃあ、皆でピクニックに行きましょう!
◆日曜日 自然公園
マリエル:デート!デート!
エルトロッテ:デートじゃありません!デートというのは、その、恋人同士が2人きりですることでごにょごにょ…
真一:いいじゃないか、デート。3人でデートっていうのも悪くないだろ?
エルトロッテ:真一さん、今回の事で、デートの約束がチャラになったりしませんよね?
真一:しないよ。ちゃんと今度時間を作る。マリエルは父さんに預かってもらえればいいから…
マリエル:ねー!パパー!バトミントン、やろー!
真一:はいはい、ちょっと待ってな、先にシート敷いちゃうから
マリエル:マリエルも手伝うー!
真一:じゃあ、そっちの端っこ持ってな
マリエル:はーい!
エルトロッテ:ふふ、嬉しそうです
真一:久しぶりのピクニックだからね。テンション上がるのも分かる
エルトロッテ:真一さん、お弁当用意してくれてありがとうございます
真一:いいよ、久々に家族サービス出来て嬉しかった
エルトロッテ:そんな、真一さんはいつもサービスしてます、優しくしてくれてます!
真一:ありがとう。君からピクニックに行きたいなんて言ってもらえるとは、ちょっと驚いた
エルトロッテ:そうですか?
真一:ああ、エルはあまり我儘を言わないから。頼ってもらえると、とても張り切ってしまうよ
エルトロッテ:そんな…私はただ、今3人で居られるだけで幸せってだけで
真一:そういう謙虚なところ、とてもかわいいと思うよ
エルトロッテ:からかわないで下さい…
マリエル:…パパとママ、いちゃいちゃしてる?
真一:あ、見つかっちゃったか
エルトロッテ:だ、だからいちゃいちゃしてません!…それよりマリエル!バトミントン、ちょっと待ってください
マリエル:はい、ママも、ラケット!
エルトロッテ:はい、ありがとう…じゃなくて。今回は遊びにきた訳じゃありません。憶えていますか?
マリエル:えーと、魔法の修行?
エルトロッテ:そうです
マリエル:それを口実にパパといちゃつくって事じゃないの?
エルトロッテ:違います!どこでそんな言葉憶えてくるんですか!じゃなくて、これからバトミントンをする前に、心構えを教えておきます!
マリエル:心構え?なになに?
エルトロッテ:感覚を大事にするんです。前にも言いましたが、魔法は五感が大切です。それを気を付けながら、遊ぶんです
エルトロッテ:肌に受ける風とか、お日様の眩しさとか、冬の寒さと吐く息の白さとか。そういう、ちょっとした事にも注意して、感じ取ることが大切なんです
マリエル:ちょっとしたことにも注意する…いま、寒いけど、温かい
エルトロッテ:え?
マリエル:寒いけど、ママがくれたマフラーしてるから、温かい。こういう事?
エルトロッテ:ええ、そうですね。でも、今から運動するので、マフラーは取りましょうね
マリエル:はーい!
(間)
エルトロッテ:お弁当、おいしかったですね、マリエル
マリエル:うん!料理、パパの方がおいしい!
エルトロッテ:うぐっ!…まあ、それは、認めますけど…うぅ…
真一:でも、ママの卵焼きが一番旨かったよね?
マリエル:うん!おいしかった!
エルトロッテ:うう…ありがとうございます。それで、マリエル。感覚を感じ取ることはできましたか?
マリエル:うーん、バトミントンをしてると、息が上がって、ラケットを振るとヒュント音が鳴って。パパとママと一緒に食べたお弁当は、冷たかったけど美味しかった
エルトロッテ:そう、そうです!それが魔法の第一歩なんです!
マリエル:まだ、第一歩なの?
エルトロッテ:そ、そうですけど…でもそれは、とても大きくて大切な第一歩なんです
マリエル:そうなの?
エルトロッテ:そうです!
真一:ハハ、魔法を教えるのも大変だね
エルトロッテ:真一さんが言いだした事です!
真一:そうでした
マリエル:マリエル、ホントに魔法使いになれるのかな?
エルトロッテ:なれます!マリエルは魔法使いの子なんですから!…落ちこぼれの(小声)
マリエル:うん、マリエル、頑張る!魔法使って、学校で自慢する!
エルトロッテ:よーし、じゃあさっそく、円を描いてみましょうか
マリエル:うん!
真一:…頑張ってるなあ。2人とも
◆数日後 自宅
マリエル:…ただいま
エルトロッテ:おかえりなさい。…あれ?どうしました?
マリエル:…なんでもない
エルトロッテ:…?そうですか?じゃあ、魔法の練習、しましょうか
マリエル:…今日はいい
エルトロッテ:え?
マリエル:宿題あるから、今日はいい。それじゃ
エルトロッテ:あっ…
(間)
真一:そんな、暗い表情でいることがここ数日、続いてる、と…
エルトロッテ:はい…
真一:ピクニックの時は、あんなにやる気満々だったのに
エルトロッテ:何かあったのでしょうか…
真一:心配?
エルトロッテ:そりゃそうです!学校で嫌な事言われたのかもしれませんし、あっ…もしかして、私が落ちこぼれだっていうのがバレて、愛想を尽かしたとか?どうしましょう、どうしましょう…
真一:そんな大げさな
エルトロッテ:だって…だって…!
真一:おいで
エルトロッテ:…真一さん
真一:胸、貸してあげる
エルトロッテ:(真一の胸に頭を預ける)…はあ…温かいです。…すみません、取り乱しました…
真一:いいよ、いつもの事だし
エルトロッテ:真一さんは、やっぱり優しいですね
真一:そうかな
エルトロッテ:そうです。今だって、私が求めてること、見抜いて、してくれています
真一:お役に立てて何よりだ
エルトロッテ:…どうして、魔法学校に入学させたいと思ったんですか?
真一:そうだね…可能性を広げたかったからかな
エルトロッテ:可能性、ですか?
真一:そう、魔法学校に入れれば、将来になりたいものの選択肢が増える、と思った。マリエルには、なりたいものになってもらいたい。それが魔法使いじゃなくてもいい。ただ、魔法という技術は覚えておいて損はないだろ?
真一:なりたいもののために、後悔はしてほしくない。マリエルが選ぶ幸せの、手助けがしたかったんだ
エルトロッテ:…そうですね。私も、マリエルには、なりたいものになって、幸せになってほしいです。…よし!私、マリエルと話、してきます!
真一:もう大丈夫なのかい?
エルトロッテ:はい!十分エネルギー貰いました!行ってきます!
◆マリエルの部屋
エルトロッテ:マリエル?入りますよ?
マリエル:…どーぞ
エルトロッテ:…マリエル。今日の宿題は、終わりましたか?
マリエル:…終わった
エルトロッテ:魔法の練習は?
マリエル:…
エルトロッテ:マリエル。何かあったんでしょう?よかったら、話してくれませんか?
マリエル:でも…ママ、傷ついちゃうかもしれない
エルトロッテ:私が?大丈夫です、私はこう見えても強いんです
マリエル:…怒るかもしれない
エルトロッテ:怒りません、私はとても優しいのです。
マリエル:…でも
エルトロッテ:マリエル。無理にとは言いません。でも、私はマリエルの力になりたいんです
マリエル:…うん。ママいつも私の味方でいてくれてる
エルトロッテ:…私を、信用してくれませんか?
マリエル:…学校でね、魔法の練習してること、話したの
エルトロッテ:うん
マリエル:そしたら、男子が、魔法使いなんてもう古いって。時代遅れだって
エルトロッテ:…!そうだったんですか
マリエル:ねえ、ママ。魔法使いは時代遅れなの?魔法は、恥ずかしいものなの?
エルトロッテ:そんなこと
マリエル:私が魔法使いになりたいって、そんなに恥ずかしいことなの?
エルトロッテ:(マリエルを抱きしめる)…そんなこと、ありません!
マリエル:ママ…
エルトロッテ:確かに、魔法は前時代的で、今は機械とかITが主流ですけど…でも、恥ずかしいことでは、決してありません
マリエル:ママ…うう、ぐすっ…ホントに、ホント?
エルトロッテ:ええ、ホントです。事実大魔導士のメイガス様は魔法を通して交通や医療など様々な事に貢献してます
マリエル:ママは?
エルトロッテ:私?
マリエル:ママは、魔法が役に立ったことはあるの?
エルトロッテ:そうですね…正直に言うと、あまり大きな事には役に立ってません
マリエル:そうなの?
エルトロッテ:でも、ほんの小さなこと…例えば、暗闇で明かりを魔法で作ったり、迷子になったとき風に行き先を聞いたり。そんな些細な事に使ったりしました
マリエル:今の、スマホで全部できちゃう…
エルトロッテ:ええ、そうですね。だから、魔法なんて、なくても全然生活できちゃうんです
マリエル:そんな…じゃあ、マリエルのしてることって
エルトロッテ:ねえ、マリエル。私は別に、マリエルが魔法使いにならなくてもいいと思ってます
マリエル:え…?
エルトロッテ:でも、もしかしてマリエルには魔法使いになってやりたいことがあるんじゃないかって、魔法使いになりたいって言ったマリエルを見て、思ったんです
マリエル:…うん。ある。魔法使いになりたい
エルトロッテ:私は、その気持ちをとても応援したいって思います
マリエル:どうして?
エルトロッテ:だって、マリエルはとても可愛いですから
マリエル:可愛い?
エルトロッテ:ええ。マリエル。マリエルの名前に、なぜ「エル」って入ってるか、知ってます?
マリエル:ううん、知らない
エルトロッテ:実は、私とお揃いにするためです。エルトロッテの「エル」とマリエルの「エル」
マリエル:ホントだ…
エルトロッテ:あなたが生まれてきたとき、本当に可愛くて可愛くて、絶対この子は幸せになってほしい、って強く思いました
エルトロッテ:その想いは今も変わらなくて…マリエルのためなら、何だってしたい。そんな気持ちなんです
エルトロッテ:こんな子を授かれた私は、果報者です。あなたの幸せが、私の幸せになるんですから
マリエル:…ママ
エルトロッテ:うん?
マリエル:私ね、ママみたいな魔法使いになりたい
エルトロッテ:え…?私みたいな?
マリエル:うん、優しくて温かくて、縁(えん)を大事にする人。そんな魔法使いに、ママみたいになりたいの
エルトロッテ:…ズビっ…
マリエル:ママ?
エルトロッテ:…ぐすっ、ずずっ。ご、ごめんなさい。そんな事言われるなんて思ってもみなかったから
マリエル:ママ、もう一度、魔法使いになるの、教えてくれる?
エルトロッテ:ええ、ええ…!二回でも三回でも!何度でも教えます!
マリエル:…ありがとう、ママ
エルトロッテ:ええ、愛していますよ、マリエル
(間)
マリエル:…ところでさ、ママに聞きたかったんだけど
エルトロッテ:うん?何ですか?
マリエル:なんでいつも敬語なの?
エルトロッテ:え!それは、それは…
マリエル:それは?
エルトロッテ:…真一さんが、敬語が可愛いって言ってくれたから…
マリエル:…ママとパパ、ラブラブ
エルトロッテ:してません!
(間)
エルトロッテM:それから、月日が流れて、マリエルは魔法と向き合って、成長して成長して…
エルトロッテM:ついに、試験の日がやってきました
(間)
マリエル:じゃあ、行ってきます。お母さん
エルトロッテ:はい、いってらっしゃい。マリエルなら絶対大丈夫です!
マリエル:…円(えん)は縁(えん)、だよね?
エルトロッテ:はい!縁は大事なんです
マリエル:うん。…頑張ってくるね!
エルトロッテ:はい!
(終わり)
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