明示的な方法と暗示的な方法(matplotlib)

この note では、python 用の可視化ライブラリ、matplotlib に関する覚書を記述しています。

matplotlib の使用法には、大きく分けて2種類のご作法があり、それぞれ 明示的 (explicit)、暗示的 (implicit)と呼ばれています。

明示的な方法では、図に表示される内容物を生成する関数は、同時に返り値として、生成したオブジェクトを返してくれます。返されたオブジェクトを変数に代入して受け取ることで、後からそのオブジェクトに直接変更を加えることができます。そのような関数の例として、Axes.plot() が挙げられます。オブジェクト指向と思えばいいと思います。

暗示的な方法は、pyplot.plot() などを使い、直前に生成された描画領域にプロットを行うなどして、対話的に順番に作図を行います。シンプルなプロットなら少ない命令で行えますが、細かい指定をするのはかなり大変です。

この note では、なるべく明示的な方法を使う予定です。

明示的な方法、暗示的な方法どちらでも、最初のFigure の生成は matplotlib.pyplot を通して行われます。

参考URL:
https://matplotlib.org/stable/api/pyplot_summary.html

ちなみに、まおひらが最初にこの二種類の流儀の存在について知ったのは、以下のページを拝読した時です。matplotlib を使い始めたばかりで右も左も分からない時に、日本語で分かりやすく全体構造を紹介していただいていたので、とても助かりました。公式ドキュメントを読む時間の無い方は、一度目を通しておくとよいかもしれません。

最終更新 2024.7.26

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