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コンフォートじゃないコンフォートゾーン

今の職場はまさにタイトルの通りだ。

やっている仕事の一つ一つは簡単だ。
さすがに10年以上勤めているので、製品について聞かれても大体何も見なくても分かる。
分からなかったとしても、どこを見たらいいかは分かっているので、多少の時間の問題だけである。

コンフォートじゃないのは、量だ。
時間帯や時期にもよるが、数分に1件ペースで問題が出される。
その日に出題された問題を処理している間に、1日が終わる。
腰を据えてやらなければならないことが、常に後回しだ。

我ながら自分はやることが早い。
そのペースで捌かないと、帰れない。
そのペースで捌いても、終わらない。

まず駐在員が1人なのが問題。
というか、駐在員に任せようという短絡さが問題である。
現地人はすぐに辞めるし、一から教えないといけない。
なのでややこしい、社内知識がいる、面倒なものは駐在員に回される。

やっていることは簡単なのに、コンフォートゾーンではないのだ。


聞いた話では、例えば虐待されている環境でも、その環境がおかしいことを理解した上で、とどまってしまうことがあるらしい。
それを甘んじて受けないといけない、という心理で、予測できるというある種のコンフォートらしい。
(明らかに避けるべき環境ではあるが)

今の自分も、それに近いのかもしれない。



今日、現地従業員に「ドイツ生活はどうだ?」と聞かれた。
うまく取り繕うこともできず、「少し疲れた」と言ってしまった。
心配した顔をされたが、「これからしばらく忙しい時期だから、力を温存しとかないとね」と言って誤魔化した。

疲れたと言えるうちが花かもしれない。

とりあえず、日光だけは浴びるようにしている。
ドイツの空の下、妻特製のどて煮を食べた。

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