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ライブ

土曜日に久々のライブがあった。
とても好きなバンド、GLIM SPANKY(以下、敬称:グリム)の。

Walking on fireというアルバムをリリースしてからの貴重なワンマンライブで、抽選でチケットが当たった時は本当に嬉しかった。
一方で、世の中の状況から、中止になるかもしれないなとも思っていた。
結果的に心配せずとも、無事開催されてとても良かったと思う。

会場は新木場のスタジオコースト。
わたしが撮った写真を見た友達は、最初ライブハウスではなく、映画館だと勘違いしたようだ。確かに英字で書かれた「USEN STUDIO COAST」の文字はライブハウスというよりは、映画やミュージカル上映をしていてもおかしくない雰囲気がある。

そんな新木場コーストでグリムは、何度もライブを行ってきた。久々のカムバックといったところだろうか。

ライブ前、実はわたしは大のグリムファンでありながら、あまり新しいアルバムを聴き込まずにいた。特に深い意味は無く、気分がグリムを聴く気分ではなかったから。

グリムの曲は、
ボーカルの松尾レミ(以下、敬称:レミちゃん)と
ギターの亀本寛貴(以下、敬称:カメ)の2人が作っていて、ロックの中にちょっと古めのフォークやブルースのテイストを取り入れている。

歌詞に関しても、どこか西洋の異国の雰囲気があったり、強いロッカーなメンタルを歌ったりしている。
レミちゃんとカメは、全く攻撃的ではなく、穏やかな性格だが、曲になると途端に尖った印象を持つ人も多いのではないかと思う。

個人的にはレミちゃんのハスキーな歌声にかなり痺れる。
若い2人だけれど、大人のロック好きのおじ様たちにも受けが良い。

けれど、グリムの曲を聴いて泣くほど感動する時もあれば、歌われている内容によっては、かっこよくて純粋すぎる正論に心がキツく感じる時もある。

本当に自分の心と聴きたい音楽は、連携していて、外的な影響がなければ、
自分の気分に合っていて、最近ハマっているという音楽に、落ち着きや聴き心地の良さを求めてしまう。(もちろん飽きはくるのだけれど)

そして、そういう時にライブに行くと心の中がガラッと変化する。
やはり生演奏は違う。音だけでなく、見て感じて、初めてこんなにかっこいい曲があったのかと実感する。
今回でも、そんな風に思う曲を何曲も見つけられた。

コロナウイルスの影響で、ずいぶん観客側も減らしてのライブではあったし、
声を出すことも叫ぶこともできなかったけれど、久しぶりに良いもの、心に残るものを見たなと思う。

あれからしばらく、わたしはグリムの曲ばかり聴いている。
レミちゃんの歌声を聴いて、とことん気分だけはカッコつけて、過ごすことにした。

今はUp to meという曲を聴いていて、

「もう奇跡には頼らないわ
白馬の王子なんて何も与えてくれないよ」

という歌詞にぐっと来ているところ。

まだまだ、余韻は冷めないようです。

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