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パプアキンイロクワガタの生態と飼育(産卵セット〜成虫まで)

こんにちは。まおです。
今回は私が大人になってからカブクワにどっぷりハマるきっかけとなった魅力的なクワガタ『パプアキンイロクワガタ』について飼育方法をメインに書いていきます。
誰でも飼育が簡単に飼育ができるよう、道具や容器も専門のものではなく代用品をメインに紹介していきます(^^)

パプアキンイロクワガタについて

パプアキンイロクワガタ(以下パプキン)はその名の通りオーストラリアの北にあるパプアニューギニアに生息する小型のクワガタです。雌雄共に鮮やかな体色をしていて下記画像のように♀の方が光沢が強く出ます。

生態

食べ物は樹液ではなくキク科の植物の茎を♂が前足についているの扇形のカッターで傷つけ汁を吸います。

飼育下でもタンポポなどをケースに入れておくと、その行動が確認出来るようです。
飼育下では市販されている昆虫ゼリーを与えればOKです。

国産のカブトムシ・クワガタムシとは違い、日中に活動をするため観察もしやすいです。

図1 パプキンの♂
図2 パプキンの♀

飼育方法(成虫編)

飼育方法はとても簡単です。

飼育容器

  • プラスチック製の昆虫飼育ケース

  • プリンカップ(食品容器の一種)

  • 小型のタッパー

このような容器で十分に飼育が可能です。1匹辺り120ml程度〜の空間を用意できれば大丈夫です。大きめの容器で複数飼育することも可能ですが、単独で飼育した場合と比較して寿命は短くなります。

※カップやタッパーなどの飼育ケース以外の容器を使用する場合は使用前に画鋲などで蓋に空気穴を5つ以上空けてください。

容器の中に入れるもの


1.床材

水苔もしくは、おが屑が理想的です。
ペットショップやホームセンターに売られている昆虫用マット(土)は幼虫のエサであったり産卵用のものなので成虫には不要です。

匂いがするようになったり餌のゼリーの水分で汚れて来てしまったら、容器を水洗いして新しい床材に交換しましょう。(交換は1ヶ月程が目安)

個人的なオススメは水苔です
理由は
1.入手のしやすさ
2.吸水性の高さ
3.消臭力の高さ
4. 転倒死の防止力

『転倒死の防止』の説明ですが、
夏に街灯に集まってきた虫が、翌朝にはひっくり返って死んでいるのを見たことがある方も多いかと思います。

あれは別に街灯の下で寿命を全うした訳ではありません。平らな地面でひっくり返ったまま起き上がることが出来ずに衰弱死してしまう場合が殆どです。

飼育下でもひっくり返ったままになればいずれ衰弱死してしまいます。

その点水苔はひっくり返った時に自力で起き上がるための足場になります。

水苔はホームセンターで園芸用品として容易に入手することができます。少量であれば百均(セリア)に置いてあることもあります。ホームセンターの方が一度に多くの量を割安で購入できます。

ヒノキなどのおが屑もハムスター用等のペット用品としてホームセンターやペットショップで購入できますが、水苔よりも高く交換のスパンが短いためオススメできません。

2. エサ

ホームセンターなどで市販されている普通の昆虫ゼリーで十分です。高タンパクなどを謳った高価なものもありますが、極端に効果が出るものでは無いです(多分)
夏には百均でも購入できます。

毎日交換する必要はありません。空っぽになったりゼリーが乾燥したら交換してあげましょう。

注意して欲しいのがパプキンは小型種なので大きなゼリーだと食べ残し→腐敗→悪臭という連鎖が起きやすいです。

それを防止する為にゼリースプリッター(500〜700円程)という道具があります。必須ではありませんが、ゼリーを半分〜1/4にカットして使うことが出来て、顎の長い♂でも食べやすく、食べ残しも減らすことができます。

1つだけ注意しないといけないのは『ワイド』と表記のあるゼリーを買わないこと。ゼリースプリッターはワイドタイプのゼリー容器には対応していません。

容器・床材・ゼリーさえあれば成虫飼育を始めることができます。

⚠️注意⚠️

15℃〜30℃で直射日光を避け飼育してください。

この後は昆虫飼育の醍醐味でもあるブリード(繁殖)の説明に移っていきます。

これ以降は有料とさせていただきますが、パプキン繁殖(ブリード)について私の知る限り細かく初めての方にもわかりやすいよう解説をしておりますのでご興味のある方は購入後読み進めて頂けると幸いです。
(有料ノートはここまでの2倍近くのボリュームがあります)

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