第4回旧作杯参加レポート~昭和の緑単ウィニー
オンラインオールドスクール大会「旧作杯」が今年もやって来ました。今回の第4回旧作杯も当然のように参加。添削杯系列の大会は通算5回目の参加です。
前回の経験から《Chaos Orb》だけは冬のボーナスで買ったものの、相変わらずデッキ選択の自由度がない資産状況。最初は赤単トロールディスクを回してみたものの、あまりの回らなさに挫折。そんなとき、電子の妖精ことじんしんさんの緑単を見て、良さげだったので調整してみました。
1.使用デッキリスト
[クリーチャー]
4:《スクリブ・スプライト/Scryb Sprites》
4:《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
4:《森林狼/Timber Wolves》
2:《ゴミあさり/Scavenger Folk》
4:《疾風のデルヴィッシュ/Whirling Dervish》
4:《ワイルーリーの狼/Wyluli Wolf》
4:《エルフの射手/Elvish Archers》
2:《アルゴスのピクシー/Argothian Pixies》
4:《毒吐きナメクジ/Spitting Slug》
1:《Lurker》
[スペル]
4:《巨大化/Giant Growth》
2:《冬の宝珠/Winter Orb》
1:《Chaos Orb》
[土地]
10:《森/Forest》
4:《露天鉱床/Strip Mine》
4:《ミシュラの工廠/Mishra's Factory》
2:《ペンデルヘイヴン/Pendelhaven》
[サイドボード]
3:《崩壊/Crumble》
3:《平穏/Tranquility》
2:《弱者の石/Meekstone》
2:《ゴミあさり/Scavenger Folk》
2:《嵐の運び手/Storm Seeker》
2:《運命の回避/Avoid Fate》
1:《ハリケーン/Hurricane》
前回に比べて、デッキの旧枠率が高め。そもそも再録されてないカードが多いということでもあるのですが。備忘録も兼ねて採用カードの説明をしていきます。
・1マナクリーチャー
《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
説明不要のマナクリ。ぶっちゃけこのデッキだとラノエルスタートはあまり強くないのでラノエルから入りたくないものの、《露天鉱床/Strip Mine》が当たり前のように飛んでくるので2ターン目2マナを確約するためにラノエルスタートしてました。ゲドンにも強くて殴れるのでフル投入。
《スクリブ・スプライト/Scryb Sprites》
緑のくせに何故か飛んでる1マナ1/1。デッキの性質上《Moat》や《Sedge Troll》で詰む上に、《ミシュラの工廠/Mishra's Factory》もきついので、雑に殴れる航空戦力はかなり優秀でした。当然4。
《森林狼/Timber Wolves》
バンドという古えの能力を持った1マナ1/1。小粒が多いこのデッキだとバンドが地味に優秀で、相手のブロッカーを強引にぶち抜けるのがありがたかったです。この枠には《ナフス・アスプ/Nafs Asp》《ガズバンのオーガ/Ghazban Ogre》などの選択肢もあったものの、これらはアラビアンナイト出身=《City in a Bottle》で詰むという欠点があったので採用を見送りに。
《ゴミあさり/Scavenger Folk》
アーティファクトを壊せる1マナ1/1。Mox環境かつ《ミシュラの工廠/Mishra's Factory》がきついので、ファクト破壊にもアタッカーにもなるこのカードにはかなり助けられました。とはいえ戦闘ではほぼバニラなので、メインとサイドで分けて採用。
・2マナクリーチャー
《疾風のデルヴィッシュ/Whirling Dervish》
プロテクション(黒)かつ攻撃が通るたびに大きくなる、黒いデッキへのヘイトカード。相手が黒くなくてもノンクリであれば仕事をするのでメインから4枚採用。ダブシンなのがたまに辛い。
《ワイルーリーの狼/Wyluli Wolf》
タップで誰かを+1/+1する狼。ブロック後に自身をパンプして2/2のブロッカーにもなれます。アラビアンナイト出身というデバフを持っているものの、クリーチャー同士の戦闘で強く、《スクリブ・スプライト/Scryb Sprites》をパンプしながら殴れるのでフル投入。反面、相手がノンクリだとただの2マナ1/1なのでサイドアウト率が高いです。
《エルフの射手/Elvish Archers》
緑なのに何故か先制攻撃を持つ2マナ2/1。白単とかにいそうな能力ですがちゃんと緑です。各種パンプと合わせることで戦闘が有利になる上に、相手の《ミシュラの工廠/Mishra's Factory》が殴ってきても一方を取れるのが地味に偉い。
《アルゴスのピクシー/Argothian Pixies》
プロテクション(アーティファクトクリーチャー)に近い能力を持った2マナ2/1。《ミシュラの工廠/Mishra's Factory》にブロックされず、相手が殴ってきても一方を取れるのでノンクリ相手でも回避能力が生きやすいです。地味に《トリスケリオン/Triskelion》に完全耐性があるのもありがたいところ。採用枚数に悩みましたが今回は2で。
・3マナクリーチャー
《毒吐きナメクジ/Spitting Slug》
ブロックしたとき・されたときに2マナ払うと先制攻撃、払わないと相手が先制攻撃になる3マナ2/4。何故かこいつも緑なのに先制攻撃という……。ある意味デメリット能力でもあるのですが、相手のパワー合計が4以上になるか火力を合わせられなければ先制攻撃を持たれても困らないので、単純にサイズが優秀なクリーチャーになります。《アーナム・ジン/Erhnam Djinn》がアラビアンナイト出身かつ4マナと重いので、こちらをフル投入しています。
《Lurker》
ザ・ダークのアンコモン。攻撃がブロックをしてないターンは呪文の対象にならない3マナ2/3です。ソーサリーがほぼ効かず場持ちはいいものの、この枠は《アーナム・ジン/Erhnam Djinn》でも良かったかもしれません。
・スペル枠
《巨大化/Giant Growth》
緑のブーンズ。+3/+3修整を与えることで最後の一押し・《稲妻/Lightning Bolt》を防ぐ・デカブツを討ち取るなどやれることが多いです。当然4枚採用。
《Chaos Orb》
無色の万能パーマネント破壊にして、オールドスクール特有のカード。冬のボーナスを犠牲に購入しました(とはいえお値段がお値段なので、対戦中はプロキシにしていましたが)。持ってるなら入れない理由はないので採用。
《冬の宝珠/Winter Orb》
土地が1枚しか起きなくなるアーティファクト。マナを縛ることでビートダウンを完遂しやすくします。こちらはラノエルがあるので被害は少ないものの、《ミシュラの工廠/Mishra's Factory》《ペンデルヘイヴン/Pendelhaven》と相性が悪いのは懸念点。自由スロットなので、環境やサイドプラン次第では抜けると思います。
・土地
10:《森/Forest》
4:《露天鉱床/Strip Mine》
4:《ミシュラの工廠/Mishra's Factory》
2:《ペンデルヘイヴン/Pendelhaven》
緑マナ12枚と無色土地8枚の20枚構成です。《ペンデルヘイヴン/Pendelhaven》は1/1が多いこのデッキだと出来るだけ引きたいものの、伝説の土地なので2枚で抑えています。
・サイドボード
《崩壊/Crumble》
アーティファクトを破壊するスペル。ライフを回復されるのと撃ち先がないと腐るものの、割る先も多いので3。ここの枚数はかなり迷いました。これに限らず、サイドボードは直前まで悩み続けました。
《平穏/Tranquility》
エンチャント破壊スペル。オールドの緑でエンチャントに触れるのは殆どこれだけなので採用。これがないとレジェンドの強力なエンチャント(特に《Moat》)を置かれるだけで詰むので、最低3枚は欲しいです。
《弱者の石/Meekstone》
パワー3以上が起きなくなるアーティファクト。このデッキだと《疾風のデルヴィッシュ/Whirling Dervish》が育たない限り影響が皆無なので、相手のファッティだけを縛れます。《Sedge Troll》に対する苦肉の策+《Juzam Djinn》などを止めて自傷ダメージを稼ぐのがお仕事です。
《運命の回避/Avoid Fate》
パーマネントを対象にしたインスタントかオーラを打ち消す1マナインスタント。相手の除去に対処するスペルです。とはいえソーサリーが消せない・全体除去には無力・火力は《巨大化/Giant Growth》でも対処できるなどの理由で枚数は抑え目です。
《嵐の運び手/Storm Seeker》
相手の手札分相手にダメージを与えるインスタント。《黒の万力/Black Vise》と迷ったものの、マナ域が被りにくく奇襲性が高いのでこちらを採用。とはいえ一度も撃てたことがないので有用性は未だに分からず。素直に《黒の万力/Black Vise》でも良かったかも。
《ハリケーン/Hurricane》
飛行クリーチャーと本体にだけ飛ぶX点火力。《セレンディブのイフリート/Serendib Efreet》の処理用と本体火力を兼ねて直前で採用したものの、使いどころは特に訪れず。これを入れるよりは適当なクリーチャーでも入れたほうがいいかもしれません。
2.大会結果
R1 ザデック 〇××
G1 クリーチャーを展開しながら殴って、《森林狼/Timber Wolves》でバンドを組みながら《ミシュラの工廠/Mishra's Factory》を乗り越えて勝ち。
G2 《神の怒り/Wrath of God》で盤面を流され、それを《新たな芽吹き/Regrowth》で使い回されて負け。
G3 ワンマリ後、森ラノエルラノエルキープしたら全て割られて、《The Abyss》まで置かれた上に緑マナ引けず負け。
R2 黒単t青コントロール 〇×〇
G1 ひちすら横展開して殴って勝ち。
G2 精神錯乱で手札を殆ど持っていかれて、《Juzam Djinn》にライフを削られる。何とかお見合いに持ち込むも《地獄界の夢/Underworld Dreams》+《Ancestral Recall》対象こちらで負け。
G3 《疾風のデルヴィッシュ/Whirling Dervish》とその他クリーチャーをひたすら展開して勝ち。
R3 青茶単 〇〇
G1 《巨大戦車/Juggernaut》を連打されるも、《アルゴスのピクシー/Argothian Pixies》と《森林狼/Timber Wolves》軍団で殴り勝ち。
G2 《氷の干渉器/Icy Manipulator》を連打されるも、《疾風のデルヴィッシュ/Whirling Dervish》を寝かせてる間に《スクリブ・スプライト/Scryb Sprites》でビート、最後は《巨大化/Giant Growth》連打で勝ち。
R4 アーニーゲドン? 〇×-
G1 ひたすら横展開して《巨大化/Giant Growth》で押し込み勝ち。
G2 《セレンディブのイフリート/Serendib Efreet》を二連打されて止まらず負け。
G3 《支配魔法/Control Magic》と《Preacher》で盤面取られるも《弱者の石/Meekstone》で《アーナム・ジン/Erhnam Djinn》と《セレンディブのイフリート/Serendib Efreet》を釘付けにして殴り合いに。お互いライフ少なくなったところで、相手が《心霊破/Psionic Blast》で心中を図ってきたので引き分けに。
R5 トロールディスク ××
G1 《スクリブ・スプライト/Scryb Sprites》を《支配魔法/Control Magic》されて《Sedge Troll》を抜けず負け。
G2 《Library of Alexandria》で無限に引かれて《Sedge Troll》を抜けず負け。
R6 カウンターバーン ××
G1 2ターン目《Timetwister》で土地を沢山引かされて《地震/Earthquake》と《火の玉/Fireball》で盤面を流され、《Sedge Troll》で負け。
G2 《Library of Alexandria》で引かれつつ《火の玉/Fireball》で盤面流され、《Sedge Troll》相手に立て直すも《地震/Earthquake》X=7でライフが持たず負け。
2-3-1でした。途中までSEに残れる可能性はあったものの、そこから苦手な《Sedge Troll》デッキを連続で踏んだのが辛すぎました……。次回は白単も組んでみたいものの、まだ先なのでおいおい考えます。
主催の添削さん、スタッフの方々、対戦してくださった皆さん、ありがとうございました。
3.追記
まさかのデッキ賞を頂きました。前述の通り元々は拾い物のリストからスタートしているので恐縮ではあるものの、独自に調整した部分を評価して頂けたのだと思います。調整や練習に付き合ってくださった方々や選んでくださったスタッフの方たち、そして緑単を組むきっかけになったじんしんさんには改めて感謝します。
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