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私が大切にできなかったこと

去年はよいことも沢山あったけれど、散々な目にもあった一年だった。

中には思い出すだけで怒りと悲しみと後悔の気持ちが沸いて出てくる出来事もあった。なんで私がこんな目に遭わなきゃいけないんだろう?そんなに私は悪いことをしただろうか?神様がいるとしたら、あまりにも不平等すぎるんじゃないか?まるで悲劇のヒロインかという内容で、考えてもどうしようもない、くだらないことばかり考えていた。普段だったら考えないことだ。こんなにひどい1年は生まれて初めてだったと思う。

どうしてそんなことが立て続けに起こったのか振り返ってみると、私がすべきだったことも今なら少し見えてくる。反省と共に少し書こうと思う。

特別な内容ではない。でも特に妊婦の方、第一子育休中の方はぜひ反面教師にしてほしい。

■一人になる時間を作る

第二子妊娠が発覚して、ほどなくしてつわりが始まった。よくある匂いつわり、食べつわりが主だったけど、一日中船酔いのような感覚で過ごしていた。吐くほどではないけれど、気持ち悪い。食事をすれば気持ち悪いのは収まるけれど、食べ過ぎてもよくない。特定の食べ物じゃないと食べたくない。第一子妊娠中と似たような症状だったから、同じ対応をすればよかったけれど、それでもやはりしんどいものはしんどい。特にオムツ替え、離乳食が苦痛だった。オムツを替えるときは息をとめて、離乳食をあげるときはマスクをつけていた。

つわりが収まってからは、せり出すお腹がつらかった。反り腰になって腰痛も始まったし、坐骨神経痛もあった。安定期ではあったけれど、疲れやすく、毎日くたくたになっていた。余裕がなくなっていった。

今思えば一時預かりを積極的に利用すべき状況だったと思う。月1日でも、週1日でも自分一人の時間を作るべきだった。そうすることができていたら結果も違っていたような気がする。

もちろん当時「利用したほうがいいかな」と思っていた。現に数回は予約をとったこともある。それなのに利用しなかった。すべてキャンセルした。なぜか。

子どもに対する罪悪感があったから。

育休中で、しかも第一子で、ワンオペしている人なんか私以外にもたくさんいて、みんな毎日普通にこなしている。だったら私にもできるはずだ。できなければおかしい。大体今ちゃんとできなくて、そんな状態で第二子が生まれたらどうするつもりなんだ。お金だってもったいない。

そういう考えが私を支配していたと思う。怠けてはいけない、と思っていた。一時預かりを利用して自分一人になるのは「ずるい」こととすら思っていた。そして利用したことがないからこそ「万が一預けているうちに子どもに何かあったらどうしよう」という不安感もあった。

土日は夫が子どもを積極的に見てくれていたこともあって一人の時間は一見するととれていた。だから「大丈夫」「息抜きできてる」と思い込んでいた。

でも実際は十分な休息にはなっていなかったと思う。私は私を結果的に追い込んでいた。反省しかない。

大切なことは、一人の時間は積極的にとること。夫や支援者がいて、一人の時間をもらえていても、更に平日にゆっくりする時間があってもいい。一人になってもいい。ゆっくり休んだ方がいい。

■子どもとの関わり

これについて後悔していることはそれほどない。自分がやりたいと思っている関わりはほとんどすべてこなせていた。

たとえば離乳食はなるべく手作りであること、新しい食材をどんどん試すこと、こまめにストック作りをすること。絵本は毎日たくさん読み聞かせすること。なるべく一緒にそばで遊ぶこと、外に出かけて遊ぶこと。遊び方にもこだわった。子どもの月齢に合わせて手作りおもちゃを作った。毎日のスケジュールが子どもにとって分かりやすいようにルーティーン化し、昼寝や夜の就寝時間は同じになるように調整した。

その一方で子どものことで悩むことが多かった。たとえば肌荒れ。保湿をちゃんとしていてもなかなかきれいにならなかった。離乳食でアレルギーがでるのではないかといつも不安だった。発達が気になった。すべて細かいことだ。だから相談しても「それくらい大丈夫」「心配しなくてよい」と言われるばかりだった。でもそう言われれば言われるほど、悩んでいる自分が独りぼっちになっている気がした。

子どものことを考えて頭を埋め尽くすと「ちゃんとした育児をしたい」という完璧主義的な欲求は満たされた。でもその一方で「少しゆっくりしたい」「休みたい」という本能的な欲求が満たされなくなっていた。自分で自分の首を絞めていた。

自分のことをちゃんと客観視すること。時には子どもより自分を優先すること。自分を犠牲にしすぎないこと。疲れ切った親と、適度に息抜きできている親、子どもにとってどっちが望ましいかは自明の理だと思う。

■ちなみに現在

週1~2回一時預かりを利用するようになった。同じ場所で同じ担当者の方々に継続的に見てもらうことで、子どももすぐ慣れたし、保育士さんからかわいがってもらえている。

それから1度だけおためしでシッターにも来てもらった(ちなみに言うとすごくよかった)。

第二子出産後は産後ケア入院もした(これもすごくよかった)。

現在は大分夫婦ともに息抜きをとりつつ、育児ができているように思う。そして子どもが家にいる間は自分のやりたい育児をやれていると思う。きっと今が一番いいとこどりできている。

第二子が大きくなって一時預かりを利用できるようになったら、たぶん二人まとめて預かってもらう日を作るだろう。

大人だけの時間もとても大事だと思う。

やっとそういう資源があるのだから使うべき、という考え方になることができた。そういう意味では去年の反省を生かすことができているな、と自分を褒めてあげたい。

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