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バカだと思われる負け方をしたくない

 こんにちは。まお(@maoevolve)と申します。最近はカードゲームより勉強にハマっててそちらにお熱です。移動でそれなりに時間が出来たので暇つぶしにnote書いてみました。

 早速本題に移ります。「バカだと思われる負け方をしたくない」とタイトルにありますが、私がこの記事で本当に伝えたいのは「バカだと思われてもいい」というお話です。これだけではなんのこっちゃという感じだと思うので噛み砕いていきます。

 まず、「バカだと思われる負け方」とはなんぞやという話です。このnoteの読者の殆どはカードゲームプレイヤーの方だと思うのでカードゲームで例をあげてみます。


 今はゲーム終盤、あなたのターンです。このまま何もしない場合、次の相手のターンにリーサルカード「A」をプレイされれば簡単に負けてしまう状況です。しかし、あなたの手元にはプレイすれば「A」をケア出来、確実にあなたの次のターンを迎えられるカード「A’」があります。


  ここでの「バカだと思われる負け方」とは、「A’」をプレイせずに温存して、次の相手のターンで「A」をプレイされてしまいあっさりと負けてしまうことです。負けた後、あなたはどうなるでしょうか。手札を置いてしまえば相手から「こいつは何で『A’』をプレイしなかったんだ?バカなのか?」と思われたり、相手に手札を見せなくても隣で見ていたプレイヤーに「あいつ『A’』を使わずに『A』で負けてバカなやつだ」と思われたりするでしょう。これは想像に難くないのではないでしょうか?

 誰しもこのようにバカにされるのは気持ちのいいものではないはずです。ではどうすればバカにされないでしょうか?答えは明確で、「A’」をプレイしてしまえばいいのです。簡単ですね。

 ………当たり前ですがこれだけで話は終わりません。

 では、次の場合はどうでしょうか。

 今はゲーム終盤、あなたのターンです。このまま何もしなければ、次の相手のターンにリーサルカード「A」をプレイされれば簡単に負けてしまう状況です。しかし、あなたの手元にはプレイすれば「A」をケア出来、確実にあなたの次のターンを迎えられるカード「A’」があります。
 ただし、あなたは、「A’」をプレイした時の勝率を約10%、プレイしなかった時の勝率を約12%くらいとして見積もっています。

 前文は全く同じですが、今度は「A」をケアせずに割り切ってしまった方が勝率が高そうである、という条件がつきました。この状況であなたが取るべき行動は当然、「A’」をプレイせずに自身の勝率を最大化することです。カードゲームを競技とて取り組む以上はこの選択をするべきということは論を俟たないでしょう。

 しかし、あなたは本当に「A’」を温存出来るでしょうか?もし温存すれば周りで見ているプレイヤーからバカにされるかもしれません。もしその対戦が配信卓だったら…もしあなたの10%と12%という見積もりが少しズレていたら…。本当に2%という僅かな、しかも不確かな勝率を追い求められるでしょうか。どうせ変わらないのだからパッと見正しそうな、とりあえず次のターンを迎えられる「A’」を使ってしまうこともあるのでは無いでしょうか。

 ここまでお読み頂けた方には、冒頭の「相手にバカだと思われてもいい」という言葉の意味が伝わったのではないでしょうか。カードゲームにおいて、勝率の最大化に繋がらない「負け方」を気にするべきではありません。当たり前ですが、カードゲームでは勝てば3点、負けは全て等しく0点であり、「負け方に貴賎なし」です。そしてこれは、カードゲーム以外の対戦ごとにも通じます。程度や頻度の差はあれど、FPS、格ゲー、ポーカー、将棋、囲碁、ひいてはスポーツでも同様の事象は発生するでしょう。

 ご高覧ありがとうございました。皆さんが「バカにされることを恐れない戦い方」を出来ることを願っています。



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