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『ぼっち・ざ・Dojo』な門下生……どーするよ?

この記事は『2023年 CoderDojoアドベントカレンダー』の12月12日の記事になる……はずでした 😖

書きたい事はアドベントカレンダーの企画がはじまった当初から書くかあと念慮をしつつも、就労移行支援事業所への通所や求職活動、日常生活に忙殺されておりました。

そんな『CoderDojo Sapporo』の駄メンターの要らぬ杞憂の話をダラダラとちょっと語ります。

なお、記事のヘッダー画像は、筆者が描いたM10サイズのアクリル絵の具キャンバス画『苦海の海の畔へ』となります。


まず、オチ

引用でも書き残しておきます:

N高にはずっと不登校で小学4年生レベルの分数の計算ができない、他人と話すときに目を合わせられない生徒もたくさん入学してきます。そういう生徒がGMARCHに合格できるか?N高はそんな魔法ができる学校ではありません。でも、数学と国語は小学4年生から復習できる授業はつくっています。そして、他人と目を合わせられない生徒はバイトの面接にすら受かりません。そういう生徒も含めて、すべての生徒にオンラインで面接の練習ができるプログラムも開発しました。卒業に必要な授業ではありませんが、生徒の将来を考えると一番大切だと考えましたので、できるだけ全員が受けてくれるように指導しています。推薦入試や総合入試の面接対策もできますし、実際に受けた生徒の合格率はかなり上がっています。 N高は魔法が使える学校ではありませんが、生徒のためを考えたら、本当に必要だろうし、できる範囲だということは、ふつうの学校がやってないことでもできるだけやるようにしています。 それでも学校がなにをやっても振り向いてくれないで、閉じこもってしまうような生徒だってたくさんいるわけです。そういうオンラインの生徒やN高の通学コースでも不登校の生徒にできることはN高でもできることはあまりありません。 そういう生徒に対しては、それこそ電話をかけまくったりして、せめて高校として必修のオンライン授業だけは受けるように、そして卒業だけはできるように指導しています。 また、そういう生徒が、在学中、卒業後にN高生だったということで恥ずかしい思いをしないように、N高の評判をあげる。それだけはすべてのN高生に対して学校がしてあげられることだと思っています。

https://twitter.com/gweoipfsd/status/1729584236028715357

杞憂の内容

ぼっちさんが居ます(以降、『ぼっち氏』としておきます)。

特に周りがやっている事に興味を示す様子は無く、匿名掲示板のまとめサイトを眺めてたりして過ごしてる事が大半で、ぼっち氏曰く、
「過集中で頭が痛くなるので」
と言うことで、息抜きでそうやって時間をやり過ごしている様です。

筆者にとって何が心配・悩みの種なのか

真っ先に浮かぶのは、
「『匿名掲示板のまとめサイト』の広告が破廉恥なので、せめて広告ブロックとかして少し抑えてくれないか」
という個人的な要望があるのですが、指摘する機会を逃してしまってました。

18歳を超えてしまうので、門下生(Ninja)として今後も受け入れるか、筆者個人としては悩ましいです。

ちょっかいへの反応

という事で、とりあえず筆者にはちょっかいを出す位しか思いつかないので、ぼっち氏にちょっかいを掛けてみる事にしたのでした。

弊Dojoでは参加登録した際に「何をやりに来るのか」はアンケートを取っておりまして、ぼっち氏の登録内容には『3DCG』と記されていました。

「進捗どうですか?」

幸いな事に3DCGの心得は『Blender』が専門ですが筆者にもあるので、ちょっかいで、
「進捗どうですか?」
と声掛けをしました。
その時にはぼっち氏は『MAYA』のウィンドウを出してくれるので、メッシュの貼り方について一言助言をしたりという事はしました。
しかし、筆者が離れるとまた時間のやり過ごしに注力する様子でした。

他の子のやってる事を軽く紹介する

「『Scratch』でキャラクターのアニメーションしてる子が居るで?」
と声掛けをしたりもしましたが、見に行くといった様子は以降無く、ちょっと寂しい気持ちに筆者個人はなりました。

眺めてる動画について話題を出す

奇遇な事に、TRPGのリプレイ動画を眺めている時があったので、
「え? 今度『クトゥルフ神話TRPG』やる?
と問いかけたりしたのですが、見ているのが思いっきりネットスラングやサブカルチャーネタ多用のものだった為か、顔を伏せて恥ずかしがっておりました。以降、何も進展は無いです。

我が身振り返りて

「俺がぼっち氏と同じ位の年齢の時に、同じ環境下だったら割と他人のやってる事を見に行ったりしそうなのだが」
と思ってあれこれちょっかいを出したのですが、果たして筆者自身が本当にそんなに上手くできたかなあと、同じ年頃の自分をこのエッセイを記しながら思い返してみます。

同じ年頃の筆者の心境を思い返すと、学校の授業とほぼ同じで、
「椅子から離れてはならない」
という強迫の念が場所を問わず働いてしまうかもしれないなと思ったり。

また、ぼっち氏に限らず10歳を越えた辺りの門下生はかなり没入し易い印象を受けております。裏を返せば、
「高校の授業中に隣の男子に卑猥な音声の声真似でちょっかいを掛けられた程度で、吹き出すのを堪えるので精いっぱい」
という筆者の様な注意力散漫さが無いのは、心底羨ましい所でもあります。

ここ数年の筆者は、その注意力散漫さや多動性を活用して、あちこち見回っては誰が何をやっているか、ソーシャルスキミングする様な趣味の悪い能力に昇華してしまった節はあります。なのでちょっかいを出す事が得意でもあり、厄介な癖になってしまった気もします。

と筆者自身の事は書いてみたものの、彼らも脳裏ではかなり多動な状況下(あれこれと色々な思慮念慮が無秩序に錯綜している)なのかもしれなく、その思慮念慮の統制を図る為に没入しているのかもしれません。あくまで筆者の複数あるうちの解釈の一つです。

ぼっち氏達の境遇

加えて、2020年の時勢を加味すると、ぼっち氏達は何かと人に合わない学生生活の方が長かったので、良くも悪くも独りに慣れているのかもしれないと憶測します。

ましてや独りで居る事について叱られる事も無い為。
「社会順応における孤立回避」
を強いられる筆者個人には、大変に羨ましく思ってしまう所存です。

結局どうしたか

最終的に、筆者はぼっち氏に、
「左利き独特の小汚い手書きのお手紙」
に、以下の事を明記して伝えることにしました:

  • Dojoは来ていて居心地は良いか

  • 18歳を越えてしまうと、ただDojoに通う事はできないと思う

  • 今後もDojoに通い続けるなら、後輩への助言や手助けをしてくれると助かる

  • アニメ絵コンテへの感心や感性が高いのは察してるが、分析したりしていくと尚良い

  • 俺が手紙に書いている事に「何か変だ」と思ったら、遠慮なく俺や師範(チャンピオン)に苦言を訴えて欲しい

加えて、今後の進路について悩んでいる事をちょっかいを出した際に耳に挟んだので、
「札幌で3DCGの需要がありそうな企業は幾つかあるよ」
「専門学校進学も視野に入れて良いんじゃないかな」
という事は口頭で伝えました。

このエッセイを書き終えて

然るに、時の流れと年齢は無常ながらも、我々の幼さ・幼稚さというものは、期待する程に薄れる事は無いというのか、相対的に求められる『歳相応』には成長しないものなのかもしれません。

「精神的向上心のない奴は馬鹿だ」

夏目漱石『こころ』より

と、どこぞの『先生』が結果的に殺めてしまった友人が言ったものですが、社会生活や生計の為の労働も続かない、駄メンターの分際の筆者では、
「各々が身の丈の精神的向上心は持っている」
事を信じ、ぼっち氏含む門下生や他メンターの方々別け隔て無く、自分の知見や人生訓を例示する事が、講師でも無く肉親でも無い『メンター』の立ち位置かと思う所存です。

答えは自分で見つけるんだよ!

『DAEMON X MACHINA』は
『ガンズ・エンプレス』のゲーム中ボイス

フリー(自由)ウェアでの自由な創作活動の探求と推進したいっす。みんな妄想や空想をもっと書き(描き)出すといいと思うのだけどなあ……。