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ビタミンの中で、皮膚にとって重要度の高いものは?

 皮膚にとって大切なビタミンは何かと問われた際、多くの人はビタミンC(アスコルビン酸)、※ビタミンE、を思い浮かべるのではないでしょうか。もちろんそれら二つのビタミンは美しく健康な肌の形成に重要ではありますが、より不足してはいけないビタミンがあります。
※ビタミンEはα-トコフェロール、β-トコフェロール、γ-トコフェロール、δ-トコフェロール、α-トコトリエノール、β-トコトリエノール、γ-トコトリエノール、δ-トコトリエノールのそ総称です。

 それがビタミンB3(ナイアシン)です。ニコチン酸アミドとも言いますが、これが欠乏するとペラグラという病気を発症するリスクがとても高まります。


ペラグラとは

 ナイアシンの欠乏によって起こる皮膚炎、粘膜炎をはじめとする疾患です。肌に赤い発疹や痛みが発生したり、食道の粘膜状で炎症が起こったり、さらには下痢や嘔吐、口内炎などを引き起こす疾患です。実際にペラグラを発症した患者には、ニコチン酸アミドを投与する治療を施すと症状が回復するようです。

 また、ビタミンB3は皮膚だけでなく、DNAの保護及び修復、コレステロールの調節に密接に関わっています。

 皮膚の話から少し外れますが、ビタミンB3の欠乏は統合失調症を発症させるリスクとも無関係ではないようです。統合失調症とは人間の様々な能力(言語、感情、知覚等)が低下してしまう状態を指します。一種の精神障害ともされるようですが、思考がまとまらなかったり、情緒が不安定になってしまったり、酷い場合には幻覚や異常行動等を引き起こします。

 ここまでの記事を読んでいただけると、なんとなくビタミンB3の重要性を感じていただけたかと思います。

 ビタミンB3は糖質過多による欠乏が大きいので、食生活の大半がパンや米、簡易的で砂糖入りのシリアル、とうもろこし(又はとうもろこしが原材料の食品)が占めている人は要注意です。ちなみにビタミンB3はマグロ、豚肉、鶏胸肉、七面鳥、サーモン、イワシ、さつまいも、アボカド、エンドウ豆等に豊富に含まれています。

 肌をより健康に保ちたい方はぜひビタミンC、ビタミンEにプラスしてビタミンB3の摂取レベルを高めることを意識してみてはどうでしょうか!


今回はこれで以上です。
ありがとうございました。

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