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【短歌】よろづの言の葉

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「やまと歌は人の心を種として、よろづの言の葉とぞなれりける」 先人もすなる短歌といふものを、僕もしてみむとて詠んでみます。
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君想う私の心は網の上
温められて膨らんでゆく よろづ萩葉

年の瀬にふと気がつくと見つめてる
積み上げられた、みかんの山を

視線の先は蜜柑か、未完か…

霜月に暑い日差しを浴びながら
移っていいの?と戸惑うもみじ

秋の夜甘い香りにふと見上ぐ
姿見えずもそこに咲く花

詠いたい三十一文字の短き歌
飾らぬ思いを言葉に乗せて

千年の時超え君に逢いに行く
腕に枕を抱(いだ)く長き夜(よ)

君を推すこころの消ゆることあらば 末の松山波もこえなむ 訳) あなたを推す気持ちが消えることがあったら、末の松山を波がこえるでしょう(そんなことはありえません)

いにしえの北の都の多賀の城
かの歌詠みが愛した地なり

白い頬をふわりと撫でる甘い風
秋季を運ぶ金色の花

十五夜に同じ月を見ていてほしい
想いを馳せるいつかの君に

夢でさえ逢坂の関は許されず
一目逢いたい枕の君に #推し短歌

お腹空き買い物に行く夕暮れ時
秋の味覚がそこにもここにも

戸を開けてひやりと感じる秋の風
少し懐かし暑きあの日々

秋分けて天見上げたる彼岸花 向こうの平和を願い輝く