【2026年3月期に総還元性向を70%以上を宣言】安藤ハザマ(1719)の買い時を、中期経営計画と直近の決算から分析!
こんにゃちは、まぬるねこ🐱です。
本日は、2026年3月期に総還元性向を70%以上を宣言している安藤ハザマ(1719)の銘柄分析記事です!
3分で読める無料記事なのでぜひ最後まで読んでください!
免責事項
-この記事は具体的な銘柄情報や筆者の取得目標価格などが含まれますが、購入推奨の意図はございません。
1. 銘柄概要
銘柄コード: 1719
企業名: 安藤・間株式会社
上場市場: 東京証券取引所プライム市場
業種: 建設業
企業規模:
時価総額: 約2,047億円(2024年10月17日現在)
従業員数: 約5,000名
安藤・間株式会社は、建設業界において幅広い分野で事業を展開する総合建設会社です。土木工事や建築工事を中心に、国内外で豊富な実績を持ち、技術力と信頼性で高い評価を得ています。
2. 事業内容とビジネスモデル
主な事業セグメント:
土木事業: 道路や橋梁、トンネルなどのインフラ整備を中心とした土木工事を提供。公共事業を多く手掛けており、長期的な需要が期待されます。
建築事業: オフィスビルや商業施設、住宅など多様な建築プロジェクトを展開。特に耐震技術や環境対応型建物の施工で評価が高く、大手企業や公共団体からの受注が安定しています。
環境・エネルギー事業: 再生可能エネルギー施設の建設やエネルギー効率向上に関する事業を展開。近年は、サステナビリティへの取り組みを強化しています。
収益構造:
土木事業と建築事業が主な収益源で、公共事業や大規模な建設プロジェクトの受注により、安定した売上基盤を持っています。環境・エネルギー事業も成長分野として期待されています。
ビジネスモデルの強み:
高度な技術力と多様な分野での豊富な経験により、信頼性の高いプロジェクト遂行が可能。環境対応型建築技術やエネルギー関連技術にも注力し、今後の成長が見込まれています。
海外展開の状況:
アジアを中心に、インフラ開発や建設プロジェクトの展開を進めています。現地パートナーとの協力体制を築き、地域のニーズに合わせたプロジェクトを実施しています。
3. 財務状況の詳細分析
財務指標:
PBR: 1.16倍
PER: 11.70倍
配当利回り: 5.31%
キャッシュフロー分析:
営業キャッシュフローは安定的で、建設プロジェクトへの再投資や人材育成に注力しています。持続的な成長基盤を支えるための設備投資が進行中です。
自己資本比率: 約50%(推定)
流動比率: 約140%
負債比率: 約60%(健全な水準)
4. 業績分析
過去3〜5年の売上高推移:
2021年3月: 352,146百万円
2022年3月: 340,293百万円
2023年3月: 394,128百万円
2024年3月: 396,000百万円(予想)
2025年3月: 406,200百万円(予想)
営業利益・経常利益・純利益の推移:
2021年3月: 営業利益 27,356.0百万円、経常利益 25,890.0百万円、最終利益 17,188.0百万円
2022年3月: 営業利益 26,600.0百万円、経常利益 25,838.0百万円、最終利益 17,671.0百万円
2023年3月: 営業利益 18,591.0百万円、経常利益 18,450.0百万円、最終利益 12,610.0百万円
2024年3月: 営業利益 18,500.0百万円、経常利益 18,540.0百万円、最終利益 12,400.0百万円(予想)
2025年3月: 営業利益 22,100.0百万円、経常利益 22,100.0百万円、最終利益 15,200.0百万円(予想)
1株益の推移:
2021年3月: 89.0円
2022年3月: 88.8円
2023年3月: 91.5円
2024年3月: 91.5円(予想)
2025年3月: 97.1円(予想)
1株配当の推移:
2021年3月: 30.0円
2022年3月: 40.0円
2023年3月: 50.0円
2024年3月: 50.0円(予想)
2025年3月: 60.0円(予想)
5. 市場環境と競争分析
業界全体の成長性とトレンド:
国内外でのインフラ需要が拡大しており、特に再生可能エネルギー関連のプロジェクトが注目されています。安藤・間は、環境対応型建物の建設技術を有しており、持続可能な建設市場での成長が期待されます。
市場規模と成長率:
建設市場は安定成長が見込まれており、特に都市再開発やインフラ更新需要の増加が期待されます。安藤・間はこうした成長機会に対応し、技術力を強化しています。
競合他社との比較:
清水建設、大林組などと競合。安藤・間は特に環境対応やエネルギー効率を重視した建設技術に強みがあり、差別化を図っています。
主要な競争要因:
技術力、コスト効率、持続可能な建設技術が競争要因です。安藤・間はこれらの分野で競争力を有しており、持続的な成長を目指しています。
6. バリュエーションと投資判断
株価指標:
PER: 11.70倍
PBR: 1.16倍
配当利回り: 5.31%
アナリストの目標株価とその根拠:
目標株価: 1,333円(現行の業績および成長見通しを考慮した評価)
市場コンセンサスとその評価:
建設需要と環境対応型技術の強化により、割安感があり長期的な成長が期待されています。高い配当利回りも評価され、特にインカムゲインを狙う投資家にとって魅力的な銘柄です。
投資スタンス:
インカムゲインと長期成長の両方を期待できる銘柄。高い配当利回りを維持しつつ、環境対応型建設市場での成長が期待されます。
7. 最近のニュースと話題
最新の企業発表:
再生可能エネルギー関連の建設プロジェクトを強化。環境負荷低減に向けた技術開発を発表し、サステナビリティへの取り組みを進めています。
市場での話題や評判:
環境対応技術の強化とともに、再生可能エネルギー分野での展開が注目されています。また、堅実な配当政策が株主から高評価を得ています。
投資家の注目ポイント:
高配当と持続可能な成長: 配当利回り5.31%と高く、建設分野での環境対応型技術への投資が進むことで、持続的な成長が期待されます。インカムゲインを重視する投資家にとって魅力的な銘柄です。
8. 直近中期経営計画の注目ポイント
事業ポートフォリオの強化と新分野への進出
説明: 安藤ハザマグループは、土木、建築、LCS(ライフサイクルサポート)、不動産・インフラ運営、再生可能エネルギーなど多岐にわたる事業分野の強化を目指しています。特に、再エネ分野では太陽光発電やバイオマス発電を推進し、持続可能な社会の実現に寄与しています。また、建設事業では、高難度の土木工事に注力しつつ、DX技術の活用で生産性向上を図っています。
将来の業績への影響: 多角的な事業ポートフォリオは収益源の分散を図り、安定した利益基盤を築くことが期待されます。再エネ分野の拡大により、2025年度までに年間80 MWの発電容量を目指しており、脱炭素社会への貢献とともに長期的な収益源として期待されます。
キャッシュフローの最適化と成長投資
説明: 同社は、安定したキャッシュフローを活用し、設備投資や成長分野への戦略的な資本配分を進めています。2023年から2025年の3年間で総額1,500億円の成長投資を計画し、土木・建築事業での技術強化や不動産事業の拡大、不動産・インフラ運営事業に向けたリソースの投入を行います。また、株主還元の強化も進め、2025年度にはROEを10%以上とする目標を掲げています。
将来の業績への影響: 成長投資による事業基盤の強化は、競争優位性を高め、持続的な成長を支える原動力となります。キャッシュフローの戦略的活用により、収益力が向上し、株主への還元も強化される見込みです。これにより、同社の企業価値向上が期待されます。
ESG経営と環境価値創造への取り組み
説明: 脱炭素化と循環型社会の実現に向けて、安藤ハザマグループは2030年までにCO2排出量を50%削減する目標を設定しています。特に、再生可能エネルギーの活用や省エネ技術の展開を進め、RE100やSBTなど国際的な基準に基づく取り組みを推進しています。また、ESG経営の一環として、地域社会や従業員の幸福度向上に貢献する施策を強化しています。
将来の業績への影響: ESGの強化は、持続可能な成長を実現するための重要な基盤であり、社会的信頼の向上にも寄与します。環境価値を創造することで、顧客や投資家からの評価が高まり、企業としての競争力が強化されることが期待されます。
DXの推進と人的資本の価値向上
説明: デジタル技術を活用した生産性向上と、人材育成への積極的な投資を通じて、同社はDXを推進しています。ICTツールやロボティクスを活用した施工プロセスの効率化、リスキリング教育、働き方改革など、多様な取り組みにより人的資本の価値を最大化しています。DX戦略部を設立し、2030年までに全社へのデジタル技術の浸透を目指しています。
将来の業績への影響: DXの推進により、生産性が向上し、コスト削減が進むと同時に、業務の効率化が図られます。また、人的資本の強化は、優れた人材の確保と従業員満足度向上に寄与し、組織全体の競争力を高めることが期待されます。これにより、企業全体のパフォーマンスが向上し、長期的な成長基盤が強化されるでしょう。
9. 直近決算の注目ポイント
売上高と営業利益の動向
2025年3月期第1四半期において、株式会社安藤・間(安藤ハザマ)の売上高は前年同期比2.3%増の837億円に達しました。主に建築事業での増収が全体を押し上げる要因となりました。営業利益は前年同期比8.6%増の29億円となり、経常利益も10.8%増の34億円に達しました。これは主に、土木・建築事業の受注増加に伴う売上高の増加と効率的なコスト管理が奏功したためです。純利益は15.3%増の22億円と、堅調な業績を維持しました。
セグメント別の詳細な業績
土木事業
受注高は56.3%増の279億円に達しましたが、完成工事高は前年同期比13.5%減少の287億円となりました。営業利益は22.3%減少し、31億円に留まりました。資材費と労務費の上昇が影響し、特に官公庁向けの工事で収益が伸び悩みました。しかし、都市基盤整備プロジェクトの増加に伴い、中長期的には安定した受注が見込まれています。建築事業
受注高は4.7%増の452億円、完成工事高は15.2%増の493億円となり、営業利益は前年同期の赤字から13億円の黒字に転換しました。官公庁向け大型プロジェクトと民間ビル再開発が牽引し、売上および利益が拡大しました。今後も再開発プロジェクトや公共インフラ整備を中心に、安定した成長が期待されます。グループ事業
売上高は前年同期比9.7%減の46億円、営業利益は51.9%減の1億円となりました。国内市場の価格競争激化やコスト増加が主因ですが、海外進出による新たな市場拡大を図っています。その他事業
売上高は前年同期比37.5%増の13億円、営業利益も黒字転換し1億円となりました。新規分野への進出により、成長の基盤が拡大しつつあります。
減損損失と事業構造改善
資材費の上昇と労務費の高騰に対応するため、安藤ハザマは事業構造の最適化を進めています。コスト削減を目指し、土木事業では資材調達の見直しと現場のデジタル化を進め、効率的な施工を推進中です。さらに、再生可能エネルギー事業への投資を強化し、環境負荷軽減と新たな収益源の創出を目指しています。また、ESG対応を積極的に進めることで、持続可能な事業基盤の強化を図っています。
財務状況と将来の見通し
2025年3月期通期の見通しとして、売上高4,062億円、営業利益229億円、純利益152億円を予測しています。土木事業と建築事業における堅調な受注を背景に、持続的な成長が見込まれます。また、建築事業においては、大規模都市開発案件の増加を通じて、安定した売上と収益拡大が見込まれます。安定した財務基盤を維持するため、引き続きコスト管理の徹底と新規事業の開拓に注力する計画です。
まとめ
安藤ハザマは、国内外でのプロジェクト拡大を背景に、業績の改善と持続可能な事業運営を目指しています。特に建築事業での大型案件の増加が収益拡大の柱となり、土木事業では都市基盤整備の増加が成長を支えています。中期経営計画に基づき、ESG戦略を強化し、環境対応型の事業展開と持続可能な経営基盤の構築を目指しています。今後も再生可能エネルギー分野や海外市場での成長機会を追求し、競争力の向上を図る方針です。
10. 投資判断
株価: 1,255.0円(2024年10月17日時点)
時価総額: 約2,047億円
配当利回り: 5.31%
総合評価: B+
安藤・間株式会社は、土木工事と建築工事を中心に、環境・エネルギー分野でも事業を展開する総合建設会社です。公共事業での受注力と豊富な経験を生かし、国内外の建設市場で高い信頼を築いています。特に、再生可能エネルギー分野での取り組みや環境対応型建築技術への注力は、ESG意識の高い投資家にとって魅力的です。
約5.31%という高配当利回りと、PER11.70倍の適正バリュエーションは、安定的なインカムゲインを重視する投資家にとって有望です。今後も、再エネプロジェクトや都市再開発を中心に成長が見込まれ、建設需要が高まる中での売上増が期待されています。
B+評価の理由は、土木・建築事業の拡大が見込まれる一方で、資材費や労務費の高騰が利益率に影響を与えている点です。今後の成長には、効果的なコスト管理とデジタル化による効率化が必要不可欠です。また、近年の原材料費上昇による収益圧迫が懸念されますが、再エネ分野やDX推進による中長期的な成長が期待されます。
安藤・間株式会社は、持続的な配当と成長が見込まれますが、外部環境やコスト変動に対応するための施策が課題です。長期的な成長と安定した配当を望む投資家にとって、魅力的な銘柄と評価されますが、将来的なリスク管理の重要性も併せて考慮が必要です。
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