6.4 ルヴァンカッププレーオフ1st leg セレッソ大阪×湘南ベルマーレ観戦記

6月4日(土)ルヴァンカッププレーオフステージ1stレグ、セレッソ大阪×湘南ベルマーレの試合を観戦!

先輩芸人・DNA池上さん(横浜FCサポ、というより長谷川竜也選手サポ)経由で、セレッソサポーターの方からチケットを譲って頂きました!

Jリーグ周辺は優しい人ばっかり!ありがとうございました!

観戦記!


☆再戦

16:00のキックオフに合わせ、30分前にJR鶴ケ丘駅に到着。

最高気温31.5℃の真夏日。夕方とはいえ日差しも厳しく、歩いているだけでも汗が滲み、喉が渇く。この日の来場者数は6,246人ということもあり、会場周辺の雰囲気はやや穏やかな印象を受けた。

座席はメインスタンド下段の、アウェイサポーター寄りのエリア。このエリアは、ほとんどがセレッソのサポーターだったが、ちらほらと湘南サポーターの緑のユニフォームも見えた。

ホームゴール裏は相変わらず多くの観客で埋め尽くされおり、ピンク一色の壁の様にアウェイチームを迎え撃つ。

一方アウェイゴール裏は、お世辞にも多くのサポーターが詰めかけているとは言えなかったが、少人数ながら一ヶ所に固まり、大きな太鼓と手拍子の音を鳴らしていた。


この2チームは、5月29日(日)の第16節、湘南のホーム・レモンガススタジアム平塚で対戦したばかりで、その際はセレッソ大阪が2-0で勝利した。湘南からすると3連勝が懸かっていた試合で、非常に悔しい敗戦だったはずだ。

リーグ戦での対戦から天皇杯を挟んで、中5日という短い間隔での再戦。セレッソはリーグ戦から続く連勝の維持、湘南はリベンジを果たし調子を上げて降格圏からの脱却、そしてもちろん、お互いルヴァンカップ獲得に向けて必ず制したい試合だろう。

16:00になり、キックオフ。
立ち上がりは両チームともに落ちついた入り。

ホーム・セレッソ大阪は最終ラインでボールを動かし、原川も絡めながら様子を伺う。
これに対し湘南は、センターバックには極端にプレスをかけずブロックを張り、サイドや中央にボールが入ったところを抑えにかかる。
その結果、セレッソは前線に長いボールを蹴ることになるが、そこは湘南の3バックとアンカーの米本に弾き返され、中々スムーズな攻撃が出来ない。

一方の湘南はCB杉岡からの正確なフィードから前線でボールを回収したいが、セレッソのボランチ・奥埜や、両サイドハーフ為田・毎熊の守備の強度が高く、なかなかボールを収めきれない。
両WBの石原・高橋が効果的なサイド攻撃を繰り返すも、攻撃の中心であるタリクが早い時間帯で交代したこともあり、フィニッシュの精度が上がらない。


少し停滞した展開の前半、違いを見せつけたのは、やはりセレッソ大阪・清武弘嗣だった。

囲まれながらも浮き球を使い同時に2人の相手を剝がしたり、タイミング的にボールロストしそうな当たりをCBから貰っても抜群のコントロールとフィジカルでキープする。
湘南の守備を、個人で無効化している様なシーンが幾つか見られた。


しかし、スコアは動かない。前半34分、セレッソが獲得したFKから、ヨニッチが頭で押し込むも、僅かにオフサイドの判定。


0-0のままハーフタイムへ。

ハーフタイムには1月にグラスホッパー(スイス)に移籍した、DF瀬古歩夢が凱旋。改めて、移籍の挨拶と、来シーズンへの意気込みを語った。


後半開始。

先に主導権を握ったのは湘南ベルマーレだった。前半とは打って変わって、瀬川・大橋の2トップが、セレッソの最終ラインのボールホルダーに猛然とチャージ。後半の頭から投入した、ルヴァンカップ絶好調のMF池田昌生らと連動しながら、高い位置でボールを奪い幾度となくチャンスを生む。

後半21分には町野、鈴木章斗と得点力の高い2人を投入するが、シュートが終始枠に飛ばず、得点に繋がらない。


一方、セレッソは押し込まれながらも得意のカウンターからチャンスを伺う。後半途中には加藤、J・パトリッキと推進力のあるアタッカーを入れ、前がかりな湘南のライン裏を狙う。

互いに決定打が出ない中、後半36分、コーナーキックを得たセレッソ。

キッカー清武のアウトスイングのボールにフリーの鳥海が打点の高いヘディングを合わせ、遂に先制。

残り時間、湘南も町野のロングスローなどで得点を狙うが、最後まで集中した守備を見せたセレッソがゴールを許さず、試合終了。

苦しみながらもホームでセレッソが先勝した。

セレッソはこれで、公式戦5連勝。難しい試合をセットプレーの1点でモノにするあたりが、調子の良さを表していると感じた。

個人的なMOMは清武弘嗣。セレッソ、湘南共に連動した守備を見せ、タフでハードな状況になる中盤で、ライン間で受け、テンポを変え、持ち前の技術で湘南の守備を混乱させた。交代間際には精度の高いコーナーキックで決勝点を演出し、文句なしの活躍だっただろう。

湘南から一人選ぶとすれば、石原広教。幾度となくスプリントをこなし、スピードのある攻め上がりで脅威に。セレッソのストロングポイントの一つでもある左サイドを封じたのは、彼の走力だった。


2ndレグは、11日レモンガススタジアム平塚。過密日程の5月が終わり、中5日空いての対戦となる今回。ベスト8進出に向け、万全の状態での戦いが見れるはずだ。

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