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1981年1月20日: アメリカが記憶すべき日

2021年1月20日米国東部時間正午ごろ、ジョー・バイデン氏の第46代アメリカ大統領就任式が行われた。今回は、トランプ氏の煽りに端を発した暴動やコロナ禍のために一般の見物客の入場が制約され異例の開催となった。

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2021年1月20日のバイデン大統領の就任演説

ところで、40年前の1981年1月20日のロナルド・レーガン氏の第40代大統領就任式は米国コネチカット州の当時の自宅でテレビを通してライブを見た。就任演説ではレーガン氏は再選を狙った前大統領ジミー・カーター氏の貢献を讃え、その前後にカーター氏は握手でレーガン氏を祝福した。

Ronald Reagan Presidential Inauguration Address, January 20, 1981

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さて、1981年1月20日はアメリカにとってもう一つ大きなイベントがあった。それは、1979年11月イランのアメリカ大使館に対する不法占拠事件で人質となっていた大使館員、海兵隊員、及び彼らの家族からなるアメリカ人52名が444日ぶりに解放され帰国した日でもあった。

したがって、テレビの実況放送も、大統領就任式と人質帰国の両方を交互に中継していて忙しかった。この時期の新聞や週刊誌はこれらの2つの記事を同時に報道していたが、どちらかというと6:4で人質解放の方に重みが置かれていた。

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人質解放日がなぜ大統領就任式の日と一致したのか?それはいまだに謎であるが、やはり共和党の策謀であったような気がしてならない。人質解放に尽力してきたのはカーター氏の民主党側であるはずだから、共和党のレーガン氏は一番美味しいところ取りをしたのかも知れない。

ちなみに、52名の人質の他に、6名のアメリカ人がカナダ大使邸宅に匿われていた。アメリカCIAによる彼らの脱出劇は10年ほど前に「アルゴ」という題名で映画化された。実際の人物と映画に出てくる俳優の顔がものすごく似ていたのに驚いた。

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映画「アルゴ」のモデルとなった実際の6人

史実や事実に基づく映画って、娯楽性もあり、歴史や過去を思い出すきっかけにもなっていいですね!

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